- 道中がかなり締まって、早仕掛けから→最後は右肩下がりの展開。
- 基本的には総合力勝負(前の馬には粘り勝負)
天皇賞秋結果
1 | レイデオロ | 1.56.8 | 33.6 | 06-05-05 |
2 | サングレーザー | 1.57.0 | 33.4 | 07-07-07 |
3 | キセキ | 1.57.0 | 34.7 | 01-01-01 |
4 | アルアイン | 1.57.2 | 34.5 | 02-02-02 |
5 | ミッキーロケット | 1.57.2 | 34.0 | 05-05-05 |
天候:晴 芝:良
上り4F:45.8 3F:34.5
前後半1000m:59.4-57.4
12.9-11.5-11.8-11.5-11.7-11.6-11.3-10.9-11.6-12.0
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半は少し落ち着いた入り方をしたが、道中はかなり
締まった展開になり、勝負所の仕掛けも早く、一気に脚を使い切って→直線は
右肩下がりという形。
今回の特徴は、まずは(かなり速い馬場を考えても)道中の水準が高くなった
…ということ。
当然、一定の持久力は問われたし、スピード耐性の部分で、その絶対的な水準に
対応出来るかどうか?が重要になった。
また後半に関しては、早いタイミングで一応しっかり加速しつつ→最後は完全に
"惰性勝負"の様相。
基本的に今回のレースは、長い脚を使う中でも、一定の切れを発揮する…という
形の総合力勝負と言っていいとは思うが、前掛かりに攻めた前の馬にとっては、
"粘り"の部分がかなり強調された内容で、結果的には少しやり過ぎ。
⇒それを前過ぎず、後ろ過ぎないポジションで前半脚を溜めた2頭が上回った。
したがって、この結果に関しては、「脚の使い所」に依る部分も大きいのだが、
これだけの展開なので、差し浮上した馬にしても、道中でかなり脚を使っている
訳だし、どちらにしても上位の地力は信頼できる。
それぞれの適性と細かい挙動はチェックしつつ、この先のG1戦線に向けても
しっかりと注目はしておきたいところ。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
レイデオロ
中団で無理をせず流れに乗って、勝負所ジワっと進出→直線しっかりした脚で
キッチリと差し切った格好。
ルメールJのイメージからすると、やや動き出しが早く、多少斜めに脚を使って
いる部分もあるにはあるが、前にいた頭数も少なく、外を回す必要はなかった
ので、特に問題にはならなかった雰囲気。
データ的には、前半は受け流しているものの、道中はかなり高い水準で進めて
→そこからしっかりと決め手を発揮。切れと持続力のバランス…というこの馬
らしい内容で、改めて総合力の高さを示した。
鞍上がどうなるのか?(まぁ乗り替わりだろうが…むしろ出ないのか?)という
のはあるが、JCならば当然有力。しっかり注目はしておきたい存在。
サングレーザー
天皇賞秋は、ウオッカの年がいい例だが、絶対的なスピード水準が高くなると、
マイラータイプ(マイルをこなせる中距離馬)に向く。その点で今回の流れは、
マイルを中心にキャリアを積んできたこの馬には都合が良かった。
それでも、前述の通り、この馬も道中をかなり高い水準で進めているし、そこ
から上がりでしっかりと脚を使った。これはもう地力。素直に強い内容だった。
唯一気になった点としては、直線では(少し苦しくなっていた部分もあるが)
ビュッとは来ないで、坂上の惰性で詰めた…ということ。
脚を使い切ってからの惰性というのは、(バネのある)ディープ産駒の得意と
するところだが、内容的に、やはり東京よりも京都という印象を受けた。
他の前哨戦も好内容だし、マイルCSはなかなかレベルが高くなりそう。
キセキ
形としては、毎日王冠でアエロリットが作ったものに比較的近く、それをその時
2番手にいたこの馬がやった…というのは素晴らしい!の一言。
まずはそのチャレンジに拍手を送りたい気持ち。
(毎日王冠 12.8-11.0-11.5-12.0-11.7-11.7-10.9-11.2-11.7)
違いとしては、道中の序盤あたりで一旦溜められなかったことと、勝負所での
仕掛けがワンテンポ早かった…といったところ。
それらは、距離的なアドバンテージを取るor後ろの馬の脚を削る…という部分と
トレードオフなので、安易にタラレバは言えないが、惜しい内容ではあった。
どちらにしても、この展開を自ら作って→粘り込んだ地力は高く、この先への
期待は当然大きくなる。エピファネイア的なレースが出来れば、あるいは。
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