2016年12月2日金曜日

金鯱賞展望 2016


過去のラップタイムを調べると以下の通り。

2015 12.4-10.6-12.4-12.0-12.2-12.3-12.0-11.8-11.1-12.0
2014 12.6-11.1-12.0-12.0-12.1-11.6-12.0-11.9-11.6-11.9
2013 12.8-11.0-12.1-11.7-11.7-12.0-12.2-12.2-11.5-12.4
2012 12.9-11.1-13.0-12.7-11.9-11.8-11.8-11.7-11.5-12.0

過去4年の平均ラップタイム
12.68-10.95-12.38-12.10-11.98-11.93-12.00-11.90-11.43-12.08
1.59.40




傾向
ラップタイムを見ると、前半はミドルペース~やや速いくらいの流れで、道中は
完全にフラットな淀みのない展開、4コーナー~直線で一応の加速を示しつつ
→最後もそれ程落ちない形。

ここの特徴は、やはり(前半~)道中の速さで、当然のようにまずは持久力&
高い持続力がしっかり問われることになる。

また勝負所では、一応しっかり加速することもあるが、それは4角のコーナーの
キツさによる部分も大きいため、(過去の好走馬から考えても)"切れる"という
よりも、"長い脚を使える"ことの方がやはり重要。
イメージ的には、加速にも対応できる持続タイプ…という方が合いそう。


好走の条件
・持久力&持続力(&切れ)があること


予想

◎パドルウィール
シンガポールTC賞では、道中が完全に締まった展開から→直線でしっかり加速
する形で完勝していて、その内容は、前日のヴォルシェーブが2着した準OP
よりも(額面上では)数段上の扱い。計算上は重賞でも問題ない。
前走&前々走は、ともに自身よりも前から進めた馬を残す形での切れ負けなので
それほど気にする必要はないだろうし、今回舞台が替わっての前進は見込める。
大昔、毎日杯で本命にしてから随分と時間が経って、久々に表舞台に登場した
感慨深さもあるし、今回もしっかり注目&期待しておきたい。

○サトノノブレス
このレースでは一昨年に2着、昨年は3着していて、同舞台の中日新聞杯でも
(流れは緩いが)しっかり勝ち切っているように、適性は当然合っている。
近走で言っても、鳴尾記念では高い持続力を発揮しているし、オールカマーでも
水準の高い展開を浮上出来ていて、状態面も問題ないはず。
ただ、これ程チャンスの大きいタイミングで、全く経験のないジョッキーが跨る
という点だけは微妙…。何故だ?感が強い。

▲トーホウジャッカル
基本的に結果を出しているのは長いところだし、タイプ的にも最後までしっかり
伸び切るというよりも、減速していく展開の中での粘り、要は持久力という方向
ではあるので、ここがピッタリか?と言われれば微妙。
それでも、元々玄海特別で(勝ち切れてはいないが)フラットな展開はこなして
いるし、中京は坂を上り切ってからが一応(得意な)惰性勝負になるので、最後
浮上する可能性はあって良さそう。やはり注目はしておきたい。

注ヤマカツエース
札幌記念では、締まった展開の中で、自身も前半~道中でしっかり脚を使う形で
5着して、負けた相手はG1で結果を出しているメンバーばかりだし、内容的に
昨年の4着よりも高い評価ができる。
タイプ的に、前走のような性能勝負というレースでの負けは全く度外視していい
だろうし、とりあえずここは巻き返しが期待できる場面。
大外は微妙だが、好走は普通にして来るものとして扱いたい。

△ヴォルシェーブ
長い休みを挟んでからも、常に結果は残しているし、地力では確かに上位。
ただし、少しゆったりとしたタイプで、方向性としては純粋な持久力&切れを
活かしたい馬だとは思うので、この舞台にはまるかどうかは微妙。
実際に、同舞台マレーシアCの水準は、準OPとしては締まった方の展開だが、
G2レベルの裏付けとしては薄い。
それでいてこれだけの大人気というのなら、感覚的には少し静観したくなる。




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