2018年4月1日日曜日

大阪杯展望(ラップ傾向&予想)2018



過去のラップタイム



2017(キタサンブラック:1.58.9)
12.3-11.1-12.1-12.1-12.0-12.2-11.8-11.7-11.6-12.0

天候:晴 芝:良
上り4F:47.1 3F:35.3
前半1000m:59.6
勝ち馬コーナー通過:04-03-03-02
勝ち馬上り3F:34.3


2017年⇔G2時代の平均ラップタイム



ラップ傾向

~まずはG2時代の復習から(過去記事の転載)~
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースで、道中は一旦は落ち着くものの
極端には緩まない展開から、やや仕掛けの早い上がり勝負という形。

このレースは、道中がそれ程楽をしていられない水準で流れて、一定の持久力は
やはり問われるのだが、だからと言って極端に締まる…という訳でもないために
一流馬の脚は十分に残り、上がりはある程度速くなる。

したがって、仕掛け自体が早く長い脚は当然必要だが、それに加えて勝負所で
動いて行ける機動力を備えていることが重要で、適性的には、切れと持続力を
バランス良く持っているタイプが中心になりそう。
~ここまでがG2時代の傾向~

~そして昨年も示した、クラスの違いによる傾向~
このコースは、クラスが上がると→基本的に前半&道中&上がりの全てで水準が
上がるのだが、その中でもやはり道中が締まる…という部分が顕著。
その点、G1になったことで(切れよりも)持続力が、より重要になる可能性は
十分にある。
~ここまで~

上の2つの傾向を踏まえ、昨年のこの欄は、
「したがって、G2時代は多少は目を瞑っても問題なかった、決め手に特化した
タイプや長距離系のタイプの扱いには、少し注意が必要になるかもしれない。」
…という一文で締め括った。

で、実際のレースでは、マルターズアポジーが引っ張ったことはもちろん大きい
のだが、G2時代よりも水準は上がり、結果としてもダービー馬を中距離特化型
と言える2頭が上回る結果になった。
⇒そこはやはり踏襲すべき点ではありそう。

したがって、(「切れと持続力をバランス良く~」という表現はもう封印して)
ここでは、何はともあれ"持続力"が基本。
それを大前提にした上で、勝負所で他馬に先駆けて機動力を発揮出来るタイプが
勝ち切る…というイメージで臨みたい。


好走する条件
・高い持続力を備えていること
・機動力(持久力&切れ&走法に由来)があること(勝ち切る条件)




予想

今年はマルターズアポジーはいないものの、ヤマカツライデンがいるので、
(後続がつき合うかどうかはともかく)それなりには流れそう。
また土曜の競馬を見る限り、(今週芝は伸びたが)馬場はやはり速そうで、
タイム的には58秒台の前半以内、ペース次第では58秒を切るかも知れない。

実力馬の中で適性微妙(特に距離)だと感じるタイプも多い中で、上の想定を
した時点で思い浮かぶのは、やはり皐月賞好走組。
JCや有馬記念で地力を示している馬を明確に切る理由なんてあるはずもない
ので、それらも相手候補には当然残すが、上位は少しだけ逆らいたい。

◎アルアイン
そこそこの位置取りで、スピード水準にもしっかり対応出来て、尚且つ一定
以上の上がりでまとめられる…という点で、ここにはピッタリはまっていい。
基本的にはパワー寄りのタイプで、少し深くなった芝というのもプラスに働き
そうだし、そこにディープクオリティのスピードが加わって、時計にも対応
出来る。(これは実際に皐月賞で示している部分)
前走も、内寄りでじっとしていた馬が優勢になった中で、外を回っての2着。
実力、適性、状態が揃っていて、枠も良い所。推せる。

○ダンビュライト
速くも遅くもなく、一定のリズムで脚を動かして周ってくる…というタイプ。
勝ち切るには正直上がりの脚が足りないイメージだが、持続力を備えていて、
皐月賞のスピードにも実際に対応している点はやはり大きい。
ヤマカツライデンがどのくらいで引っ張るのか?は分からないが、ある程度
飛ばす内容であれば、少し離れた単独2番手くらいから→(一本調子気味に)
上がりをまとめる…という、理想的な競馬が出来るかも知れない。
適性面から、浜中Jへの乗り替わりも悪くない。残る方向で。

▲スワーヴリチャード
アルゼンチン共和国杯は、距離こそ違うものの、ほとんどここと同じような
スピード水準&持続力が問われる展開で、単純にその時の内容は、十分つな
がって良さそうに思える。
ベストの距離が違って見える実力馬の中ではこの馬が最も合っていそうだし、
可能性としては頭まで当然考えておきたい。
外枠に入ったが、ヤマカツライデン→ダンビュライトの流れにしっかりついて
行く形なら、極端に競馬がしづらい…ということもないはず。

注ペルシアンナイト
皐月賞は、内を回って来た好騎乗ではあるものの強い競馬で2着。当然有力。
前走は、前半を新馬戦以来の歩き方で入り、前にアドバンテージを与え過ぎた
ことで浮上し切れずに終わったが、自身としては、道中~上がりでかなり高い
パフォーマンスを示している扱い。下げる理由にはならない。
ただ陣営は、マイルでなければ切れを発揮できないという考え方で、後ろから
ということを明言している。コースの構造的に前半極端には速くならない舞台
だけに…それが残念過ぎる。相手の1頭まで。

△△サトノダイヤモンド
有馬記念の後半5Fの持続力勝負を勝ち切っている馬だし、厳しい展開になった
皐月賞でも崩れていないので、この手の展開に対する適性は一応備えている。
当然、終わってみれば、1枚実力が抜けていた…ということもあり得る。
ただ、かなりゆったりした走りをして、基本は中身の良さで勝負するタイプ。
本質的に内回り、スピード…という方向性がベストとはさすがに思えない。
前走に関しても、目立った伸びを見せたのは坂上で、純粋な持久力(&性能)
タイプ特有の"惰性力"を発揮しての浮上。ここで上げる要素にはならない。

△ウインブライト
前走は、前半は受け流した格好だが、道中で極端に脚を使いつつ→上がりを
しっかりとまとめる格好で勝ち切っているし、単純に"持続力"ということで
考えると、ここでも普通に上位に扱える。
ただ、ここはG1。ある程度の"切れ"もやはり必要で、この馬だとさすがに
持続力の方に特化し過ぎな印象。
時計勝負という点でもあまり分は良くないし、あくまで圏内候補の1頭。

△ヤマカツエース
前走は、方向性としては性能が問われる展開で、この馬にとっては上がりが
速過ぎたイメージ。とりえあず度外視しておきたい。
昨年ここでは3着。適性は当然高く、浮上の可能性はやはり考えたい。
(金鯱賞連勝の間に有馬記念4着を挟んでいた)昨年と同じレベルにあるとは
さすがに思えないので、序列は少し下げるが、それなりに引っ張られる展開に
なれば、複勝~掲示板圏内は普通にあって良さそう。

☆シュヴァルグラン
地力は当然高く、持続力もしっかり示している。
天皇賞、京都大賞典、ジャパンCの高水準の展開でも好走している訳だが、
それらはここのスピード水準とは別物。(価値の違いではなく、性質の違い)
さすがにここへの裏付けとしては採用しづらい…。
今回3歳時以来の2000m戦で、1度叩いて臨んでいる馬が多い中で、この馬は
ぶっつけ。これ以上の評価は無理。

☆ミッキースワロー
前走は、後半かなり長い脚を使う格好で→しっかり2着に浮上した好内容。
ただそのパフォーマンスは、どちらかと言うと距離延長もしくは直長コースへ
つながりそうなイメージ。
タイプ的にも、レースを通しての持続力というよりも、末脚の持続力という
馬で、ここのスピード水準への対応はどうか…。
現状は直線だけで届く馬場でもないし、勝ち負けまでは少し難しいのでは。




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