2016年11月30日水曜日

ジャパンC回顧 2016


レース総括
■前半ゆったり、道中ミドルペースから→しっかり加速する展開
■切れ(&一定の持久力)が問われた


ジャパンC結果
キタサンブラック2.25.8 34.7 01-01-01-01
サウンズオブアース2.26.2 34.5 07-07-09-09
シュヴァルグラン2.26.3 34.4 09-09-12-10
ゴールドアクター2.26.4 35.1 03-03-03-02
リアルスティール2.26.4 35.1 03-03-03-02

天候:小雨 芝:良
上り4F:46.6 3F:34.7
前半1000m:61.7
13.3-11.3-12.6-12.3-12.2-12.5-12.7-12.3-11.9-11.2-11.4-12.1




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はゆったりした入り方をして、道中はミドルペース
くらいの流れ、その後3~4コーナーから徐々に加速しつつ、ラスト3Fで一気に
加速して→直線は右肩下がりの形。

今回は、先行争いという要素が全くなかったため、前半はやはり落ち着いた格好
だが、馬場を考えれば、道中のペースは遅くなくて(速くもないが)、一定の
持久力は必要になったはず。

また勝負所では、このコースらしくしっかり加速する展開になり、適性的には
当然切れが問われた格好で、そこから直線は(特に坂上は)惰性勝負…という
イメージになったことで、比較的ゆったりした走りをする、長距離に適性のある
タイプに向いた印象。

とにかく今回は、綺麗過ぎてあまり書きたいことが浮かばない。

数学のよう。正論を突きつけられて黙るしかない感覚。
でもJCはこれでいい(個人的に)。これと反対のものは有馬記念に求めたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

キタサンブラック
前半&勝負所で強気に競り掛けるような馬がいなかったことがまずは大きいとは
思うが、向こう正面では(恐らく"敢えて")ペースを落とし過ぎず、最低限の
振り落としはしているし、終始馬場の良い所を選んで走り、(展開的に大きな
加速は示しているものの)徐々にペースアップする形から→4角を大きく回った
ことで減速させなかったコーナーワークなど、これはもう完璧な騎乗。
馬自身に関しても、ラストは持ち前の惰性力を発揮して突き放してみせたし、
その強さは疑いようもない。
東京でこの競馬が出来て、激し過ぎる宝塚記念を粘れる馬が、有馬記念で簡単に
負ける訳がない。素直にG1連勝に期待したい。

サウンズオブアース
競馬自体は(道中でポジションを下げて脚を溜める形で)昨年と似たような内容
だったが、1コーナーで不利があり、勝負所はゴールドシップの捲りに対応して
早仕掛けをしなければならなかった昨年とはスムーズさが全く違った。
とにかく持続力の方に寄っている分、瞬間的な動きに問題があり、ゴチャつきに
巻き込まれたり勝負所で遅れを取ったりして、勝負に間に合わないことも多い馬
だが、(今回の場合は外を回しても勝負になる馬場という)環境面さえ整えば、
これくらいは出来る(地力も性能も高い)存在…ということだろう。
その点、(個人的に)改めて認識させられた。
有馬記念に関しては、昨年は最後に際どく迫って2着した訳だが、勝負所では
完全に遅れを取った格好で、好走は(スローな流れの中)前半で作った貯金の分
という気もするし、その再現がなるかどうかは微妙な印象。もう少し考えたい。

シュヴァルグラン
ある程度パワーが必要だった馬場が向いたことは間違いないと思うが、前走と
同様に大きく加速する展開で好走したこと自体、やはり今の充実振りが窺える。
もちろんしっかり浮上したのはラスト1Fなので、この結果は惰性の部分、つまり
スタミナ面での強さを発揮した格好ではあるが、どちらにしても、その地力の
高さは当然認めておきたいところ。
有馬記念に向けては、パワーや持続力という点では適性的に合っている一方で、
小回りは微妙な印象になるので、捲れるような状況であれば…といったところ。
その点、改修後はスピードや立ち回りという要素が、より重視されるレースに
なっている雰囲気ではあるため、難しさはあるのかも。これもまた考えたい。



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