レース総括 |
■前半極端なハイペースから→上がりが掛かる展開 |
■持久力(&上位は持続力)が問われた |
フェブラリーS結果
1 | ノンコノユメ | 1.36.0 | 36.1 | 14-13 |
2 | ゴールドドリーム | 1.36.0 | 36.4 | 10-08 |
3 | インカンテーション | 1.36.1 | 36.7 | 07-06 |
4 | サンライズノヴァ | 1.36.6 | 37.0 | 09-08 |
5 | レッツゴードンキ | 1.36.7 | 37.0 | 10-11 |
6 | キングズガード | 1.36.7 | 36.8 | 15-13 |
天候:晴 ダート:良
上り4F:50.2 3F:37.7
前半4F:45.8
12.2-10.7-11.2-11.7-12.5-12.6-12.3-12.8
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半の4Fが極端に速い流れになって、後半は直線に
入って一応加速を示しているものの、完全に崩れた展開。
何はともあれ、今回の特徴は前半の極端なまでのハイペース。
前半4Fを45秒台で入ったのは、2006年の45.3秒以来のことで、前数頭がやり
合ったという程の雰囲気ではないものの、どれも全く抑えずに、勢いを保った
まま3コーナーまでを駆け抜けた格好で、さすがにそれらは全滅。
(縦長の隊列だが)引っ張られた後続も、当然高い持久力が問われた。
またこれだけのハイペースの中でも、上位陣は最後極端には落とさず36秒台で
まとめていて、位置取り的に恵まれただけ…という訳ではないことは明らか。
末の持続力をしっかりと発揮したと言えそう。
(上記2006年の、上がり3Fを35.7秒でまとめたカネヒキリは鬼だが…)
このレースの捉え方はとにかくシンプル。上位馬の地力は普通に信頼出来て、
この先にも当然大きな期待が出来そう。
もちろん、前から進めて苦しくなった馬の巻き返し…という部分にも、今後
しっかりと注目はしておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ノンコノユメ
後方から進めて、勝負所~直線入り口ではゴールドドリームに離される形に
なりつつつも→最後までジワジワ伸びて差し切った。
最終的な勝因は、相手よりも"切れ"がない…ということがプラスに働いた印象
だが(結果としてワンテンポ仕掛けを遅らせたのと同じ)、この厳しい展開の
中での勝利は、高い地力を改めて証明した格好。復活。
これを受けて考えると、チャンピオンズCの騎乗が本当に勿体なく感じる…。
ともあれ、この先の期待は当然大きくなるし、しっかりと注目していきたい。
ゴールドドリーム
スタートは微妙だったが、とりあえず許容範囲内。厳しい展開の中で勝負所の
反応も鋭く、しっかり攻めた内容で浮上。しかし結果的には、一気に脚を使い
過ぎたことで→坂上は少し難しくなった。一言で言えば切れ過ぎた。
普通に考えると、この手のパターンでは最後の部分でもっと垂れてもおかしく
なかったはずだが、それを持たせたのは鞍上の腕という他はない。
素直にこれは凄い!と感じた。
適性的に現時点では舞台はやはり選びそうだが、地力は確か。精神面&馬体が
本当に完成すれば(結果的に少しズブくなれば)、交流G1もこなす可能性は
あって良さそう。その点も含めて、長い目で注目したい。
インカンテーション
スタート直後は少し押しているような形で脚を使った格好だが、道中は徐々に
ポジションを下げて(ついて行けなかった部分もあるかも知れないが)→後半
もう1度…という内容での好走。
鞍上もペースに逆らわない好騎乗(&好判断)だったと思う。
馬自身に関しては、この舞台では溜めを効かす内容でも結果を残しているが、
(道中落ち着いた展開の)前走の負け方を考えると、やはり本来は集中力が
問われる展開で、地力&持続力を活かす形の方が合っていそう。
次はかしわ記念らしいが、その後中距離への出走があれば、舞台は選ぶはず。
サンライズノヴァ
中団後ろから、直線しっかりとした脚は使えず、惰性で浮上した内容。
もう少し上がりの脚が問われる形ならばともかく、これだけの展開に対しては
まだまだ地力不足といった印象で、完成前の4歳馬では仕方のない結果。
もちろん、それでも崩れていないのは一定の地力の証明になっているし、あと
1年しっかりと鍛錬を積めば、前進する可能性は十分あるはず。
来年のこのレースに向けては、楽しみな1頭であることは間違いない。
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