- 道中締まった流れから、仕掛けがかなり早くなった展開。
- 持久力&持続力(惰性力)が問われた。
オークス結果
1 | ラヴズオンリーユー | 2.22.8 | 34.5 | 09-08-10-10 |
2 | カレンブーケドール | 2.22.8 | 35.1 | 04-04-04-04 |
3 | クロノジェネシス | 2.23.2 | 35.4 | 04-04-04-05 |
4 | ウィクトーリア | 2.23.3 | 34.6 | 14-14-15-15 |
5 | ダノンファンタジー | 2.23.3 | 35.5 | 04-06-06-05 |
6 | シャドウディーヴァ | 2.23.3 | 35.3 | 09-08-07-07 |
7 | シェーングランツ | 2.23.5 | 34.8 | 16-16-15-15 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:35.3
前半1000m:59.1
前中後4F:47.0-48.8-47.0
12.5-10.9-11.7-11.9-12.1-12.2-12.3-12.2-11.7-11.4-11.6-12.3
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半からある程度流れて、道中も締まった展開。その後
ラスト4Fからしっかりと加速して、ラスト3Fで頂点に達しつつ→直線は完全に
右肩下がり…という形。
レースレコード決着で、ジェンティルドンナのタイムを超えた馬が7頭…という
のは、とりあえず衝撃的。
その中で、まず脚質的なところでは、前半脚を使い過ぎずに、道中を高い水準で
進めつつ→上がりをまとめる…という「レコードの出し方」に照らし合わせて
考えれば、今回は4番手が境界線で、そこから中団といったあたり。
展開的には、前後半の4Fがともに47.0秒という、ちょうどイーブン。なので、
前掛かりで極端に速い展開ではないのだが、速い馬場を考えても道中はやはり
締まった扱い。当然、一定以上の持久力は問われたはず。
またもう1つの、そして今回の最も大きな特徴としては、後半の仕掛けの早さ。
レース後に、勝ったデムーロJなども含めて、ジョッキーからヨーイドンの競馬
…という声が聞こえてきて、そのあたり、実際に流れを体感している側が受けた
印象とズレているのは気になるが、ラップ的にはやはり切れ勝負とは異なる。
4コーナー手前からペースアップして、直線の早い段階で脚を使い切って→最後
(坂上)は完全に(持続力というより)"惰性力"での粘り勝負になった。
その点、持ち前のフットワーク&バネによって、元々惰性が効きやすいディープ
産駒2頭の決着になったのは偶然ではなさそうだし(もちろんスピードも)、
その次に入ったのが、スラリとした体型で、フットワークの部分で止まりにくい
クロノジェネシス(これは脚元の形状による部分も大きいが)、ウィクトーリア
というのも、それを裏付けている…という雰囲気。
この先に向けては、今年は例年とは少し性質の違うレースで、速いスピードの
中での持久力&持続力という方向性。それはもう秋華賞そのものと言ってもいい
くらいだし、秋に向けては普通につながっても良さそう。
前で少しやり過ぎた馬、後ろ過ぎた馬、特に勝負所で外を回した馬(↑では書き
切れなかったが、コーナーが速い形で、外を回すと脚を使い過ぎる)など、巻き
返しの要素はもちろんあるのだが、基本的には上位を信頼…とはしておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ラヴズオンリーユー
中団のやや後ろから進めて、直線はスパッとは来ないものの、最後右肩下がりの
ラップの中で、しっかりと浮上しての→差し切り。
展開に対する位置取りや、レースの性質的には恵まれた部分はあるものの、その
地力は十分に認められるし、見事な無敗のオークス馬。当然それは称えたい。
内回りコースで結果を出しているように、少し持続的な要素も強く備えている
印象の馬で、元々秋華賞には(というか、の方が)合っていそうなタイプ。
ローテなどからも、ミッキークイーンと少し被るが、同じように2冠を達成する
可能性はとりあえずあっても良さそう。自身というより、単純に相手次第。
カレンブーケドール
終始好位の外寄りを進んで、4コーナーでも外をある程度積極的に攻めた内容。
そこから直線でもしっかりと粘り込んでの僅差の2着。
今回の展開に対して(位置取りも一応そうだが)コース取り的にはかなり厳しい
立場…という扱いになるし、これは相当に強い内容と言えそう。
強い相手に対しての好内容…というのはあったが、経験して来たレースが全て
落ち着いた流れということもあり、これまでひた隠しにしてきた地力を遺憾なく
発揮した格好で、これはもう、恐れ入った…というしかない。
当然、この先への期待は大きくなるし、しっかりと注目していいきたい存在。
ダノンファンタジー
この馬もディープ産駒ということにはなるが、スケール的な問題はあったし、
今回の上位の中では最も"合っていない"存在だったはず。
それでも掲示板をしっかり確保したことは、改めてその地力の高さを証明した
格好になるし、これは十分に評価できる5着とは言えそう。
ここでこの程度出来るのなら、ローズS→秋華賞もある程度こなせるだろうし、
当然注目はしたいが、その後この手の馬が、シンプルにマイルで活躍するのか、
あるいはもっと短い距離で活躍するのか、興味はある。
後学のためにも、しっかりと追い掛けていきたい。
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