エリザベス女王杯過去10年のラップタイム
過去のラップタイムから傾向を探ってみる。
2016(クイーンズリング:2.12.9)
12.5-11.2-12.8-12.7-12.6-12.6-12.5-11.9-11.5-11.2-11.4
天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.1
前半1000m:61.8
勝ち馬コーナー通過:09-09-09-07
勝ち馬上り3F:33.2
2015(マリアライト:2.14.9)
12.7-11.0-12.4-12.4-12.2-12.8-12.7-12.4-12.0-12.6-11.7
天候:晴 芝:稍重
上り4F:48.7 3F:36.3
前半1000m:60.7
勝ち馬コーナー通過:09-09-06-06
勝ち馬上り3F:34.7
2014(ラキシス:2.12.3)
12.2-10.8-12.4-12.7-12.2-12.8-12.9-12.2-11.5-11.3-11.3
天候:晴 芝:良
上り4F:46.3 3F:34.1
前半1000m:60.3
勝ち馬コーナー通過:08-07-07-07
勝ち馬上り3F:33.4
2013(メイショウマンボ:2.16.6)
12.6-11.3-12.8-12.9-13.1-13.5-13.2-12.7-11.7-11.6-11.2
天候:雨 芝:重
上り4F:47.2 3F:34.5
前半1000m:62.7
勝ち馬コーナー通過:07-07-08-07
勝ち馬上り3F:34.1
2012(レインボーダリア:2.16.3)
13.0-11.3-12.9-12.6-12.6-12.9-12.7-11.9-11.5-12.5-12.4
天候:雨 芝:重
上り4F:48.3 3F:36.4
前半1000m:62.4
勝ち馬コーナー通過:11-11-11-09
勝ち馬上り3F:35.8
2011(スノーフェアリー:2.11.6)
12.4-10.5-11.4-11.5-11.7-12.4-12.8-11.8-11.8-12.9-12.4
天候:晴 芝:良
上り4F:48.9 3F:37.1
前半1000m:57.5
勝ち馬コーナー通過:13-14-11-10
勝ち馬上り3F:33.8
2010(スノーフェアリー:2.12.5)
12.7-11.2-12.3-12.3-11.6-12.1-12.1-11.9-11.8-12.7-11.8
天候:曇 芝:良
上り4F:48.2 3F:36.3
前半1000m:60.1
勝ち馬コーナー通過:06-05-07-07
勝ち馬上り3F:34.0
2009(クィーンスプマンテ:2.13.6)
12.5-11.3-12.2-12.3-12.2-12.2-12.3-11.8-11.7-12.2-12.9
天候:晴 芝:良
上り4F:48.6 3F:36.8
前半1000m:60.5
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:36.8
2008(リトルアマポーラ:2.12.1)
12.5-10.7-11.9-12.1-12.1-12.4-12.8-12.4-11.5-12.0-11.7
天候:晴 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.2
前半1000m:59.3
勝ち馬コーナー通過:05-05-05-03
勝ち馬上り3F:34.4
2007(ダイワスカーレット:2.11.9)
12.7-11.1-12.4-12.1-12.3-12.6-12.8-11.8-11.1-11.4-11.6
天候:晴 芝:良
上り4F:45.9 3F:34.1
前半1000m:60.6
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:34.1
過去10年の平均ラップタイム
12.58-11.04-12.35-12.36-12.26-12.63-12.68-12.08-11.61-12.04-11.84
2.13.47
ラップ傾向
(過去記事に一部加筆)過去のラップタイムを見ると、前半はミドルペース~やや速い流れで、向正面に
入った辺りまではある程度のスピードを保つ展開、その後3コーナー手前の坂を
上ることもあって一旦緩み→下り坂で加速して、ラストまで全く落ちない形。
平均ラップについて言えばこのような展開になるのだが、このレースに関しては
各年の間でのバラつきがかなり大きくなっていて、平均に近いミドルペース戦に
加えて、前半~道中が極端に速くてラストの時計が掛かるハイペース戦と、逆に
スローペースから上がりが極端に速い形…という3種類の展開が現れている。
したがって展開面での想定が戦前の段階ではなかなか困難なレースなのだが、
大回りコースでこの距離なので、おそらくジョッキーは中距離というよりも
(道中は出来るだけゆったりという)長距離寄りの感覚でレースを進めることが
多く、前が飛ばしたところであまり相手にはされない。
(先行勢が潰れて、ラスト1Fで加速を示すラップがそれを証明している)
そうなれば、速い流れになっても(もちろんそれに引っ張られるような先行馬
(鞍上には注意する必要があるが)後続にとっては実質ミドルペースくらいの
流れだと考えて良く、(勝ち負けに近いところにいる馬にとっては)展開面での
想定を3→2種類に絞ってもおそらく差し支えないはず。
そしてミドルペース(&ハイペース)⇔スローペースの対比では、過去の例だと
前者の傾向の方が強くなるので、(出走メンバーによって道中が極端なスローに
なり得るかどうかに注意を払いつつも)基本的には前半~道中の水準がある程度
高く、一定以上の持久力が問われる展開を考えておきたい。
(※近年上がり勝負の割合が増えているが、10年単位だと一応まだ少数派)
展開面では上記のように含みのあるレースだが、普遍的な面もしっかり存在
していて、3コーナーの下りからゴールまで(前半のペースによって絶対的な
スピード自体は変わるものの)長い脚を使う必要がある点は変わらず、当然の
ように末脚の持続力を備えていることは必須となる。
脚質的には、前残りも後方一気もあり得るのだが、どちらもある程度極端な
展開を想定してのものなので、やはり基本的にはどのような展開にも対応
しやすい好位差し~差しの馬が有利だと言えて、そういった意味では鞍上の
ペース判断という要素がかなり大きく影響してきそう。
好走の条件
・高い持久力が必要
・末脚の持続力があること
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