レース総括 |
■前半部分がかなり速くなり、上がりが掛かる展開 |
■持久力&末の持続力(差し馬)&切れ(先行馬)が問われた |
ホープフルS結果
1 | タイムフライヤー | 2.01.4 | 35.5 | 15-16-16-09 |
2 | ジャンダルム | 2.01.6 | 36.2 | 10-10-09-04 |
3 | ステイフーリッシュ | 2.01.6 | 35.9 | 13-13-11-08 |
4 | サンリヴァル | 2.02.0 | 37.4 | 02-02-02-01 |
5 | ナスノシンフォニー | 2.02.0 | 36.2 | 16-15-14-12 |
天候:晴 芝:良
上り4F:49.5 3F:36.9
前半1000m:59.6
12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、スタート直後は平均強くらいの流れだが、その後が
緩まず、2コーナー前後の下り坂が極端に速い展開。その分3~4コーナーは
少し落ち着いて→直線で大きく加速…という形。
とにかく今回の特徴は、前3頭が併せ馬でやり合って、前半部分がかなり速く
なったこと。(59.6-61.8)
当然高い持久力が問われたし、とりあえずG1に格上げされた甲斐があった。
また、もう1つ特徴的なのは、3~4コーナーのラップが落ちた部分だが、
そこは前が緩めたというよりも、厳しくなって垂れた…と言った方が正確。
(溜めたと言えるのはサンリヴァルだけ)
この形では、前半で脚を使っておらず相対的に余力を残している後ろの馬が、
特に苦労もせずに(脚を使わずに)追い上げられるので、捲りが利きやすい。
実際の結果もその通りの序列になっているし、当然圧倒的に差し有利と言える
レースだった。(もちろんそれらも末脚の持続力は示している)
今回の場合、展開自体が厳しくなったので、位置取り的には恵まれた格好の
上位陣の地力も十分信頼はできるし、この先も期待していいだろうが、好位
から負けた馬の巻き返しにも、当然注目はしておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
タイムフライヤー
後方から捲る形で、直線もしっかりと押し通しての勝利。
とにかく、少し細かく脚を使うタイプ的に、小回りのこのコースに合っていた
イメージだが、この内容ならば、皐月賞でも(ある程度流れるようなら)十分
可能性はある…と言って良さそう。
ただし、その先まで考えると、広いコース&更なる距離延長では、スケール面
での不安が出てくるかも知れないので、少し慎重に扱った方がいいのかも。
狙うなら早い方が良さそう。
ジャンダルム
スタート直後は少し脚を使う格好だったが、その後はほとんど後方と言っても
いいくらいのポジションまで下げた内容で、ラップが締まったところでそれを
やっているあたり、改めて武豊Jのペース判断はさすがの一言。
そこから後半はしっかり捲る形から、直線も細かく(一瞬の)速い脚を使った
相手には屈したものの、しっかりと脚を持続させての2着。
タイプ的には、やはりゆったりとした走法に見えたので、本質的に小回りは
微妙に映ったし、仮にもっとフラットな展開になると皐月賞はどうか…。
それよりも、その先の広いコース&距離延長の方が合うかも知れない。
その点、ビリーヴ産駒というのは出来るだけ早く忘れ去りたい。
ステイフーリッシュ
この馬も後方からの捲りで、展開的には恵まれた方だが、2戦目でこれだけ
出来るのなら当然評価はすべきだし、持久力はしっかり認めたい。
直線、外から来たタイムフライヤーにあっさり前に出られた部分で、瞬間的な
動きは微妙に思えたし、後肢由来の推進力が感じられて、走法もゆったりと
見える点から、もしかしたら、まだ距離が足りないくらいなのかも知れない。
もちろんまだハッキリとは分からないが、とりあえずこの馬に関しては、長い
目で見守りたい感覚。
サンリヴァル
道中併せ馬でやり合った3頭の1角。
それでいて、勝負所では、周りにいた馬が垂れる中で、唯一後ろを待ちつつ
"溜め"て→直線で"切れ"を発揮…ということが出来ていて、直線半ばまでは
しっかりと粘った強い競馬。持久力の高さを証明した。
この内容だと、皐月賞のフラットな展開に対してはまだ何とも言えないが、
ダービーにはつながりそうな雰囲気がある。
当然しっかりと注目していきたい存在。
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