2015年4月18日土曜日

皐月賞展望 2015


予想
例年よりも頭数が落ち着いたこともあって、ペースが上がらない…という事態も
可能性としては一応ありそうだが、それでも皐月賞が単なる切れ勝負になるとは
やはり思えない。

歴史的なスロー戦になった桜花賞の直後だけに、嫌な予感がするような…しない
ような…変な空気感も漂っているが、基本的にはミドルペース以上の持続力勝負
だと考えておきたい。

◎サトノクラウン
とにかく今年の弥生賞は、道中の水準も高く、尚且つロングスパートの展開で、
持久力&持続力がしっかり問われるハイレベルなレースだった。
この馬自身に関して言えば、(切れ味勝負になることも多い)トライアルよりも
本番向きだと元々は思っていたのだが、その展開では全く関係なかったし、当然
今回はそこで示したパフォーマンスを素直に信頼すれば良さそう。
現状、人気的には三つ巴の様相ではあるが、頭1つ抜けている…くらいの感覚。

○ドゥラメンテ
前走は、内でじっくりと脚を溜めたリアルスティールに対して、この馬は掛かり
気味に(相対的に)長い距離を走った格好で、展開的にも直線勝負ならば負けた
こと自体は全く問題にはならない。
それを除けば、セントポーリア賞で示したパフォーマンスは、このメンバーとの
比較でも普通に上位に扱えるし、ここのある程度締まった展開で適性的な前進を
示す可能性は十分にあっていいはず。

▲ブライトエンブレム
ぶっつけ本番で臨んだ道悪の朝日杯を度外視すれば、道中の水準&持続力という
部分で常に高いパフォーマンスを発揮していて、適性的にもこの手の舞台向き。
とにかく裏付けから言える3強はこの馬を含めた3頭なのだが、戦法自体が限定
されている点で、その中ではやや分が悪い…という印象。
馬場が馬場であればゴールドシップのような競馬も出来そうなタイプだが、今の
状態ではそれはなかなか難しそうではある。

注ベルーフ
前走は、あと1つ浮上し切れず4着に終わったが、展開自体が完全な上がり勝負
だったのでそれは仕方のないところだし、持ち前の持続力を活かせるここで巻き
返す可能性は当然考えられる。
(履歴の中で最も高いパフォーマンスを示した)エリカ賞の内容だけでは最早
この中では最上位争い…ということにはならないため、結局のところ4番手評価
までだが、馬券圏内に食い込むことも普通にあっていいはず。

△ミュゼエイリアン
前走は、前半多少じっくり入れた部分があるにしろ、道中水準はまずまず高く、
それをしっかり押し切ったことは十分評価できるし、それまでのレースでも常に
何かしら見所のある競馬をしていて、一定の地力は当然認められる。
それを考えると、現状あまりにも人気が低過ぎるようにも感じるし、今回は乗り
替わりもあるためにどのような競馬になるのか分からないが、展開⇔位置取りが
嵌れば、勝ち負け近くにいる可能性も一応はありそう。

△ダノンプラチナ
前走は完全な上がり勝負になったので、とりあえずそこで少し負けたくらいなら
全く問題にはならないし、むしろ距離延長して溜めを効かす展開にも対応出来た
…とプラスに捉えてもいいくらい。
一方で持続力やスピード耐性の部分では、マイルで一応は頂点に立った馬だけに
当然上位扱いができるし、結果的にこの評価にはなったものの、可能性としては
やはり考えておきたいところ。

△ダノンリバティ
道中でしっかりと脚を使った格好の前走で一定の地力は示したし、末の持続力が
問われる展開だった京成杯でも一応の粘りは見せていて、実力的にも適性的にも
一応は上位候補に挙げておきたい存在。
単純なパフォーマンス比較からは、結局のところ上に評価した馬たちには負けて
いる訳だし、それを覆すほどの(潜在的な)性能があるとも言えないが、注目は
しておいてもとりあえず損はなさそう。

☆リアルスティール
潜在能力の部分では普通に最上位…という可能性もあるし、ここの展開も普通に
こなしてしまうのかも知れないが、印象としては、経験してきたレース展開が、
皐月賞に対してはあまりにも楽過ぎる…という雰囲気。
ルージュバックの結果に引きずられた訳ではないが、裏付けのしっかりしている
他の上位馬と同列に扱うのは(この手の舞台では特に)躊躇してしまう…。

☆クラリティスカイ
前走は、(抑え切れなかったのか何なのか?)元々速い向こう正面で押し上げる
ような競馬をしつつ、直線でももう1度脚を使って→まずまず粘り込む…という
内容で、負けはしたものの、やはり地力は高い!という印象を受けた。
しかしこの舞台へのつながりで考えると、その内容では結局微妙で、感覚的には
距離短縮のタイミングで、(たぶん次走の)NHKマイルCでこそ期待したい。








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