レース総括 |
■前半~道中の水準が高く、最後は落ち込む展開 |
■持久力&持続力が問われた |
NHKマイルC結果
1 | メジャーエンブレム | 1.32.8 | 35.1 | 01-01 |
2 | ロードクエスト | 1.32.9 | 33.8 | 16-16 |
3 | レインボーライン | 1.32.9 | 34.4 | 09-09 |
4 | ダンツプリウス | 1.33.1 | 34.9 | 06-06 |
5 | トウショウドラフタ | 1.33.1 | 34.2 | 14-13 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.8 3F:35.1
前半4F:46.0
12.3-10.7-11.3-11.7-11.7-11.3-11.5-12.3
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半からある程度速くなり、道中もしっかりとは緩まず
淀みなく流れて、勝負所で少し加速しつつ→上がりは右肩下がりの形。
今回は、特徴も何も、強い馬が特に邪魔されることもなく、自分の競馬をして
他を完封した…というだけのレースだが、その水準はやはり高くなっていて、
持久力&持続力(スピード耐性)がしっかり問われる内容だった。
脚質的には、厳しい展開に好位から積極的についていった馬にはやはり厳しく、
後方、もしくは(少なくとも道中を)中団で少し控えたようなタイプに向いたと
はっきり言えそう。
したがってこの先に向けては、上位馬の地力は素直に信頼しつつも、先行して
負けた馬たちの巻き返し…という点にも、注目はしていきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
メジャーエンブレム
展望記事の中で、クイーンCの内容は2013年の水準に近い…というようなことを
書いたのだが、今回のレースも含めてそれらのラップを並べてみると↓
12.3-10.7-11.3-11.7-11.7-11.3-11.5-12.3(2016年)
12.3-10.8-11.3-11.7-11.7-11.2-11.6-11.9(2016年クイーンC)
12.3-10.8-11.3-11.7-11.7-11.3-11.6-12.0(2013年)
あくまで(馬場差を考慮しない)額面上の話ではあるものの、今回もほとんど
変わらない刻み方をした格好で、もはや美しい…。
ちなみに2013年のラップは、同じくダイワメジャー産駒のコパノリチャードが
作ったもの(結果は0.4秒負け)なので、遺伝子的に組み込まれたペース配分
…なのかも知れない。
ただ、この先に向けては、ここまで11秒台を刻み続ける流れに馴染んでいると
逆に心配にはなって、溜めが効かない…ということを2度も示してしまっている
ことからも、距離延長はどうなのか?という感覚になる。
もちろんスピード寄りの展開になる秋華賞に関しては、何とかこなせる可能性も
あるのだろうが、とりあえず現状では絶対視までは無理。
扱いが難しい存在になるかも知れない。
ロードクエスト
後方から進めて、直線大外からしっかり浮上しての2着。
展開的にはもちろん恵まれた方ではあったが、直線で馬群が大きく横に広がる
形になったことを考えれば、その実力はやはり認められる。
走法の部分でも、ここでは前走とは違ってフットワークを大きく見せていたし、
やはりこの距離でこそ…というイメージにはなった。
現状では脚質的な融通が利かないため、この先大成できるか?微妙なところでは
あるが、逆に言えば、その点さえクリア出来れば、将来的にこの路線を制する
可能性も十分にあるはず。
1戦ずつその挙動に注目していきたい。
ブランボヌール
好位の外から進め、厳しい展開にしっかりつき合った格好で、それでいて直線も
後ろから浮上した馬たちと互角の戦いを演じつつ粘り込んだ強い競馬。
この内容ならば、すぐにでも巻き返しが期待できそうな雰囲気だし、元々頭角を
現したスプリントに戻るにしろ、このまま適性の幅を活かして牝馬マイル戦線を
進むにしろ、将来的な楽しみは膨らむ一方。
とりあえずターコイズSくらいは楽に勝ててもいいし、もしかしたら来年の今頃
何かやらかす…とかもあっていい。
現実的にまずは、北海道のスプリント参戦ならば当然注目したい。
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