レース総括 |
■ゆったりとしたペースから→直線で大きく加速する展開 |
■切れが問われた |
安田記念結果
1 | ロゴタイプ | 1.33.0 | 33.9 | 01-01 |
2 | モーリス | 1.33.2 | 34.0 | 02-02 |
3 | フィエロ | 1.33.2 | 33.5 | 09-09 |
4 | サトノアラジン | 1.33.2 | 33.6 | 07-07 |
5 | イスラボニータ | 1.33.3 | 33.9 | 06-03 |
6 | ディサイファ | 1.33.3 | 33.9 | 03-03 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:33.9
前半4F:47.0
12.3-11.0-11.7-12.0-12.1-11.3-10.9-11.7
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半少し落ち着いた入りをして、道中はしっかりと緩む
展開になり、ラスト3F~2Fで大きく加速して、最後だけ少し落ちる形。
今回の特徴は、当然まずはゆったりとした展開になった…という点だが、それは
単にペースというだけでなく、勝負所での仕掛けも、(G1ではなかなか見られ
ないくらいに)ギリギリまで溜める格好になったことで、文字通りの"直線勝負"
だったと言えそう。
また当日の馬場が、(特別レースから良馬場発表にはなっているものの)昼過ぎ
までは稍重発表だった…ということも、この結果を生んだ、1つの大きな要因に
なっていそう。
実際に、このレベルの馬たちであれば、上がり3Fが33秒を切るような馬がいても
いいくらいのペースだったのにも関わらず、控えた馬でも案外直線で脚を伸ばせ
なかった(効率良く加速出来なかった)…という印象は受けるし、ディサイファ
のようなパワー寄りのタイプが、予想以上(失礼だが)に走ったことも、それと
無関係ではなさそう。
このレースを見て思い出されるのが、単勝1倍台のジェンティルドンナが6着に
敗れて、単勝30倍台のデスペラードが前から押し切った2014年の京都記念。
その時のラスト4Fのラップ(12.2-11.5-11.0-11.7)や、馬場の推移(昼過ぎ重
→レース時は稍重に回復)は今回の状況にとても良く似ていて、そこで人気を
裏切った格好のジェンティルドンナが、直後にドバイSCをあっさり勝ち切った
ことを考えると、適性と、展開のアヤ…という思いが一層強くなる。
したがって、緩いペース、遅い仕掛け、力のいる馬場の3つが、今回の逃走劇に
つながった…というのが、一応の個人的な結論。
⇒モーリスの巻き返しは必至…だと思える。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ロゴタイプ
上では触れなかったが、回復途中の馬場…という部分で、1つ付け加えておき
たいのが、"内から乾く"という特性。
直前の芝2レースでそこまで感じた訳ではないが、一応徐々に内の状態が良く
なっていく状況の中、直線に入って他が一斉に外へ向かったのに対して、この馬
だけが1頭最内にこだわったことは、やはり大きかった可能性がある。
もちろん実際のところは分からないが、(9R&10Rに乗っていないのがまた微妙
だが)田辺Jの好判断というのは1つの勝因になっているはず。
今回は状況的に恵まれた部分があるとは言え、元々力は示している馬なので、
この先も期待できる場面はあるはずだが、マイルでは時計面でハッキリと壁が
感じられるタイプだけに、次はどこにはまるのか?はなかなか難しい問題。
(速過ぎず、遅過ぎない)スピード持続力を活かすには…香港orAW?
モーリス
自分との戦いに終始して、本来本命(最強)馬がするべき「前に圧力を掛ける」
ということが今回は出来なかった。
それによって直線で大きく加速する展開になり、(近走は上がり勝負に対応して
いるとは言え)京都のような下り坂の後押しもなく、馬場も緩い状況では、適性
的に対応し切れなかった…という部分がありそう。
(個人的にもその点での甘さを痛感させられた)
ただ、自分よりも後ろにいた馬はしっかり抑え切ってみせた…というのはやはり
地力の証明だと言えるし、今回の負けを大きく捉える必要はないはず。
その点、(平均でも今回よりも速い入り方をする)宝塚記念への出走が白紙に
なったことは残念な気はする…。
どちらにしても次戦、普通に巻き返しに期待したい。
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