2017年8月31日木曜日

キーンランドC回顧(ラップ分析)2017



レース総括
■厳しい流れから→上がりがかなり掛かる展開
■高い持久力が問われた


キーンランドC結果


エポワス1.09.0 34.4 12-08
ソルヴェイグ1.09.0 35.5 02-02
ナックビーナス1.09.1 35.6 01-01
フミノムーン1.09.2 34.9 09-08
ライトフェアリー1.09.3 35.6 04-03

天候:晴 芝:良
上り4F:46.5 3F:35.5
前半3F:33.5
12.0-10.5-11.0-11.6-11.7-12.2




レースラップ分析


ラップタイムを見ると、前半が速くなって、上がりは最後しっかりと落ち込む
ような、完全に前傾の展開。

今回の特徴は、(馬場が少し掛かる状態だったことを考えれば特に)前半の
速さだと言えて、厳しい流れに引っ張られ、当然高い持久力が問われたはず。

とにかくこのレースで、今回のように前後半3Fの差が2秒も開いたのは2011年
以来の出来事。(それ程長くはないがレースの歴史上でも2回目)
その2011年(ともに積極策から)1着のカレンチャン、3着のパドトロワは
その年のスプリンターズSでワンツーして、直接的につながっている。
(間を割ったビービーガルダンは本番は除外。もしかしたら上位独占も…)

その事実を思うと、その時の2頭ほどの信頼度はないにしても、今回積極策
から好走した2頭に関しては、ちょっと注目したくなってくる。
9歳馬エポワスの勝利ももちろん称賛しておきたいが、先へのつながりという
点でも、かなり重要な一戦になった可能性がありそう。


各馬について


出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

エポワス
前半を完全に受け流し、この厳しい展開の中で自身は後傾の内容での勝利。
さすがに完全にはまった感はあるが、持続力という部分でのパフォーマンス
としては十分高いものになっている。
この先に関しては、スプリントG1に向けてはさすがに微妙な印象になるが、
個人的には阪神Cあたりで待ちたい…という感覚。

ソルヴェイグ
厳しい展開を好位から進めて、最後もなだれ込むだけではなく、しっかりと
腰の入った粘りを見せていて、これは1段ステップを上がった雰囲気がある。
セイウンコウセイの巻き返しなども十分に考えられるし、そうそう簡単には
いかないだろうが、個人的にはもう、G1に手が届いてもいいのでは?という
くらいに感じている。
出走が叶うなら(これも問題だが)、おそらく積極的な評価になるはず。

ナックビーナス
厳しい展開を演出しつつ、しっかり粘り込んでの好走。地力を示した。
この馬の場合は、最短距離を進んでのアドバンテージから、直線(しっかりと
した脚を使って…ではなく)なだれ込んだ印象なので、ソルヴェイグと比較
すると正直劣る扱いにはなる。
それでも、他の馬に対しては十分に威張れていい内容なのは間違いないし、
秋の活躍も当然考えられる。しっかりと注目しておきたい。


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