2017年10月18日水曜日

秋華賞回顧(ラップ分析)2017



レース総括
■道中が極端に締まって→上がりがかなり掛かる展開
■高い持久力&持続力が問われた


秋華賞結果


ディアドラ2.00.2 35.7 14-15-13-09
リスグラシュー2.00.4 36.2 12-11-09-06
モズカッチャン2.00.4 36.6 05-05-04-02
ラビットラン2.00.9 36.9 07-08-06-06
カワキタエンカ2.00.9 37.7 01-01-01-01

天候:雨 芝:重
上り4F:49.1 3F:37.0
前後半1000m:59.1-61.1
12.2-11.0-12.4-11.9-11.6-12.0-12.1-12.5-12.1-12.4




レースラップ分析


ラップタイムを見ると、馬場を考えれば前半はミドルペース~まずまずの流れ
といったところで、道中は極端に締まった展開、その後コーナー~直線で多少
緩急はついたものの、上がりがかなり掛かる形。

今回の特徴は、何といっても道中の速さで、前半も平均は下回っているものの
実質的には遅かった訳ではなく、当然レース後半では高い持久力が問われた。

また勝負所では、前の馬が一応溜め→切れという動きをしている中で、後続の
有力馬が早めに仕掛けた格好で、少なくとも上位馬にはかなりの持続力が必要
とされたはず。

脚質的には、道中の速い部分に付き合っていた馬には当然厳しく、仕掛けの
早さも合わせて考えれば、やはり差し有利だったと言えて、その中で結果的に
ワンテンポ遅れて仕掛けた勝ち馬が最後差し切った…というイメージ。

この厳しい展開なので、上位の地力は普通に認められるし、この先の期待も
当然大きくなるが、それと同時に、前から進めて負けた馬の巻き返しにも、
しっかりと注目しておきたい。


各馬について


出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ディアドラ
他の上位馬たちが早仕掛けした中で、この馬は3~4コーナーのラップが落ち
着いた区間で、内を労せず押し上げ→直線は外寄りに持ち出すという挙動。
なかなかミラクルな好騎乗でもあったが、さすがにはまった感もある。
したがって、上位馬の中での勝負付けはさすがに済んでいない扱いになるが、
(元々示していたものも含めて)厳しい展開で浮上したこと自体、もちろん
一定の地力は認められて、この先の活躍の可能性は当然ある。
適性的に舞台は選ぶだろうが、しっかり注目はしていきたい。

リスグラシュー
展開に対する位置取り的には恵まれた方だが、ラスト4Fから外をしっかりと
動いて→最後までしっかり詰めた内容だったので、その持久力&持続力は当然
認めていいはず。(前の溜め→切れという戦略に嵌った部分もある)
イメージ的にこの馬は、直長コースよりも、内回り、小回りコースでの持続力
勝負の方がやはり良さそうで、(地力が足りるかどうかはともかく)方向性
としては有馬記念、宝塚記念のグランプリ向き…という雰囲気。
この先、もしかしたらマリアライト的なことがあるのかも。

モズカッチャン
ある程度好位で入り、その後の速い道中は受け流した格好だが、勝負所では
早い段階からしっかりと攻めて→早め先頭から最後まで良く粘った内容。
当然その地力は認めておきたい。
もしかしたら前走の結果を受けて、溜めても仕方がない…という感覚が鞍上に
あった上での、早仕掛けだったのかも知れないし、敗因を挙げるとしたら、
オークス2着馬としては不本意過ぎた「前走」ということになるのかも。
どちらにしろ、実力&適性ともに、エリザベス女王杯は普通に期待できる。

ラビットラン
一応しっかりと上位に浮上して、一定の地力は示した。
しかし、位置取り的に厳しい立場という訳ではない中で、前から少し離れた
4着にほとんどなだれ込んだだけ…なので、やはり方向性としては、この手の
舞台ではない…という印象。
適性的には、エリザベス女王杯の方が多少はマシになるだろうが、基本的には
もっとしっかりと加速が入るレースまで待ちたい感覚。

カワキタエンカ
コースに対して適性微妙という中で、厳しい展開を演出しつつ、勝負所では
後続を引き付けつつ溜め→切れ…という自身の出来ることをしっかりやって、
地力を見せつけた格好での敗戦。
果敢に勝負にいった、鞍上にも馬にも拍手を送りたい。
イメージ的には、たとえ切れ勝負でも距離延長という雰囲気ではないので、
この先はやはり1600~1800mの(基本は)直長コースでこそ。
とりあえず、マイルでどの程度の水準まで到達できるか?を見極めたい。

アエロリット
結果論で言えば、前走のぶっ飛ばした内容が全てということになりそう。
レース前テレビから聞こえてくるエキサイティング…なリポートは、さすがに
嫌な予感しかしなかったし、道中ペースアップしたカワキタエンカに対して、
抑えるのはもう無理だった…という雰囲気。
この先に関しては、レッツゴードンキのように(まだそこまでではない…とは
思うが)、距離短縮、脚質転換という方向しかないのかも…。
だとしたら、個人的に少し思い入れもある馬なので、本当に残念でならない。


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