2014年9月25日木曜日

ローズS回顧 2014


レース総括
■ミドルペースから道中が落ち着いて→加速勝負という展開
■適性的には切れが問われ、内を通った馬に向いた


ローズS結果
ヌーヴォレコルト1.46.0 33.6 04-04
タガノエトワール1.46.2 33.3 09-09
リラヴァティ1.46.4 34.6 01-01
ブランネージュ1.46.4 33.9 05-04
ヒルノマテーラ1.46.5 33.8 06-06

天候:晴 芝:良
上り4F:46.2 3F:34.2
前半1000m:59.8
12.5-11.0-11.6-12.2-12.5-12.0-11.4-11.1-11.7




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースくらいで、道中は極端にではないが
一旦は落ち着く展開、その後勝負所でしっかり加速して、上がりが速くなった。

今回の場合は、簡単に言ってしまえば「溜める形からの加速勝負」なので、適性
的には切れが問われて、ある程度前にいた馬が有利だった…というレース。

ただしこの日の馬場は、内よりも中の方が荒れている…というのが明らかに見て
とれて、結果的に内側の数頭分がグリーンベルトのようになっていた。
(個人的にも完全に馬場を読み違えていた…)

これはJRA的にも「日照不足で芝の生育が遅れている」ことを認めている中、
開幕週から内<中が伸びる状況があって→そこに馬が殺到したからなのか?
もしくは6月開催後半のBコース使用時に渋った影響なのか?
(後者の場合、路盤が悪く張り替えられた芝が上手く根付かなかった…とか?)

どちらにしても今回は、内⇔中の馬場差と上がり勝負という部分で、内を通った
馬に向いたことは確実で、とりあえずは中を通って負けた馬の次戦以降での巻き
返しには注目したくなる。

また今週末の開催ではBコースに替わるので、本来良くなるはずの内が伸びず、
一気に外差しにシフトする可能性…というのも考えておきたいところ。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ヌーヴォレコルト
好位インからの追走で、直線でアッサリ抜け出した内容。
展開&馬場を考えたら間違いなく恵まれた方だが、完勝ということには変わり
なく、とりあえずは良いスタートを切った格好。
ただ本番に向けては、経歴的に、道中からジワジワ脚を使う形の経験がなく、
適性面での裏付けは薄くなるので、すんなり2冠…という訳にはいかないはず。
そのあたり(個人的に)もう少しじっくりと考えたいところ。

タガノエトワール
中団のインからじっくり進めて、直線も伸びる内を浮上…という競馬での2着。
それだけを考えると恵まれたようにも感じるのだが、前走では前半でしっかりと
引っ張られ、上がりが掛かる展開を捲って完勝…という真逆の内容を示している
だけに、今回はむしろ適性面での幅を見せた格好になる。
したがって、この結果を単にフロック視するのは危険な雰囲気。悩ましい…。

リラヴァティ
とりあえず今回の場合、馬場の傾向を考えてなのか、馬の適性を考えてなのかは
分からないが、外枠発走でも俄然とハナを奪いに行った鞍上の判断に尽きる。
もちろん馬自身もそれに応えて、ラスト飲み込まれそうで飲み込まれないという
強さを見せていて、恵まれた部分があるにしても、その地力は認めておきたい。
適性的に秋華賞がピッタリ…ではないだろうが、当然注目はしたい存在。

ブランネージュ
とりあえずは、掲示板に載った馬が全て道中は内を進んだ…という状況の中で、
相対的に伸びないはずの中を通って4着に入った訳なので、当然これば強い内容
だったと言えそう。
タイプ的には溜め→切れという方向なので、最後まであまりスピードが落ちない
京都で伸び切れるかは微妙だが、フローラSでは、早めにペースアップしていく
展開もこなしてはいるので、本番も可能性としては一応はありそう。

レッドリヴェール
今回の場合、直線では同じようなコースを通ったブランネージュとの差も開いて
いるため、パフォーマンス自体が物足りない…ということは間違いない。
それでも、スピード馬場でバネを効かしたい方向の馬が、上がり勝負で相対的に
悪いところを通った結果ではあるので、そこまで悲観するような内容でもない
…という気はしている。
(京都記念のジェンティルドンナと同じような印象を受けた)
したがって、秋華賞がしっかりスピード馬場で行われるのであれば、巻き返しの
可能性は普通にありそう。当然注目しておきたい1頭。



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