2017年6月24日土曜日

宝塚記念展望(予想)2017



予想

週中の雨の影響で、土曜は"超"高速馬場ではなかったものの、それでも時計は
速かった。しかし日曜の天気はなかなかの雨予報。
前が残りやすい状況から、どの程度傾向が変わるのか謎だが、やはりパワー
系の差し馬の台頭は考えられる。

展開的には、これという逃げ馬が不在で、キタサンブラックが流れを引っ張り
そうだが、そうなるとおそらく前半は落ち着いた入り方をしそう。
ただし武豊Jは、後ろを待つ必要はない…ということを当然分かっているし、
前走もそういう競馬をしていた。

したがって、上がりの方に偏った展開になったとしても、レース後半はかなり
長い脚が必要な形にはなりそうで、馬場に合った走法&(道中~上がりの)
持続力という部分を、元々のここのイメージ通りに重視してみたい。

◎キタサンブラック
昨年は、逃げて相当に厳しい展開を演出しつつ→粘り込んだ3着で、単純に
強い内容だったと言えるし、それ以降もペースの緩急、コース、距離関係なく
しっかりと結果を残していて、実力&適性ともに、どうやっても上の扱い。
もちろん、ここで負ける可能性がない訳ではない。
この馬は前に行くタイプではあるが、脚の使い方としては後半型。
構造的にこの舞台は、スタート直後が速くなりやすく、尚且つ後半も長い脚が
必要になるため、相対的に脚を使っている前の馬を、最後に後ろの馬が上回る
可能性は常にあって、それこそが昨年の負け方。ただ、それでも3着。
その時から1年、他の馬では考えられないくらいの鍛錬を積んでいる現状、
どう考えてもパフォーマンス的な前進を示すはず。下げられない。

○シャケトラ
馬格はあるものの、その割りには小刻みな走法をするタイプで、その点で、
絶対的に速いスピード&長い道中…という前走では、一完歩毎の効率の面で
どうしようもなかったイメージ。
当然その考え方からは、今回の距離短縮&阪神内回りへのコース替わりは、
大きくプラスに働きそうだし、上がりに限界があるタイプ…という部分でも
このレースには十分はまって良さそう。
地力&持続力という点では、日経G2×2でしっかり示しているし、天皇賞で
少し下げて→宝塚記念で上げる…という当初の予定通りに、ここは推す。

▲サトノクラウン
持久力&持続力は相当に高いものを示しているし、当然扱いは上位。
その地力からすれば、2000m戦では考えられないくらいの大敗を喫していたり
して、スピードの面では明らかに問題があり、その意味で今回の距離延長は
普通にプラスに働くはず。
もちろん超高速馬場のままでは厳しいが、この馬にとっては恵みの雨となり
そうな予報だし、このメンバー構成ならば、展開的にも前半ある程度じっくり
入ることが出来て良さそう。
地力勝負で上回る可能性があるとすればこの馬だけ。可能性としては頭まで。

注レインボーライン
札幌記念では、前半引っ張られる形から→後半12秒台のラップを刻み続ける
ような展開をしっかりと浮上。
レース全体のリズムとしてはここに近く、適性には十分はまって良さそうな
イメージになるし、とりあえずここは、スピードレースで外枠発走だった前走
からの巻き返しが期待できる場面。
もちろん勝ち負けまでを考えると、さらにもう1段加速する必要があるので、
さすがにそこまでの扱いは出来ないが、その次なら可能性は十分。
単純に考えても、ステイゴールド産駒をこの舞台で軽視していいはずがない。

△シュヴァルグラン
天皇賞では、枠は6番でも、通って来たコースは内をピッタリという訳では
なかった中で、(元々微妙に思えた)スピードに寄った状況にもしっかり対応
しての好走。その内容ならば距離短縮でも…と思わせる内容だった。
昨年ここでは、厳しい展開の中で積極策を選択して苦しくなったが、今年は
さすがにそれ程のペースにはならないだろうし、追走の部分さえ対応出来れば
元々ここは持ち前の持続力&パワーが活きる舞台。
妙に自身のリズムを崩した競馬をせず、尚且つ他がそれなりに止まって間に
合う状況ならば、浮上の可能性は十分あって良さそう。

☆ゴールドアクター
まずは単純に、地力という点では当然上位の馬だし、少し持続力の方に寄って
いるイメージからも、本質的には(ある程度メリハリが必要な長距離よりも)
やはりこのくらいの距離の方に適性があるというのは間違いなさそう。
当然ここで巻き返す可能性はあっていいはず。
ただし位置取り的に、この馬はキタサンブラックの直後につける立場。
相手のタイミングで終始細かい加減速をするのは、見た目以上に負荷が掛かる
ものだし、直線でしっかり脚が残っているか?は微妙。あくまで圏内候補。

☆ミッキークイーン
有馬記念では、浜中Jのかなり凄い騎乗(コース取り)があったとは言え、
道中押し上げる競馬から→粘り込んでの5着。
その時のパフォーマンスを考えれば、地力は当然認められる。
タイプ的には、純粋な持久力&決め手という方向なので、直線の長い12F戦
あたりがベストだと思うのだが、(レース全体のリズムとしては)ここに近い
形だった秋華賞を勝ち切っている馬でもあり、持続力勝負にも対応は可能。
前進を示すとまでは言えない分、結局この位置だが、好走はあっていいはず。

☆ミッキーロケット
日経新春杯では、高い持久力と一定の持続力を示しているし、地力はここでも
やはり上位の扱いになる。
ただし神戸新聞杯も含めて、レベルの高い競馬をしているのは外回りの12F戦
だし、方向性としてはこの手の舞台よりも、直長コースでの性能勝負の方が
合っているイメージ。
とりあえずここで勝ち負け近くまで考えるのであれば、前走の大阪杯でもう
少し出来ていて欲しかった…というのが正直なところ。




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