- 前半~道中が速い流れから、勝負所でかなり減速→大きく加速する展開。
- 高い持久力(&切れ)が問われた。
- 差し有利。
帝王賞結果
1 | オメガパフューム | 2.04.4 | 36.7 | 13-13-12-10 |
2 | チュウワウィザード | 2.04.6 | 37.7 | 04-04-05-04 |
3 | ノンコノユメ | 2.04.6 | 37.4 | 08-08-08-08 |
4 | ミツバ | 2.05.2 | 38.2 | 06-06-06-05 |
5 | モジアナフレイバー | 2.05.5 | 38.6 | 05-05-04-03 |
6 | インティ | 2.05.5 | 38.9 | 02-02-02-02 |
天候:晴 ダート:重
上り4F:50.8 3F:38.0
前後半1000m:61.2-63.2
12.1-11.3-12.4-12.8-12.6-12.4-12.8-13.5-12.3-12.2
レースラップ分析&各馬の詳細
ラップタイムを見ると、スタートは少し速い入り方をして、道中はほぼ平均を
なぞるくらいの流れ。そこから勝負所で一旦かなり減速した後→直線では再度
大きく加速する形。
まずは、馬場差をどの程度に扱えばいいのか?が微妙だが、過去10年の平均
ラップの中には不良馬場が4回、2016年までは時計も1つ2つ速くなっている
ことを考えれば、(帝王賞の)平均と比べれば少し掛かる状態…という雰囲気。
それを踏まえて改めて今回のラップを見れば、やはり前半~道中は(実質的に)
速い流れだったとは言えそう。
そして、この前掛かりな流れからの溜め→切れ…という展開は、追い込みを呼び
込みやすい形。尚且つ、コースの構造と照らし合わせればコーナーが遅い形でも
あるため、後ろがより押し上げやすく(捲りやすく)なったイメージ。
(最近の芝レースのトレンド・後ろが押し上げにくい展開とは真逆の考え方)
各馬の挙動としては、勝ち切ったオメガパフュームは、後方待機を選択して、
勝負所のコーナーでは外をジワっと進出しつつ→直線もしっかりで差し切り。
この展開を浮上できるのは(純粋な)持久力があってこそだが、展開的には
ピッタリ…という競馬だった。
交流G1であそこまで腹を括った騎乗が出来たのは、鞍上に経験がないからこそ
…という気はするが、それにしてもレーンJの、勝てるポジションにいる率の
高さには恐れ入る。この騎手の素晴らしい総決算×2だった。
チュウワウィザードは、道中は少し控えたものの、上位の中では唯一前半部分で
しっかりと脚を使っている内容。そこから上がりの緩急にも対応しつつ、コンマ
2秒差の2着ならば、これはハッキリと高い評価ができそう。素直に強い。
ノンコノユメあたりがちょうど前後半イーブンくらいで、レースを通して一貫
した脚を使って浮上した格好。展開的にある程度はまった形ながら、改めてその
地力を示したが、より厳しい競馬をしたチュウワウィザードには1つ劣る扱い。
このレース&ラップを見て個人的に思い出したのが、(芝ではあるが)昨年の
札幌記念。直線で加速してない点は全く違うのだが、前掛かり&コーナーが遅い
展開という点では共通している。
'18札幌記念 12.5-10.4-11.5-12.1-12.6-12.4-12.0-12.6-12.5-12.5
その時は、コーナーはロスなくだが前半で脚を使う形だったサングレーザーと
⇔コーナーは大外だが前半を受け流す形だったマカヒキ…の取り扱いが、その後
鍵になった訳だが、今回のチュウワウィザード⇔オメガパフュームの挙動は、
それらと少し被る。
秋以降、2頭の(対戦)成績が果たしてどうなるのか?とても興味深いところ。
しっかりと注目していきたい。
(もちろん、今回前から負けた他の馬の巻き返しにも)
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