2019年12月4日水曜日

チャンピオンズカップ回顧(ラップ分析)2019


まとめ
  • ミドルペースから、道中以降は締まった流れの中で加速が入る展開。
  • ハイレベルな総合力勝負。
  • 内&好位の馬に向いた。

チャンピオンズC結果

クリソベリル1.48.5 35.4 03-03-04-04
ゴールドドリーム1.48.5 35.4 04-05-04-04
インティ1.48.7 35.9 01-01-01-01
チュウワウィザード1.48.8 35.5 06-06-08-07
キングズガード1.49.1 35.0 15-15-15-15

天候:晴 ダート:良
上り4F:47.7 3F:35.7
前半1000m:61.0
12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半ミドルペースくらいの流れから、道中はビッシリと
締まって完全にフラットな展開。そこから直線でしっかり加速しつつ、最後まで
あまりスピードが落ちない形。

今回はインティがすんなりハナに立ち、他の隊列もあっさりと決まったことで、
完全調和の世界という雰囲気の競馬。悪く言えばダイナミズムに欠けるのだが、
しかし、モータースポーツのような洗練されたレースだった。

外国人ジョッキーが多かったが、それらに対して日本(所属)のジョッキーも
それぞれ全く引けを取らない騎乗を見せて、全体的に見て無駄な動きが少なく、
タイトで、だからこそのこのタイム…ということだろう。
(※夏の超高速馬場など、今の中京は路盤が硬い?と思わせるところもあるが)

展開としては、(平均と比べて多少時計が出る馬場だったことを考慮すれば)
スタートは落ち着いた入り方をしたが、その後の流れはやはりかなり厳しくて、
高い持久力&持続力、そして直線での加速力が問われる、ハイレベルな総合力
勝負だったと言えそう。

また今回の場合は、後半型&長くいい脚を使う展開ということで、要は勝負所の
コーナーが速い形。外を回す(特に差し)馬が脚を使い過ぎるパターンに該当
していて、基本は内の馬に向いた。

その中で、好位インに実力馬が集中していて、それらが直線でもしっかりと脚を
伸ばしたことで、結果的に内の差し馬にもノーチャンスとなったイメージ。

運(枠)も実力の内…というのはともかく、前につけられる…というのは当然
実力の内ではあり、どちらにしても、今回の上位馬の力は信頼できる。
この先に向けては、(前傾の展開などになって)敗れた馬たちの巻き返しもあり
得るが、やはりこの路線では好走した馬を中心に考えていきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

クリソベリル
好位インをあっさり取り切って、終始ロスなく→直線交わすだけの完璧な内容。
結果的に、上位は馬体の大きい順に決まっていたりもする訳だし、(素晴らしい
過程がありつつ→)最後は"惰性が効く"という部分で優位に立った印象。
どちらにしても、単体としてこれまでと比べればパフォーマンスを大幅に更新。
その実力には疑いようもなく、この先、中心的な存在になる可能性は当然ある。
JDDのような前傾の持久力&切れ勝負と、今回のようなスピード持続方向の
レースのどちらもこなしている点で、適性的にも(現状は)穴がない。
しっかりと注目していきたい存在。

ゴールドドリーム
中枠の馬たちがあまり速くないタイプだったこともあるものの、11番枠ながら
最初の直線で比較的好位、比較的内寄りにつけられたことがまずは大きくて、
そこはさすがのルメールJといったところ。
もちろん、他の上位馬が道中最内から進めたことを考えれば、この馬は1頭分
外を回った格好だし、馬自身も、負けて強しの内容だったとは言えるはず。
展開的な部分で、取りこぼすことはしばしばあるが、完成してからは一切崩れて
いない"格"の馬。当然まだまだ期待はしておきたい。

インティ
スタート直後、武豊Jがしっかり場を支配しつつ、無理をしない入り方をして、
その後は道中を締めつけつつ→上がりをまとめる…という完璧な内容。
自分の競馬をしっかりやって→差されたのだから、結果は仕方のないところ。
時計の出る馬場で、後ろに脚を使わせつつの→粘り込み。最近とても良く知って
いるパターン。なかなかのアエロリット感。そういうことか…となる。
その方向で考えてみると、東京大賞典の緩急はどうか?というところはあり、
やはり期待はフェブラリーSの連覇…か。同レースは前半ハイペースのケースも
当然あるので、1つの条件としては、内枠…かも。



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