フォワ賞2017・ラップタイム(チンギスシークレット)
91.45(13.06/F)-27.12(13.56/F)-12.39-12.24-12.66 2.35.86
参考:凱旋門賞2016・ラップタイム(ファウンド)
82.57(11.80/F)-24.41(12.21/F)-12.39-12.35-11.89 2.23.61
参考:ニエル賞2016・ラップタイム(マカヒキ)
94.19(13.46/F)-27.67(13.84/F)-11.85-11.10-11.03 2.35.84
レース&サトノダイヤモンド考察
今回のラップを見ると、前半~道中を13秒台で進めて、上がりで12秒台前半
まで加速した内容になっていて、一言で言えば上がり勝負。
ただし、ニエル賞が94.45(13.49/F)-26.99(13.50/F)というペース(当然
上がり勝負)で、ヴェルメイユ賞が86.04(12.29/F)-27.33(13.67/F)という
ペース(最後はほとんど13秒台を刻むバタバタ)だったことと比較すれば、
超スローではなく、ややスローという程度の扱い。
また今回は重い馬場で、その中で昨年のニエル賞よりかなり速いペースで
入っている格好にはなるので、マカヒキと比べれば、サトノダイヤモンドは
ある程度は負荷が掛かる前哨戦をこなしたことにはなる。
それで、負けたことをどう捉えるか?
結論から言えば、個人的にはポジティブとまではさすがにいかないものの、
悲観は全くしていない。
サトノダイヤモンドは現役屈指の大きなフットワークをする馬。
まず単純に、(ピッチの速いタイプが合う)欧州の芝に合っているタイプとは
言えないし、そこはある程度の"慣れ"が必要になってくるはず。
そして更に今回は、道悪の中での上がり勝負。
ラップを見る限り、13秒台半ば→12秒台前半に一気に加速する瞬間があった
はずで、この手の馬場でのペースアップには「回転数を稼げる」ことが重要。
その部分で、本来は効率良くフットワークで勝負したい馬が脚を使い過ぎた
…という敗因もあったと思う。(←これは国内でも度々起きること。いつまで
経っても思い出されるのは、京都記念でのジェンティルドンナの負け)
前者の"慣れ"ということで言えば、1度使った効果は当然大きいだろうし、
後者の展開的な部分に関しても、仮に本番が道悪になったとしても、ペースは
もっと厳しくなるはずで、大きな加速を伴った今回より断然マシになるはず。
不安要素を洗い出す…という意味では、負けるために前哨戦を使うと言っても
いい訳だし、良馬場で、スムーズに勝ち切るよりも、むしろ良かったのでは?
という気がする。
(それが出来なかったのがディープインパクトであり、マカヒキでもある)
もちろん、本番でこれまでと違った走り方が出来るかどうか?は分からない。
それでもこの敗戦が何かを変えるキッカケになる可能性は十分にあるはずで、
仮に負けたとしても、(やはりこの手のタイプでは難しい…だとか)何かしら
納得できる敗戦になるのでは。
当然、現時点では巻き返しの方に期待しているし、全力で応援はしたい。
今、馬自身が「この走り方では疲れるぅ~」と感じていればベストだが…。
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