2016年11月19日土曜日

マイルCS展望 2016


予想
結果的にサトノアラジンあたりがあっさりと完勝してくれるのであれば話は早い
のだが、そこが絶対…とは言い切れないために、何だかとても混戦。

他のメンバーもそれぞれに一長一短があり、良い部分だけを見れば本当に候補が
多くて、これは荒れるのかも…と思わせる。
(☆表記にした馬も普段ならば△評価の馬ばかりで、△が多過ぎるために敢えて
差をつけた格好)

それならばここは、一発狙ってみたい。

◎ダコール
前走は、逃げ馬に引っ張られる形で、前半~道中がかなり厳しい展開になって、
完全な追い込み決着だったが、それをスタートで後方になりながら→3コーナー
手前までに番手まで押し上げる…という謎の騎乗。(ペース判断ミス?)
一昨年の新潟記念でも同じようなことをして大敗しているのだが、それらのテン
乗りの鞍上が何かしらやらかしたレースを除いて経歴を見れば、本当に安定した
成績の持ち主で、重賞1勝馬というのが不思議なくらい。
それが示しているのは、やはり「後半の持続力の確かさ」に他ならない。
前半のスピードへの対応という問題は一応あるが、京都ならば何とか受け流せる
可能性はあるし、イメージ的に、はまりそうな気がしてならない。
G1で単勝100倍つく馬を本命にする機会は、この先一生ないかも知れないし、
思い切って推してみたい。

○サトノアラジン
1400mの溜め→切れからの惰性勝負…という、似たような展開のG2を2勝して
いるあたり、道中から持続して最後まで押し通す…というここのイメージとは
多少ズレるような気もしなくはない。
それでも、ダービー卿CTでは、小回りが全く合っていない雰囲気を醸し出し
ながらも普通に浮上はしているし、道中が超高速のモンゴル大統領賞でも、直線
逃げ馬が押し切りそうな中で、ただ1頭伸びて来て→サラリと交わしていたり、
あっさりと対応してくる可能性もある…。
悩む。とても悩むが、やはり高い評価にしておかなければならない存在。

▲マジックタイム
関屋記念では、前半は溜めた部分があるにしろ、道中を高い水準で進めながら
→しっかりとした決め手を発揮しているし、ダービー卿CTでは、仕掛けの早い
展開を(4角~直線で内に切り込みつつ)しっかり攻めた形で押し切っていて、
持続力…という点では、ここで勝ち負けする資格は十分にありそう。
雨の影響がしっかり残るようならもっと良かったとは思うが、以前重賞を制した
コンビで再度インを突くような選択をすれば、際どい競馬が出来てもいいはず。
当然注目しておきたい。

注ロードクエスト
前走は9着ではあったが、前半がかなりゆったりした流れで、基本的には好位の
内で溜めた馬のレースだったので、後方から勝負所で外を積極的に攻めての負け
ならば、特に気にする必要はないはず。
それを除けば、京成杯AHでは、レース自体フラットな展開の中、勝負所で外を
なかなかの機動力を見せつつ浮上して→最後までしっかりと押し通す格好で高い
持続力を示しているし、ここで巻き返す可能性は普通にありそう。
(難しいとは思うが)もし直線でインを突くようなことがあれば、頭まで。

△フィエロ
地力に関しても、持続力に関しても、言うまでもなく上位の存在で、過去2年と
同様に、今年も浮上してくる可能性は当然ありそう。
前走に関しては、直線で少し難しいコース取りになった部分もあるし、1400m
での(前半のペース自体はそれなりだが)道中溜めて→しっかり加速する展開に
対してリズムが合わなかった雰囲気があるので、(動きそのものに物足りなさが
残ったことは確かだが)それだけを理由にして下げる必要もないはず。
結果的に評価はここまでだが、むしろ1度叩いての巻き返しの方に期待したい。

△ヤングマンパワー
関屋記念の、道中~上がりで示したパフォーマンスはかなり高くて、単純な横の
比較で考えれば、ここでもやはり上位。
ただし適性的な部分で、(近走は持続型の展開もこなしているとは言え)基本は
切れの方向の馬ではあるため、G1という舞台で最後までしっかり押し通せるか
どうか?は微妙。
もちろん展開次第では…という部分はあるし、可能性としては当然考えたいが、
感覚的には、あくまで相手の1頭という扱いに止めたい。

☆ネオリアリズム
前走は、鞍上の上手さというのも大きかったと思うが、馬場差込みで見た水準は
ある程度高いものだったし、地力はとりあえず認められる。
それにプラスして、(後方から捲って粘り込んだ)小倉大賞典で示した持続力を
合わせて考えれば、ここでも浮上の可能性はあっても良さそう。
実際に示しているスピード性能の部分で評価はこの位置だが、一応は鞍上込みで
注目しておきたい存在。

☆イスラボニータ
性能が高く、軽いスピードの持続…というイメージ的には、この舞台自体には
合っているタイプ。
ただし、3着した昨年も、5着した安田記念でも、好走したマイルG1はともに
スローな展開だったため、本来のここの水準のスピード耐性を示したことがない
…というのがとりあえず問題。
自分の中でもこの低評価は意外なのだが、冷静に考えるとここが妥当。

☆ダノンシャーク
経歴を遡れば、(勝ち切った一昨年を除いたとしても)他のどの馬よりも強い
裏付けを"幾つも"持っている馬で、多少の衰えがあるにしても、それらで示した
持続力から、この舞台で完全なスルーはやはりできない。
最後にこれ!という高いパフォーマンスを示してから、少し年月が経っている
ので、さすがに勝ち負けまではないだろうが、圏内争いに加わる可能性は一応
考えておきたい。




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