- 落ち着いた入り方から、道中が締まって、上がりは長い脚を使う展開。
- 持久力&持続力が問われた。
菊花賞結果
1 | ワールドプレミア | 3.06.0 | 35.8 | 07-06-08-06 |
2 | サトノルークス | 3.06.0 | 35.7 | 10-11-12-07 |
3 | ヴェロックス | 3.06.2 | 36.2 | 04-04-04-04 |
4 | ディバインフォース | 3.06.3 | 35.8 | 15-15-13-11 |
5 | メロディーレーン | 3.06.4 | 35.7 | 16-16-16-15 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.2 3F:36.2
3F毎ラップ:37.6-37.0-37.9-37.3-36.2
12.9-12.4-12.3-12.6-12.2-12.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.5-12.0-12.0-11.8-12.4
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、スタートはかなりゆったりとした入り方をして、その分
道中は緩む場面がなく、締まった展開になった。そこからラスト4Fでしっかりと
加速しつつ、上がりは長い脚を使う形。
今回の特徴は、道中が淀みなく流れた…という部分で、3F毎に刻んだラップで
見ると、とりあえず38秒台が1つもない。
もちろん、そのこと自体は異例という程ではなく、この10年でも複数回出現して
いるのだが、それらはどれも勝ち時計の速い年。
3分6秒掛かったレースということを考えると、道中の水準はかなり高い扱いに
なるし、適性的には当然、持久力&持続力が厳しく問われた格好。
前半が遅く、淡々と進んでいるようでも、実はしっかり淘汰されていたレース。
この点、個人的にもラップを見るまで、何となく腑に落ちない感覚になったの
だが、早仕掛けをして→最後止まった馬(鞍上)などは、もしかしたらその罠に
嵌った部分もあるのかも知れない。
脚質的には、この展開なので、やはり差し(&勝負所でじっとしていた)馬に
向いたイメージで、積極的に進めた馬には少し難しかった。
そのあたり、後者の次戦以降での巻き返しはあり得る。
どちらにしても、地力がしっかり反映された…とは言えるので、上位馬のこの
先の活躍は普通に期待しておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ワールドプレミア
内からロスなく進めつつ→直線だけ少し持ち出して押し通した格好。
いかにも菊花賞という勝ち方で、鞍上の勝利という部分はやはりありそう。
もちろん馬自身も、道中の高い水準にしっかりと対応して、地力(の裏付け)を
更新して来た格好。素直にその実力は認めておきたいところ。
春のクラシックシーズンを休んだこともあり、まだまだ隠れている才能があるの
かも知れないし、当然この先もしっかり注目していきたい。
サトノルークス
中団の外から進めつつ、直線はビュッとは来ないものの、ラップの落ちたラスト
1Fでしっかりと詰めての2着。ディープインパクト産駒らしい(バネの効いた)
"惰性力"を発揮した。
春のクラシックでの負けなど、この馬に関しては正直まだ咀嚼しきれない部分も
あるが、(2歳500万下など)地力の裏付けは他にもあるし、力は当然認めたい。
とりあえずは、"耐える"方向のレースで特に注目はしてみたい。
ヴェロックス
上位の中では最も前から進めて、スタート直後&勝負所では前掛かりな競馬。
人気の中心だった訳なので仕方のない部分はあったが、展開に対しては逆境の
立場。結果は3着だったが、地力は示したとは言えそう。
この先に関しては、"切れ"の部分ではどうしても敵わない馬がいるので、舞台を
選ぶということにはなりそうだが、当然その活躍には期待しておきたい。
あとは、どこかでジャスタウェイ的な成長があれば。
メロディーレーン
掲示板に名前があるだけでも、もう十分。素晴らしい5着。
前走でも一定の持久力は示していたものの、個人的には走法的な部分で3000m
級はどうか?という見方をしていたのだが、あっさりと克服。
そして今回は55kgだった訳だが、そこも普通に克服。脱帽というほかない。
持久力と走法。前走後も少しだけ書いたのだが、この馬の走りを見ていると、
オルフェーヴル産駒の海外での可能性を感じずにはいられない。見たい。
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