- (馬場を考えれば)前半~道中がかなり締まった展開になった。
- 高い持久力が問われた。
- 内を通った馬が有利。
ジャパンC結果
1 | スワーヴリチャード | 2.25.9 | 36.5 | 07-07-06-05 |
2 | カレンブーケドール | 2.26.0 | 36.9 | 04-04-03-02 |
3 | ワグネリアン | 2.26.2 | 36.6 | 06-06-06-08 |
4 | マカヒキ | 2.26.5 | 36.3 | 15-15-15-13 |
5 | ユーキャンスマイル | 2.26.6 | 36.7 | 12-12-12-12 |
6 | ダイワキャグニー | 2.26.6 | 37.9 | 01-01-01-01 |
天候:曇 芝:重
上り4F:49.3 3F:37.2
前半1000m:60.3
12.8-11.3-12.3-12.2-11.7-12.2-12.1-12.0-12.1-12.4-12.2-12.6
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、スタートからまずまずの入り方をしつつ、道中は一瞬
しっかりとペースアップした区間も含めて速い流れ。その後、直線で一応加速は
示しているものの、上がりは掛かった。
今回の特徴は、まずは馬場を考えれば前半~道中がかなり締まった…という点。
スーパーレコードの昨年と比較しても、(後半の伸びが違うため全体としての
水準はともかく)展開の厳しさだけなら今年の方が上に扱えるくらい。
過去に遡っても、ここまでハッキリとした前傾になったのは、アルカセットの
2005年以来で(さすがにその時の厳しさには負けているが)、適性的には当然、
高い持久力が問われた格好。
そして、もう1つの&最大の特徴は、やはりかなり特殊な馬場状態で、内の馬が
有利になった…という点。
この最終週は、何故だか芝刈りが実施されておらず、先週までと比べて野芝が
2cm、洋芝が4cm長い状態だった。
※ちなみにこの点に関しては、実は天皇賞の週も芝刈りをせず→草丈を伸ばした
状態で行われていた。⇒さすがにこれは狙ってやっているとしか思えない。
(ハイレベルなメンバーが集うレースで時計が出過ぎないように…的な意図?)
ともかく、その長い芝&雨によって、脚に芝がまとわりつく状態になり(?)、
特に芝が残っている外が伸びず、むしろ荒れている内の方が走りやすい…という
逆転現象が起きていた。
日曜は乾いていく過程で内…という理由もあったかも知れないが、土日を通して
おおよそその傾向が見られたし、実際に勢い良く浮上しそうだった外の差し馬が
直線半ばから伸び切れない、もしくは勝ったとしても(イメージよりも)突き
抜け切れない事態がとても多かった。
このレースに目を向けてみても、マカヒキやユーキャンスマイルなど、最終的に
外に持ち出した2頭も一応浮上はしているのだが、基本的には内を通って、ある
程度流れに乗っていた馬が優勢だったのは間違いない。
象徴的なのは、(エプソムCで道悪が理由で負けたはずの)ダイワキャグニーの
粘り込み。元々一定の強さは見せている馬ではあるのだが、行き切ったことで
→当然最内を回って来て、他が伸び切れない中での6着確保。
道悪への適性以前の問題…という印象がやはり大きいレースだった。
そのあたりこの先に向けては、各馬のポジショニングなどでの上げ下げが必要に
なりそうだし、細かい挙動をしっかりとチェックしておきたいところ。
(もちろん今回は、厳しい展開だったのは間違いないし、地力の裏付けとしても
十分に機能はするはず)
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
スワーヴリチャード
中団前寄りの最内から進めて、直線もインを突いての→勝利。
コース取り的に恵まれた部分もあるが、終わってみれば昨年も3着のこの馬。
この条件での強さを改めて証明した格好。
次戦は有馬記念とのこと。大きな走りをするタイプで、本質的に中山がどうか?
というのはあって、実際に一昨年は4着に好走はしているが、斜行で→制裁。
もちろん、地力的には可能性はあるので、馬場次第…かも。
(外寄り優勢の状況で、中~外枠とかなら)
カレンブーケドール
上記ダイワキャグニーと同じ文脈で、これで道悪をこなした…と考えていい
のか?は微妙だが、ともかく、この厳しい展開でしっかりと勝ち負けを演じた
…という点で、その地力は当然認めていいはず。
ディープ産駒らしからぬ、ハッキリとした粘り系("惰性力"という部分では
"らしい"のだが)。その点、有馬記念への出走があるようなら、結構合うかも
…という部分はあって、とりあえず、その動向に注目はしたいところ。
仮に回避でも、超高速馬場をこなしている馬。活躍の場はいくらでもありそう。
ワグネリアン
他の上位馬が、基本的に道中インをピッタリ回って来たのに対して、この馬は
内から2頭目のコース取り。4コーナーでも、何かしら理由があって膨らんだ
のか?or外を目指したのか?は微妙だが、馬群の中で後れを取った格好だし、
それを考えれば、改めて地力を証明した3着…とは言えそう。
基本は"切れ"に寄ったタイプではあるので、東京のこの2戦が全くその方向性の
レースにならなかったのは不運…だし、この先の適鞍というのが難しいのだが、
それならばむしろ、内の馬場がいいパターンの有馬記念…か。可能性としては。
マカヒキ
2年前と同じく今回も4着。ダービー馬が同じ舞台で改めて力を示した格好。
しかし今回は、まずはやはり鞍上。スタートで少し後手を踏んだのはあるが、
あの後方ポツンもペース判断としては正解だし、馬場に関しても、武豊Jは
レース前に(理由も含めて)内有利のコメントを出していた。
実際にインをピッタリと回って来て、おそらく直線もイン突きを狙っていたの
だろうが、前が壁になっていたため→仕方なく外に。それでも同馬がしっかり
外に持ち出したのはラスト2F辺りからで、勝負所から早々と外に持ち出した
ユーキャンスマイルを上回ったのは偶然ではないはず。貫禄の好騎乗だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿