予想
低レベルと言われ続けた世代のダービー。
それでも水準の高いレースというのはしっかりと存在していて、この段階に
至れば、どのレースを重視or軽視すればいいのか?というのも、ある程度は
見えてくる。あとは単純に、適性や枠などでの上げ下げ…という感覚。
その細かい序列の並べ替えに対して、有無をも言わせず突き抜ける可能性が
あるのはアドミラブルだが、同馬が大外枠に入ったことで、やはり他の馬と
同列の扱いに今回はしておきたい。
馬場に関しては、日曜は雨の影響も考えなくていいだろうし、単純にコース
替わりで内外フラットの想定。
また今週は芝丈が伸びているので、ある程度パワー寄りの考え方をしたい。
最終的に今回は、2014年の再現というようなイメージの予想にしたのだが、
あの年も芝が深く見えてパワー系の馬場だった。
(個人的にはその後の目黒記念の方が強烈な思い出になっているのだが…)
結論としては当然、ワンアンドオンリー2世と皐月賞馬の組み合わせ。
◎スワーヴリチャード
共同通信杯の内容だけだと正直微妙だったのだが、皐月賞でパフォーマンスを
しっかりと更新して地力を示したし、特にスタート直後に脚を使って→道中で
溜める…という内容だったことはとても好感が持てる。
そこでは結果的に、レース後半で展開的に厳しい外を回す競馬になり6着に
終わった訳だが、とりあえず今回、巻き返しは必至だと思える。
かなりゆったりとしたフォームで、前々走の走りを見てからは(個人的に)
≒ワンアンドオンリーと思えて仕方のない馬。
内枠を引いたからには当然推したい。
○アルアイン
まず、高速決着の皐月賞馬だが、スピードに寄っている馬では決してない。
この馬のレースで(個人的に)最も強いと感じたのは千両賞で、その内容は
重馬場で最後キョウヘイのようなタイプが浮上する状況で、内から力強く抜け
出したというもの。そこで見せた地脚の強さは本当に強烈だった。
したがって本来の姿はパワー系のタイプで、それにも関わらずスピード馬場を
こなした…というのが前走。これはディープインパクト産駒あるある。
スケールの部分では距離延長していいとはさすがに言えないが、今の馬場には
合うし、元々溜めも効くタイプ。地力で十分こなせていいはず。
▲アドミラブル
未勝利戦&前走で示した地力の高さと、前々走で示した決め手の合わせ技で、
とりあえずここでは普通に最上位争いの馬。
馬体的にも完全にこれ!と思えるくらいだし、今回内枠を引いていれば普通に
本命にしていたのかも知れない。でも現実は大外枠…。
またダービーの直線で最後伸び切るためには、追い出しを(結果的に…という
のも含めて)我慢するような競馬が求められる訳だが、ここ2走動く競馬を
していることにも好感が持てない。
まとめて交わす可能性も当然あるが、扱いはあくまで単穴。菊花賞で。
注アメリカズカップ
きさらぎ賞のパフォーマンスはかなり高く、純粋な持久力という点で考えれば
ここでも普通に上位扱いでいいはず。
この馬は相当にゆったりとしたタイプで、個人的にはアサクサキングス的な馬
だと思っているので、皐月賞で負けることは想定の範囲内。
当然(そのイメージが合っているのなら)ダービーで巻き返せてもいいはず。
今回は内枠をしっかり確保して、好位インから早めに抜け出すような競馬で
あれば、粘り込む可能性もあっても良さそう。
△ダンビュライト
きさらぎ賞で高いパフォーマンスを示し、1F長い皐月賞でその時とほぼ同じ
水準で好走。これは(純粋な)持久力の高さの証明になっている。
最後がどうしても突き抜けきれない…という弱点があり、それはあまり速い
回転が出来ない…というあたりに原因があると思うのだが、その点、距離延長
というのは1つの解決策にはなるのかも。
切れない馬がダービーでどこまで?というのはあるので、結局は相手候補の
1頭までだが、可能性は一応考えておきたい。
△サトノアーサー
きさらぎ賞&毎日杯という、今年のクラシック戦線では最早本流と言っても
いいレースで連続して2着。当然その力は認められる。
馬格以上に大きく見せる走り方をするタイプで、距離延長もプラスに働きそう
だし、枠も良いところに入り、1度は本命まで考えた。
それでも、これまでは少頭数のレースで才能に物を言わせた内容ばかりで、
ここで求められる中団インでじっくり…という競馬がいきなり出来るか?は謎。
川田J自身は昨年と同じイメージで乗るとしても、そこは経験が必要かも。
☆ペルシアンナイト
皐月賞は、道中で内をしっかりと押し上げて、3コーナー辺りで一旦息を入れ
つつ→4コーナー~直線でもう一伸び…という2段スパートでの好走。
馬場&(内が空いていた)状況的な助けもあったとは言え、これは持久力の
高さがなければ出来ない芸当で、距離延長もとりあえずは問題ないはず。
ただこの馬の場合、一本調子とまではいかないが、道中~上がりという脚の
使い方に特化している印象で、前半で負債を抱え過ぎると切れ負けするかも。
その点で今回、内枠がどうしても欲しかったイメージ。
☆レイデオロ
ぶっつけで臨んだ皐月賞は、道中をある程度高い水準で進めつつ→直線で前を
向いてからしっかり伸びての5着。単純にパフォーマンスを比較すれば、その
内容は昨年のマカヒキと同等くらいで、地力の高い馬であることは確か。
(こちらは内を突いた格好なので、実際のところは少し下)
当然ここでの浮上も考えられるのだが、東京に対しては、少し他力本願的な
印象はあって、正直近走の位置取りでは切れ負けしそうな雰囲気。
新馬戦のような競馬が出来ればいいが、それには枠が外過ぎる…。
☆カデナ
前走に関しては、道中で内から押し上げたペルシアンナイトの後ろをついて
いった…という内容で、明らかな切れタイプでそれをすれば…大体は止まる。
もちろん外を回して何とかなる馬場ではなかったので、鞍上としては苦渋の
選択ではあったと思うが、どちらにしても度外視していい内容。
当然今回は、舞台が替わって巻き返しが期待できるタイミングということに
なるのだが、前述のように少し深い芝で、スパッと切れるタイプに向いている
馬場か?と言えば微妙。枠も外目で、そこそこミラクルな騎乗が必要かも…。
0 件のコメント:
コメントを投稿