香港馬考察
昨年は"スピードオンリー"の高速馬場ではないのではないか?という考え方をして、香港馬の復活の可能性もあるのかも…と思ったのだが、終わってみれば
結局31秒台の決着で、6着までが精一杯…。
やはり今のスピード水準では難しい…というのが正直なところ。
とは言え、最早毎年の恒例でもあるし、1つのステップとしては踏んでおく。
とりあえず過去の好走馬が、どのようなラップで走っていたのか?というのを
最重要ステップ(あちらにとっては当然本番)であるチャンピオンズマイルで
確認しておきたい。
※以下のラップ表記:LAP1-LAP2-LAP3-LAP4
チャンピオンズマイル過去ラップ
(過去記事に一部加筆)★:LAP1が24秒台、かつLAP2が22秒台
☆:LAP1が24秒台、かつLAP4が22秒台←修正しました
2017年 26.44-23.10-22.95-22.74 49.54-45.69
2016年 24.85-23.81-23.39-22.03 48.66-45.42 ☆
2015年 26.30-24.14-23.28-21.67 50.44-44.95
2014年 24.17-22.56-23.94-23.44 46.73-47.38 (★)
2013年 24.80-22.52-22.69-23.41 47.32-46.10 (★)
2012年 25.05-24.31-23.64-22.23 49.36-45.87
2011年 25.30-23.50-23.64-22.27 48.80-45.91
2010年 24.66-22.34-23.47-23.19 47.00-46.66 ★
2009年 25.44-22.91-23.41-23.21 48.35-46.62
2008年 24.40-22.50-23.50-23.10 46.90-46.60 ★
2007年 25.10-23.90-22.90-22.60 49.00-45.50
2006年 24.60-23.20-23.40-22.50 47.80-45.90 ☆
2005年 24.70-22.60-23.20-23.20 47.30-46.40 ★
チャンピオンズマイル⇒安田記念で好走した馬
★サイレントウィットネス 2005年2着⇒安田3着
★☆ブリッシュラック 2005年1着⇒安田4着 2006年1着⇒安田1着
☆ジョイフルウィナー 2006年3着⇒安田3着
★アルマダ 2008年2着⇒安田2着
★サイトウィナー (2009年1着⇒安田6着) 2010年4着⇒安田5着
☆モーリス 2016年1着⇒安田2着
まず↑で個別に名前を挙げた「安田記念で掲示板に載った馬」という括りで
考えると、全てに共通している点は、直前のチャンピオンズマイルのLAP1が
24秒台だったということ。
⇒一定以上の地力が問われていることが条件。これは当然と言えば当然。
そして、その中でもLAP2が22秒台だった年(★)とLAP4が22秒台だった年
(☆)があり、★に関しては先行馬が、☆に関しては差し馬が安田記念で好走
している印象。(モーリスの扱いは微妙だが)
つまり、LAP1&LAP2の速いかなり厳しい展開を、好位で受けて立つ形から
粘りを見せた馬と、LAP1で引っ張られつつ→LAP4で究極の決め手を見せた馬
(こう書けば突き抜けたモーリスも当てはまる)が要チェック…となる。
※2014年(★)に参戦したグロリアスデイズは(他力本願的な)差し浮上。
(安田記念6着なので微妙と言えば微妙だが)
※2013年(★)参戦のヘレンスピリットは、逃げて好走した内容にも関わらず
安田記念惨敗で、唯一の例外と言えるのだが、その年はLAP3も22秒台。
前半というよりも、道中が極端に締まった展開で、問われた適性が全く違って
いた可能性が高い。
今年の出走馬の近走ラップ
以上のことを踏まえて、今年参戦する1頭の近走のラップを見てみると↓2018年チャンピオンズマイル
24.09-23.31-23.95-22.96 47.40-46.91
2着ウエスタンエクスプレス 6-6-4-2
☆に該当。後方の外目。コーナーで積極的に押し上げつつ→浮上。
最後は少し惰性になり、捕え切れないもの、地力で2着は確保。
2018年チェアマンズトロフィー
24.15-22.73-23.26-22.70 46.88-45.96
2着ウエスタンエクスプレス 5-7-7-2
★&☆に該当。中団後ろのイン追走。直線も内~中を捌いて、途中少し
狭くなりつつも、最後までしっかり脚を伸ばす。勝ち馬と同等の評価可能。
2018年ラッパードラゴンハンデキャップ
26.52-23.90-22.79-22.23 50.42-45.02
5着ウエスタンエクスプレス 2-2-3-5
逃げ切りの勝ち馬こそ斤量は背負っているが、2、3着あたりは軽斤量。
自身60kgを背負っての負け。超スローの上がり勝負。こんなもんは度外視。
2018年スチュワーズカップ
24.70-23.20-23.48-23.36 47.90-46.84
6着ウエスタンエクスプレス 12-12-10-6
後方のイン。4角コーナーワークで少し押し上げつつ、直線横に大きく
広がった馬群を捌きながら浮上。他も止まらず差のない競馬。悪くはない。
2017年香港マイル
24.38-23.07-23.56-22.71 47.45-46.27
2着ウエスタンエクスプレス 4-5-3-2
11着サトノアラジン 13-13-6-11
☆に該当。ただし好位内寄りからの競馬。前を向くまでは我慢。直線逃げ
切った勝ち馬は捕らえられないが、最後までジワジワと迫る。
毎年、何だかんだチャンピオンズマイルだけ見ればOKという部分はあるが、
今年の場合、まずはそれが好走パターンに該当。
さらに他の裏付けも豊富で、特にチェアマンズトロフィーは締まった展開の
中で、しっかりと速い上がりを使う…という、ここにつながっていい内容。
55.5kgというケチはつくものの、これは侮れないのでは。
※★&☆両方の裏付けがあるのは、ブリッシュラックのパターンでもある。
(勝ち切っていない点では全く違うが…)
ウエスタンエクスプレスのレースをチェックしていれば、否が応でも目に
入ってくる(同じような脚質&好走パターン)ビューティーオンリーが、
昨年の安田記念では6着。
この馬はそれよりは行き脚があって自在性が高いし、何か1つ間違えば、
圏内に突っ込むくらいの可能性はあっていいのかも。
ひとまずの結論:ウエスタンエクスプレス
スピードへの対応は当然未知数だが、一応浮上の可能性は考えたい。
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