- 落ち着いた入り方だが、後半は比較的水準の高い展開。
- 一定の持久力&持続力が問われた。
エリザベス女王杯結果
1 | リスグラシュー | 2.13.1 | 33.8 | 08-09-10-09 |
2 | クロコスミア | 2.13.1 | 34.7 | 01-01-01-01 |
3 | モズカッチャン | 2.13.6 | 34.7 | 05-06-05-05 |
4 | レッドジェノヴァ | 2.13.6 | 34.5 | 08-09-07-07 |
5 | ノームコア | 2.13.7 | 34.9 | 05-03-03-03 |
6 | カンタービレ | 2.13.7 | 34.7 | 03-03-06-05 |
7 | フロンテアクイーン | 2.13.7 | 34.7 | 07-07-07-07 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.7 3F:34.7
前半1000m:61.4
12.3-11.2-12.9-12.7-12.3-12.5-12.5-12.0-11.6-11.4-11.7
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半は(特にコーナー部分が)少し落ち着いた流れで、
その分向こう正面が比較的締まった展開。そこからジワジワとペースアップして
→ある程度上がりの速い形。
今回の場合、全体の形としては、やはり上がり勝負…という分類にはなる。
しかし、(もっと厳しい展開だった時代のラップを含む)10年単位の平均との
比較では微妙だが、近5年の平均との比較では明らかに後半の水準が高い。
(※2013年・重馬場スローの影響もあるが、それでも)
現状(古馬戦はスローが多かったのもあるが)あまり時計が出る馬場ではない
ことを考えても、やはりこれは、なし崩し的に脚を使ったイメージにはなる。
実際に、結果的にはある程度好位の馬が優勢とはなっているものの、最後の
部分でしっかりと鋭さを見せた馬はおらず、みんな同じ脚…という雰囲気で、
その中で唯一例外だったのが勝ち馬。
つまり今回は、単なるスローからの→前残り&勝ち馬が1枚上の決め手を発揮
…というレースではなくて、持久力&持続力で一通り淘汰された中で、唯一
リスグラシューだけが"削られることなく"脚を伸ばした…というレース。
切れではなく、地力での決着。
当然、勝ち馬の実力は素直に称えたいところだし、この展開を作った岩田Jの
レースメイクにも拍手を送りたい感覚。見た目以上の好レース。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
リスグラシュー
モレイラJが乗れば馬が変わる。成績にも表れているし、確かにそういった
部分もあるのかも知れない。今回も、中団の馬群の中で、勝負所も極力ロスを
少なく…という、見た目にも好騎乗ではあった。
しかし、このレースに関しては、(個人的に)まずは馬を称えたい。
休み明けで馬体増の前走から、今回は更に+2kg。要は仕上げても460kg台。
クラシックで皆勤賞していた時が430kg台なので、もはや別馬。
以前の少し刻むような走りも(⇒それ故に小回りの方がいいのかも?と考えた
こともあったが)、気がつけば気にならなくなっているし、馬が変わってきて
いるのは明らか。これぞハーツクライ産駒の成長力。
当然これは更なる前進を期待したくなるし、(以前にイメージしたものと結局
同じだが)タイプ的に、有馬記念で見てみたくなる。動向に注目。
クロコスミア
まずは岩田Jの絶妙とも言えるペース配分。前走の決め手負けを受けてなのか、
素晴らしい騎乗だった。
もちろん、それだけでは他の馬の脚を削るところまでは無理で、勝ち馬以外を
しっかりと完封したのは、馬自身の力があってこそ。
牡馬のトップクラスを抑え込むところまではどうか?というのがあるので、この
持久力&持続力を活かせる適鞍がなかなか思い当たらないのが難点だが、更なる
距離延長というのは1回見てみたい。…と書いたところで、次戦が香港ヴァーズ
だと知ったが、適性的には合いそうだし、相手次第では面白いかも。
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