運命にとことん翻弄されながらも、とにかくこの時期に戻って来た伝統重賞。
時期は違うが(3月⇔12月)、とりあえず過去のラップを見ておくと…。
過去のラップタイム
2016 12.7-11.2-12.9-12.7-12.6-12.3-12.0-11.7-11.2-12.0
2015 12.8-11.3-12.7-12.6-12.2-12.0-11.6-11.7-11.6-12.7
2014 12.8-11.4-12.8-12.6-12.5-12.3-12.4-11.7-11.2-12.0
2013 12.4-11.0-12.5-12.3-12.0-12.0-11.8-11.9-11.4-12.3
2012 12.9-11.3-12.9-12.8-12.7-12.0-11.9-12.2-11.4-12.1
過去5年の平均ラップタイム⇔金鯱賞平均
12.72-11.24-12.76-12.60-12.40-12.12-11.94-11.84-11.36-12.22
2.01.20
ラップ傾向
(過去記事の一部修正)ラップタイムを見ると、前半はミドルペース~ややゆったりと入って、道中は
向こう正面から徐々にペースアップしていく展開、そこから直線でもう1段加速
した後→ラスト1Fは少し落ちる形。
ここでは、前半は基本的に溜められる格好だが、後半は息が入りづらい展開に
なってサバイバル的な要素が強くなるため、勝負所までに十分な余力を残して
おくためにも、まずは最低限の持久力が必要となる。
また適性面では、レース後半の、下り坂でジワジワと脚を使いつつ→直線の坂で
さらにしっかりと脚を使う…という部分で、切れと持続力をバランス良く備えて
いることが重要になり、そのどちらかに特化したようなタイプには少し注意して
おきたいところ。
脚質的には、勝負所の手前辺りで脚を溜めづらい展開により、やはり前の馬には
厳しくて、基本は差し馬中心…という考え方をしておきたいところ。
※問題の時期的な違いについては、例年この開催で行われていた金鯱賞との比較
では、格の違いによるペースの差は目立つものの、後半のラップは見事なまでに
一致していて、少なくとも適性面では、考えを大きく改める必要はなさそう。
(元々このコースでは、レベルの差は特に道中の水準に表れる)
好走の条件
・一定の持久力があること
・切れと持続力をバランス良く備えていること
予想
ハンデG3の割りにはメンバーが揃い過ぎ!で、足切りの段階では3頭しか
切れなかった…。もっと格を上げてもいいくらい。
上記のように、このコースではレベルが上がれば→展開が締まった方に傾く
傾向があるので、ここはいつもの中日新聞杯というよりも、金鯱賞のような
つもりで、道中の水準の部分を強く問いたい。
◎マウントロブソン
元々は道中がかなり高い水準で流れたスプリングSを勝ち切っている馬だが、
復帰後は、前走&3走前の上がり勝負を勝利していたりして、一応適性の幅が
広がっている印象。
札幌記念にしても、直線少し狭い所に入って、せっかくの鞍上を確保しながら
満足に追えなかった形で、それでもゴール後は惰性で先頭に立つ勢いだった。
元々の持続力と近走の切れの合わせ技で、ここはピッタリはまっていいし、
斤量は背負う立場ではあるが、期待したい気持ちの方が大きい。
○スズカデヴィアス
今年の金鯱賞は、道中を高い水準で進めつつ→上がりをしっかりまとめての
3着。内容的にも、勝負所で外を回した不利な立場で、それでステファノス
などを抑え切っているのだから価値は高い。
前走も、8割方は勝ち馬の後ろくらいの有利なコースを進んだ格好だが、4角
~直線は外に持ち出した内容で、それでも最後はしっかりと詰めた。
状態良く、適性も高い。当然上位に扱いたい。
▲ヴォージュ
道中が締まった展開になった下鴨Sの内容はかなり強くて、単純にその水準
だけ考えれば、これが金鯱賞であっても問題ないレベル。
前走は、道悪で完全に後ろ半分というレースなので、普通に度外視でいいし、
ここは巻き返しが期待できる場面。
番手付けするタイプ的に、ここも立場としては少し厳しくなる可能性はある
ものの、叩き2走目の上積みはあるだろうし、可能性はあっても良さそう。
注マキシマムドパリ
今年の同舞台・愛知杯では、道中を高い水準で進めつつ→直線鋭く伸びての
勝利で、単純なパフォーマンス比較では、ここでも普通に上位の存在。
前走のG1はさすがに恵まれたが、京都大賞典は9着でも内容は悪くないし、
このメンバー相手でも十分戦えて良さそう。
今回は55kg(牡馬で言えば57kg)で、3番手タイの斤量を背負う立場。
評価としてはこれ以上推し切れないが、当然注目はしておきたい。
△フルーキー
この1年くらい馬券には絡めなくなっていて、以前の勢いは確かにない。
それでも同舞台・金鯱賞は、大外枠発走で、道中締まった展開で好位の外々を
回り、なし崩し的に脚を使っての失速。それは前走にも当てはまる。
エプソムCも、差し馬が脚を使い過ぎて→前が残った特殊レース。
それらを除けば掲示板くらいには常に浮上していて、地力ではまだ侮れない。
ここへの適性は元々備えていて、今回は最内枠。巻き返す可能性は十分ある。
☆ミッキーロケット
10F戦のパフォーマンスとしては、(道中の水準という点で)大阪杯の内容も
特別に高い扱いはできないし、よくよく考えると裏付けは薄目。
それでも、日経新春杯や京都大賞典の内容から、持久力という1点ではやはり
普通に上位の存在で、その地力だけで他の馬にとっては十分な脅威。
適性微妙な馬を勝ち切る水準で推すのは無理だが、相手には加えるしかない。
☆ロードヴァンドール
3月に移った金鯱賞では、道中をかなり締め付ける格好での逃げから→2着に
粘って、高い地力を示した。
今回乗り替わりになって、どんな騎乗になるのか?が分からないが、しっかり
行き切って、且つ平均的な水準での逃げならば、残る可能性は十分ありそう。
エアレーション馬場の2週目。まだ前には厳しいかも知れないが、一応。
☆メートルダール
新潟大賞典では、道中を高い水準で進めつつ→しっかりとした決め手を発揮
する形での3着。その内容を考えればここでも扱いは上位。
ただし、この馬は明らかに不器用なタイプなので、このコースで外枠からの
差しとなると、コーナーでのロスが尋常ではなくなるかも知れない…。
それがなくても今回は休み明け。評価としてはここまで。
0 件のコメント:
コメントを投稿