レース総括 |
■平均強くらいの流れから、仕掛けの早い展開 |
■一定の持久力&高い持続力が問われた |
天皇賞春結果
1 | ゴールドシップ | 3.14.7 | 35.0 | 14-14-03-04 |
2 | フェイムゲーム | 3.14.7 | 34.5 | 10-09-11-10 |
3 | カレンミロティック | 3.14.8 | 35.3 | 02-02-03-01 |
4 | ラストインパクト | 3.14.9 | 34.4 | 13-13-16-14 |
5 | ネオブラックダイヤ | 3.15.0 | 34.8 | 11-11-12-10 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:35.3
4F毎ラップ:48.6-49.9-49.2-47.0
12.7-11.4-12.0-12.5-12.8-12.2-12.1-12.8-12.4-12.3-12.5-12.0-11.7-11.8-11.5-12.0
レース詳細
ラップタイムを見ると、スタート直後が少し速くなったが、その後は少し落ち
着いて結果的に前半はミドルペースくらい。その後2コーナー辺りからペースが
上がって、勝負所も仕掛けの早い展開になった。
今回の場合、全体として見れば、平均よりも少しだけ速い流れになったため、
まずは一定の持久力を備えている必要があった。
またそれ以上の大きな特徴としては、やはり"仕掛けの早さ"が挙げられて、後半
部分ではかなり長い脚を使う形から、高い持続力が問われた格好。
内容自体は上記したくらいだが、とにかく今回は、良くも悪くもゴールドシップ
一色で、このようなドラマ性に富んだレースこそがまさしく天皇賞(春)。
純粋に競馬を楽しむ…という観点からは、その存在意義の大きさを改めて感じる
ような素晴らしいレースだったと思う。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ゴールドシップ
ゴネにゴネたスタート前のことを思えば、なんじゃそりゃ…な3度目の正直。
本当に面白い馬。
今回しっかりここを勝ち切ったことで、適性的な観点からのこの馬の捉え方が
少し難しくなった雰囲気ではあるが、ラップ的には勝負所がフラットに近い形に
なっていて、大きな加速が入った過去2年とは異なっているし、馬場にしても
少し湿っていた…という話があり、完全な高速馬場ではなかった可能性も高い。
もちろんハッキリとは言い切れないが、克服したというよりも、条件が少しだけ
違っていた…というのが今のところの印象。
それでも1つ言えることは、今回は向こう正面で一気に動きつつも→下り坂は
じっくり…という競馬になっていて、それはロングスパート能力を頼みにして
ただ単に追い通した訳ではなく、元々見せていた2段スパートをしっかりと実践
させたような格好。
「横山典Jの好プレー」というのも間違いなく勝因の1つではあるはず。
言うまでもなく、宝塚記念では普通に期待したい。
フェイムゲーム
内枠の馬が上位を占める中で、外目の枠から唯一上位に迫った訳だし、4角で
少しゴチャついて→直線も前の壁を回避するために横にスライドする時間ロスが
あった。
それでも最後はしっかり伸び切って(ラスト1Fは間違いなく11秒台前半以内)、
ゴールドシップを十分に脅かしたのだから、これはもう勝ちに等しい内容。
それくらいの地力をつけていると認識しておきたいところ。
この馬に関しては、レース前、馬体的な特徴からフェノーメノに近い…という
ようなことを書いたのだが、実際に好走したことで、仮にその考えが正しかった
とするならば、宝塚記念では適性的に微妙な扱いになるのかも知れない。
(ゴールドシップのところで書いたこととは何だか矛盾するようだが…)
もちろん当日の馬場にもよるが、その点は1つ注意しておきたいところ。
カレンミロティック
内枠発走で、レースでも好位の内からじっくりと進める形だったので、条件的に
恵まれた部分も一応はあった。
しかし勝負所は早めに動いて、直線でも一旦しっかり抜け出した(つまりそれが
出来るくらいの余力があった)訳だし、ラスト50mくらいまでは粘り込んでいた
のだから、これはもう単純に地力の高さを認めるべき内容。
このパフォーマンスであれば、宝塚記念でも、以前と比べて自在性も高くなって
いるし、昨年のような展開的な恵まれがなくても十分出来て良さそう。
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