レース総括 |
■前半から速く流れ、仕掛けもかなり早い展開 |
■持久力&高い持続力が問われた |
ヴィクトリアマイル結果
1 | ストレイトガール | 1.31.5 | 33.4 | 11-10 |
2 | ミッキークイーン | 1.31.9 | 33.6 | 13-12 |
3 | ショウナンパンドラ | 1.31.9 | 33.5 | 13-14 |
4 | スマートレイアー | 1.32.1 | 34.5 | 02-03 |
5 | ルージュバック | 1.32.1 | 34.1 | 07-08 |
6 | マジックタイム | 1.32.1 | 34.3 | 07-04 |
天候:晴 芝:良
上り4F:45.8 3F:34.3
前半4F:45.7
12.3-10.4-11.1-11.9-11.5-11.4-11.3-11.6
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半から速い流れになって、道中は一旦落ち着きかけた
ものの→すぐさまペースアップして→勝負所に突入、そのまま最後まである程度
速いスピードを維持する形。
今回の特徴は、まずは前半の速さだと言えて、後方の馬も含めてそこでしっかり
引っ張られたことで、一定以上の持久力が問われたことは間違いない。
また、もう1つの大きな特徴として、3~4角における、カフェブリリアントの
(一か八かだとしても早過ぎる)仕掛け…というのがやはり挙げられて、前半~
道中でしっかりとは溜められないままに→上がりでも長い脚を使う格好になった
ことで、当然高い持続力が必要とされた。
したがって今回の場合、適性としてはマイラー的な資質が強く問われたことには
違いないのだが、それと同時に展開自体がかなり前掛かりな形になったことで、
前の馬(要はスピードに優れたマイラー)には厳しくなり、結果的に少し控えた
ポジションから進めた中距離タイプでも浮上できた。
つまり、適性は高いものの逆境の立場になったマイラーと、適性は低いものの
展開には恵まれた中距離実力馬が重なった(やや後者が上回った)のが、今回の
2~6着というイメージで、少し適性の方向に偏りがちの例年とは一線を画す、
総合力勝負だったと言える。(どちらにしても高い地力が問われたはず)
そしてそのことが、元々スピード耐性に優れた高い適性を備え、尚且つある程度
控えた位置取りから進めた(減点要素が全くない)ストレイトガールの圧勝に
つながった…という雰囲気。
その点次戦以降では、(今回それぞれにマイナスの要因があった)2~6着馬の
前進&巻き返しは期待していいはず。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ストレイトガール
元々地力&適性のどちらを取っても上位に扱える存在だが、その馬が得意な持続
型の展開の中で、厳しい流れを(相対的に)受け流せるポジションから進めたの
だから、今回の勝利は当然とも言っていいくらい。
ここまでの圧勝になった要因は、この舞台では「マイナスからのスタート」とも
言える中距離馬はもちろん、例年ならばもっと粘り込んでもいいはずのマイラー
たちがカフェブリリアントの仕掛けによってマイナスを背負ったことが大きく、
"この馬のみ"全てがはまりにはまった…という印象。
つまり実力だけでこれ程に抜けていた訳ではないはずで、(次戦は未定という
ことだが)仮に安田記念参戦とかがあったとしても、扱いには注意したい感覚。
もちろん、普通にスプリントに戻るのであれば、当然期待できる。
スマートレイアー
スタート直後の速さ&勝負所の仕掛けともに、武豊Jらしく上手く受け流しては
いるものの、ポジション的にはやはりしっかりと引っ張られた格好で、今回の
上位の中では最も厳しい競馬だった。
それでいて勝ち馬以外に対しては、ラスト100~150mくらいまではしっかりと
粘り込んだのだから、その地力は当然認められる。
(間違いなくパフォーマンスを上げている)
この内容ならば、次戦以降で普通に巻き返しが期待できそうだが、実際にそれが
どこか?というのはなかなか難しい問題…。
(安田記念が現役最強レベルの決着になりそう…というのが、とにかくつらい)
ルージュバック
明らかな中距離タイプの馬ながら、比較的高めの位置取りから進めた格好で、
それでいてミッキークイーン&ショウナンパンドラからコンマ2秒差という結果
ならば十分に評価できる。
この内容であれば、現状少し差をつけられた立場にはなっているものの、この先
それらの馬とともに、中心的な存在に返り咲く可能性は普通にありそう。
距離延長&大きなフットワークを活かせる舞台での巻き返しに期待したい。
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