2020年4月1日水曜日

高松宮記念回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • ミドルペースから、道中が締まりつつ→上がりをしっかりとまとめる展開。
  • 高い持続力&決め手が問われた。

高松宮記念結果

モズスーパーフレア1.08.7 34.5 01-01
グランアレグリア1.08.7 33.1 13-12
ダイアトニック1.08.7 33.7 04-04
(1→)4クリノガウディー1.08.7 33.8 03-03
シヴァージ1.09.0 33.1 15-15
グルーヴィット1.09.0 33.2 15-14

天候:晴 芝:重
上り4F:45.8 3F:34.5
前半3F:34.2
12.1-10.8-11.3-11.4-11.2-11.9




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半ミドルペースから、道中は淀みのない流れになり、
ある程度のスピードを維持したままゴールを迎える形。

とにかく色々なことがあり過ぎな日で、このレースも咀嚼しづらい部分はあるの
だが、とりあえずレース全体の特徴としてはフラットに近い展開。
そしてある程度掛かる馬場を考えると、道中は締まった扱いになって、そこから
しっかりと上がりをまとめる…という点で、適性的には高い持続力が問われた。

もちろん今回は、勝ち馬が少し離して逃げていた訳なので、後続にとってはより
上がりに偏った展開。実質的には、持続型の決め脚勝負という性質だった。

(ミドルペース→)道中それなりの水準の中で→上がりをまとめるというのは、
これはもう完全に1400m(〜1600m)の領域。実際に接戦を演じた上位4頭の
うち3頭が初の1200m。そのあたりにこのレースの本質的な部分がありそう。

脚質的には、ある程度流れに乗りつつ→押し通した馬に、じっくりと進めつつ→
決め手を発揮した馬が最後に迫った…という構図で、中団辺りから半端に追い
掛けた馬が全滅。

結局のところこれは、勝ち馬以外のスプリンタータイプが溜め過ぎ…だったり、
自身の適性に対して位置取りが合っていたかどうか?が大きかった気はして、
その点で、負けた馬の次戦以降での巻き返しというのは十分にありそう。

もちろん、道中以降、地の強さは問われているため、7F(~8F)型という意味
での上位の力は信頼できるし、それらの今後にもやはり注目はしたいところ。
ともかく、各馬の細かい挙動をしっかりとチェックしておきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

モズスーパーフレア
自身は楽に先手を取って→マイペースで進められた中で、他が溜め過ぎた部分は
あるとしても、これまではスピードで他を殺してきた馬が、ミドルペース一貫の
展開で押し切れたことは収穫(2位入線なのはともかく)。適性の幅を示した。
これを番手で出来れば尚良し…だが、ともかく中京でこれが出来るのであれば、
(秋もしっかり状態を保ってさえいれば)得意の中山で更なる前進もあり得る。
そこまでどのようなローテになるのか分からないが、当然注目はしておきたい。

グランアレグリア
微妙なスタートから少しリカバリーして→中団後ろでじっくりと進めつつ、最後
1頭違う脚で迫っての(3→)2着。7F的な道中締まった展開での決め脚という
のは、前走で思う存分発揮していた訳だし、今回改めてその力を示した格好。
(個人的には)他の上位が単なる前残りという見方はしていないので、やはり
スピード水準的にこれ以上は…とも思うが、一方で、決め手を発揮して7F&6Fを
こなした内容は、5月&6月の府中マイルにはつながって良さそう。当然注目。



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