レース総括 |
■前半~道中がかなり速く、勝負所もしっかりと加速するハイレベル戦 |
■高い持久力&切れが問われた |
日本ダービー結果
1 | ドゥラメンテ | 2.23.2 | 33.9 | 08-08-08-07 |
2 | サトノラーゼン | 2.23.5 | 34.2 | 08-09-09-07 |
3 | サトノクラウン | 2.23.5 | 33.8 | 14-14-14-13 |
4 | リアルスティール | 2.23.8 | 34.3 | 13-12-11-10 |
5 | コメート | 2.23.9 | 35.0 | 03-03-03-03 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:34.6
前半1000m:58.8
12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7
レース詳細
ラップタイムを見ると、スタート直後は平均より少し速いくらいだが、そこから
しばらく全くスピードが落ちないまま進み、結果的に道中はかなり流れた格好。
そして上がりの部分では、ラスト3F~2Fでしっかりとした加速が入った。
今回の特徴は、やはり前半~道中の速さで、明らかに馬場が速い状態になって
いたことを考えても、その水準の高さは間違いないし、ラップの割りには極端に
長い隊列にはなっておらず、どのポジションから進めても追走でしっかりと脚を
使わされたはずで、とりあえずはかなりの持久力が問われた格好。
また今回の場合、展開がこれだけ締まったのにも関わらず、勝負所では大きな
加速を示していて、これはつまり上位の余力が相当に残っていた…という解釈が
できて、高いレーティングがついた事実通りに、かなりのハイレベル戦だったと
言えそう。
脚質的には、さすがにこの展開なので、中団以降に控えた馬に向いた印象で、
前から進めた馬にはかなり厳しかったはずだし、それらの馬の巻き返し…という
部分も、この先しっかり注目しておきたいところ。
もちろん上位陣の地力に関しても間違いのないところなので、おそらくこれは
秋だけでなく、来年以降まで普通につながっていきそうな雰囲気。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ドゥラメンテ
レース自体が相当速い流れの中、この馬自身もしっかりと引っ張られるくらいの
位置取りから進めて→最後は完勝に近い内容だった訳だし、これはもう真っ当に
強い…としか言いようがない。
この先は、極端な決め手勝負以外ならどこでも…といったところだが、やはり
この馬に関しては、秋は凱旋門賞に行って欲しい感覚。
もちろん3冠達成も見たいのだが、日本競馬界自体が1回勝っておかないと話が
先へ進まない…という状況になっているので、それを普通にやってのけそうな
この馬にこそ3歳の段階で出走してもらいたい。
1回事実を作っておけば、その1点のみにこだわることもなくなるはず。
サトノラーゼン
この馬もほとんど勝ち馬と並ぶくらいの位置取りから進めた訳なので、ある程度
速い流れに付き合った格好になるし、当然その地力は認められる。 馬体のイメージから言えば、この先は距離延長よりも短縮の方向だと思えなくも
ないが、とりあえず同世代との戦いでは条件に関わらず上に扱っていいはず。
しっかり注目していきたい。
サトノクラウン
上の2頭と比べれば、前半は少し控えた格好だが、道中~上がりでしっかり脚を
使ったパフォーマンスにはなっているので、やはりその実力は認められる。
この馬に関しては、展望の段階でフェノーメノに近いタイプというようなことを
書いたのだが、今回の内容を見てもやはり"切れる"というよりも"止まらない"脚
…というイメージ。
となれば当然、京都での前進は考えてみたいところ。
コメート
基本的に前から進めた馬は馬群に沈んだ中で、(最後はヨレ気味ではあったが)
好位から進めて→掲示板を確保したことは立派の一言。
当然その地力は認められて、次戦以降での巻き返し候補の筆頭扱いになる。
とりあえず皐月賞や弥生賞の内容から考えると、道中ある程度溜めが入るような
純粋な持久力が問われる舞台でこそ注目したい感覚。
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