レース総括 |
■(実質的に)前半ミドルペースで→道中~上がりがフラットな展開 |
■持続力が問われた |
大阪杯結果
1 | キタサンブラック | 1.58.9 | 34.3 | 04-03-03-02 |
2 | ステファノス | 1.59.0 | 34.2 | 05-05-04-04 |
3 | ヤマカツエース | 1.59.1 | 33.8 | 10-10-09-07 |
4 | マカヒキ | 1.59.3 | 33.9 | 11-12-13-10 |
5 | アンビシャス | 1.59.3 | 33.6 | 13-13-14-13 |
6 | サトノクラウン | 1.59.3 | 34.2 | 05-05-06-05 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.1 3F:35.3
前半1000m:59.6
12.3-11.1-12.1-12.1-12.0-12.2-11.8-11.7-11.6-12.0
レースラップ分析
ラップタイムを見ると、前半まずまず速いペースで流れて、道中も淀みのない
フラットな展開、その後ラスト4Fから加速して→最後もそれ程落ちない形。
もちろんこれは1頭が少し離した逃げで作ったラップで、2番手以降は前半を
ちょうど(元々それ程速くない)平均ペースくらいで入った格好だったので、
今回の場合、持久力という点ではそれほど厳しくは問われなかった。
ただし、逃げ馬⇔後続の間隔から、道中以降は後続もレースラップくらいの
ペースでしっかりと追走していたため、速過ぎずも遅過ぎない流れによって
ジワジワと脚を使わされつつ→早仕掛けをする…という形の、持続力に特化
したようなレースだったと言えそう。
この展開によって、後方に位置していた馬でも(余力が残っていても)直線で
しっかりと伸び切ることが出来ず、最後はほとんど同じ脚になってしまった
…というイメージで、結果的に(有力馬の中では)好位にいた馬に向いた形。
(もちろん上位馬に持続力があってこそ)
したがって今回は、単純にスローで後ろからでは届かなかったレース…という
訳では全くなく(むしろ切れが消された)、位置取り(先行力)なども含め、
中距離的な資質が強く反映されたものとして、この結果を受け止めたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
キタサンブラック
今回のように、自身は程々のペースで進めて、(脚の使い所の問題によって)
後続は最後勝手に止まる…となれば、押し切って当然。特に書くこともない。
なので、以下は凱旋門賞に向けての展望。(登録するらしいので)
昨年の「有馬記念回顧」で、(2017年に)凱旋門賞を目指すのであれば1年
遅い…というようなことを書いたのだが、これは個人的に勘違いをしていて、
(今年もロンシャンではなくシャンティイらしいので)とりあえず訂正。
2016年の1、2、3フィニッシュが示すように、ガリレオ産駒にピッタリと
はまる(切れタイプが不発に終わる)舞台だと考えるのであれば、どちらかと
言えばそちらの方向のこの馬には、普通に向くと言っていいはず。
今回の大阪杯にしても、切れが消される展開で強さを示した…という部分で、
(そこへ向けては)大きな意味を持つことになりそう。
サトノダイヤモンド陣営は「欧州の馬場は距離以上のスタミナが必要」なので、
3000m級で鍛錬して向かう…という(昔みんなが考えていたような)スタンス
らしいが、これには少し違和感を覚える。(あくまで個人的に)
(菊花賞大敗のナカヤマフェスタの好走から言っても…)
それよりかは、少なくとも持続力が厳しく問われるシャンティイ凱旋門賞に
対しては、中距離的な資質を磨く意味で、大阪杯&宝塚記念をステップにする
キタサンブラックの方が理想的…という気がしないでもない。
(宝塚記念に関してはローテの間隔の厳しさ…という点で少し不安はあるが)
もちろん正解は分からないし、逆に言えば、別々の考え方を持った両陣営の
挑戦を1度に見ることが出来る…というのも、今後に向けてはなかなか貴重。
(共倒れしづらい…という側面もあるかも知れない)
秋に向けての興味は尽きないが、とりあえずは、もしかしたら国内での最終
対決となる可能性すらある次戦・天皇賞での両馬の走りに注目したい。
(もちろん理想はどちらかが凱旋門賞を勝って→有馬記念での最終決戦)
0 件のコメント:
コメントを投稿