レース総括 |
■スローからの→ロングスパート戦(早い段階で脚を使い切る形) |
■高い持続力が問われた |
大阪杯結果
1 | スワーヴリチャード | 1.58.2 | 34.1 | 15-15-01-01 |
2 | ペルシアンナイト | 1.58.3 | 33.7 | 11-10-09-09 |
3 | アルアイン | 1.58.4 | 34.0 | 05-05-05-05 |
4 | ヤマカツエース | 1.58.6 | 33.7 | 09-08-13-14 |
5 | ミッキースワロー | 1.58.7 | 34.0 | 14-13-13-10 |
6 | ダンビュライト | 1.58.8 | 34.5 | 02-02-03-04 |
天候:晴 芝:良
上り4F:45.3 3F:34.1
前半1000m:61.1
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半は少し速い馬場を考えればゆったりした流れで、
向こう正面もそれ程ペースは上がらず。その後、3コーナーからペースアップ
して→3~4コーナーが極端に速くなり→直線は完全に右肩下がりの形。
とにかく今回は、勝ち馬が3コーナー手前から一気に動いた…という部分に
尽きるのだが、その動きに触発されて、他の馬も勝負所で積極的に攻める形に
なり、後半は相当に長い脚が問われた格好。
当然、高い持続力を備えていることが重要になった。
また前半がスローということもあり、3~4コーナーでラップがピークに達し、
その区間が絶対的に速いスピードで流れた…というのも今回の大きな特徴。
この形では、外を回す馬に負荷が掛かり過ぎるため※、内を回る馬が相対的に
有利になりやすく、実際に、上位には基本的に内寄りから進めた(&後半も
外に持ち出さなかった)馬が入っている。
※3~4コーナーのレースラップが11秒台前半なのだから、外を回せば(特に
押し上げれば)たちまち10秒台に突入→乳酸地獄→直線止まる
今回の上位の持続力は信頼できるし、この先にも十分つながっていきそうだが、
その一方で、外を回して負けた馬の巻き返し…というのにも、しっかりと注目
しておきたいところ。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
スワーヴリチャード
まずは騎乗。動いて→3~4コーナーはしっかりと抑えて(ゴールとは逆の
方向に力を使い過ぎず)→直線真っ直ぐに力を使う…という完璧な内容。
もちろん技術面で優れているというのもあるのだろうが、どのタイミングで
どの方向に脚を使うか?という意識の面も大きいはず。素晴らし過ぎる。
馬自身に関しても、(動き出した地点から考えると)おそらく11秒台を6つ
並べている内容で、相当な持続力を発揮した扱い。
しかも、単に惰性で押し通しただけではなく、直線を向いてもう一脚使って
いる格好で、コーナーで多少溜めたとは言え、これは素直に強い内容。
この先、例えば天皇賞秋のようなレースで、後半の加速に乗り遅れて負ける
…とかはあるかも知れないが、場合によっては他の中長距離G1では無双状態
になる可能性までありそう。当然大注目していきたい。
ペルシアンナイト
中団から進めて、道中~勝負所は内寄りからじっくりと進め→直線だけ中~
外寄りに持ち出して→最後一完歩ずつしっかりと詰めての2着。
今回の展開&この馬の適性から考えて、これも完璧な騎乗。
馬自身も、高い持続力を発揮した格好で、改めてその実力を示した。
今後に関しては、当然その活躍は期待できるのだが、今回にしても、最後右肩
下がりにラップが落ちていく中で惰性で詰めた内容だし、この馬は瞬間的な
"切れ"があるタイプではない。
(どうしても"切れ"という表現を使うのであれば、所謂ナタの切れ味)
その点、本質的に安田記念ではどうか?というのは少しある。
馬場&展開次第だが、そのあたり、適性の見極めが重要になりそう。
アルアイン
ある程度好位の内寄りを進んで、コース取りとしては恵まれた部分もあるが、
それ程差のない3着。やはり一定の持続力はしっかり示した格好。
上位3頭の中で言うと、他と比べてこの馬は、走法が少し細かく見えたので、
脚を使い切ってからの→惰性勝負で、少しが悪くなった部分もありそう。
その点、スワーヴリチャードに潰された…という言い方もできるかも知れない。
タイプ的に、ここまで粘りに特化した展開よりも、程良く切れも問われた方が
いいので、この先、とりあえず安田記念のイメージは合う。
このままコンビが続くのなら、鞍上の連覇という可能性もあって良さそう。
ヤマカツエース
中団から→一旦後方まで下がる形になっても、外を回さず、内寄りを捌いた
格好での浮上で、まずは鞍上の好騎乗というのは大きい。
もちろん馬自身も2年連続での好走で、改めて地力&適性の高さを示したが、
この事実は、このレースの性質を本当に良く表している…という印象。
来年以降に向けてもしっかり肝に銘じておきたいところ。
ミッキースワロー
後方から進めて、3コーナーから外に持ち出した内容で、3~4コーナーで
(あまり詰められてはいないが)外を押し上げる完全に逆境の立場。
それでも、(最後は脚が上がってなだれ込んだだけに終わったが)直線一応
浮上出来ているし、これはとりあえず評価して良さそう。
タイプ的にも、距離延長してこそだろうし、次戦で前進を期待したいところ。
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