2018年10月28日日曜日

天皇賞(秋)展望(予想)2018



予想

有力な3歳馬が回避した…というのもあるが、少し寂しい出走頭数。
そして、いったい何が行くんだ?というメンバー構成。

それでも結局何かが逃げなければいけない。押し出されての逃げなら、やはり
ペースは落ち着くかも知れないが、かと言って、先週の菊花賞のことがあった
直後で、ただの直線勝負では、いったい何をしているの?となりそうなご時世。
少なくともペースアップは早くなるかも知れない。

そこは読み切れるはずもないが、近年の落ち着いた展開でも、極端に大きく加速
するばかりではなく、ラブリーデイの年のように、(上がりの)持続力勝負に
なったパターンもあるし、もっと遡ればカンパニーの年やヘヴンリーロマンスの
年のような上がり33秒台のレースは、単なる切れ勝負というより、むしろ終いを
伸び切れるかどうか?の戦い…という印象すらあった。

思えばスローのダービーでも、好走するのは意外と持続力兼備のタイプ。
(エイシンフラッシュやローズキングダムの産駒は切れの部分で結構苦労して
いたりもする)
もちろん切れ、加速力という部分は絶対に必要になるだろうが、結局、展開が
どうであれ、それだけでは足りないのかも…。

当然ここには、スローのダービーを経験した馬たちがいて、やはりそこが中心。
同じような方向性、つまりは切れと持続力をバランス良く…という意味では、
長くいい脚を使う中で(そのまま惰性ではなく)最後にもう1段上げる、もう
一脚使う…的な内容を示しているタイプは、イメージにはまるのかも。
(オールカマーのような。結局対象は被るのだが)

◎レイデオロ
前走は、ロスを最小限に抑えた好騎乗による部分もあったが、海外帰りの休み
明けという中で、きっちり勝ち切るあたりはやはり格。
パフォーマンス的にも十分に高いものになっているし、持続型の展開の中でも
上がりでしっかりとした脚を使えていて、改めて総合力の高さを示した。
相手と比較すると、前半を受け流している分、本来つながるのは距離延長の方
…という印象ではあるのだが、落ち着いた流れから→末を伸ばす競馬を想定する
ならば、やはりイメージ的にはまっても良さそう。
今回、枠もちょうどいい所に入って、内寄りで立ち回ることも十分出来そうで、
やはり普通に勝ち負けしてくるものとして扱いたい。

○アルアイン
前走は、後半かなり長い脚が問われて他の先行勢が潰れる中で、番手から進めて
→しっかりと勝ち負けを演じた強い内容。
その時も勝負所では多少の変化をつけているし、持続力だけの馬…という訳では
なく、元々毎日杯など、緩急のつく展開でも結果は出している。要はバランス。
なので、東京だからと言って臆する必要は全くないし(2400mではともかく)、
本来のスピードレースならば、普通にはまってもいいくらい。
しかし逆に、終いを伸び切れるかどうか?で考えると、その微妙に切れる点が
むしろマイナスに働くかも…というのがある。
一旦は本命も考えたが、イメージの中でラスト1Fをクリア出来ず…結局断念。

▲スワーヴリチャード
地力は当然上位で、安田記念のスピードに対してもある程度対応できた訳だし、
(本来の)ここの展開も普通にこなせていいはず。
終いを伸び切る…という点でもメンバー屈指で、位置取りさえ問題がなければ、
おそらく緩急どちらに転んでも問題はない。
ただし今回に関しては、休み明けのぶっつけで、馬体的にも、正直これでいい
のか?という部分がちょっとある(特に後肢)。
ぶっつけの成功例はもちろんあるのだが、ジェンティルドンナなども結局勝って
いないように、楽観視できるはずはなく、尚且つライバルは1度叩いている。
勝ち切れるかどうか?ではさすがに信用し切れない。

注ヴィブロス
宝塚記念は、展開的に勝負所をインor後方でじっとしていた馬に有利になった
レースで、この馬は一応捲り気味に進出した格好。最後はなだれ込んだだけでは
あるが、内容を考えれば4着という結果は、十分評価してもいいはず。
タイプ的に、やや持続力の方に寄っているイメージの馬だが、ドバイターフで
勝利した時の内容が、落ち着いた流れから→上がりの止まらない展開を最後まで
伸び切った格好で、これがピッタリかも。
毎日王冠あたりを叩いていればもっと面白かったが、仕掛け合いになれば。

△サングレーザー
前走は、札幌記念としてもかなり厳しい展開で、この馬自身も前傾の内容での
勝利。(勝負所~直線での脚の使い所の問題はあるにしろ)
その持久力は認めたいところだし、パフォーマンスも、同じ札幌記念比較では、
モーリスと競り合ってるくらいの高水準。
タイプ的には、持続力兼備で、条件には当てはまるのだが、最後の部分が伸び
切るというよりは、やや惰性になるイメージ。
先行策で一足先に抜ける…とかならともかく、競り合う形になると微妙かも…。

△ステファノス
極悪馬場の体力勝負になった昨年はさすがに浮上出来なかったが、本来はここの
リピーターと呼べる存在。
好走した2年は、どちらも落ち着いた展開だが、上がりでは微妙に脚の使い方が
違っていて、異なる適性の両者で結果を出している点には好感が持てる。
(これも切れと持続力のバランス…ということにつながる)
今年は極端に地力が問われるということもないだろうから、この相手でも再度
出番が回って来ても良さそうだし、やはり注目はしておきたい。

△マカヒキ
前走は、前半がかなり速く、完全な前傾の展開の中で、自身は道中でしっかり
脚を使って→上がりは止まりながら浮上。(純粋な)持久力を示した格好。
スピード方向の(マイラー的な資質が問われる)展開では忙しいイメージだし、
前走の内容からは、本来はここよりもやはりジャパンCの方がいいと思うが、
上がり勝負の方向に傾くとするなら、そこはダービー馬。可能性はあるはず。
ただし、この馬はダービー馬らしいダービー馬。当然切れ方向。
最後伸び切れるかどうか?という点では、ちょっと分が悪くなるのかも。



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