2020年5月30日土曜日

日本ダービー展望(予想)2020



予想


さあダービー。

今開催の芝は、(洋芝のみだが)例年よりもなんと4cmも長い状態からの
スタート。2週目からは、そこから少しだけ刈って2cm長い状態でここまで
施行されてきた。(コース替わりと同時に野芝も2cmずつ伸ばす形だが、
これは例年通り。元々外側の方が長いのか…?)

今年は1&2回の京都、中京、小倉、そして1回東京と、同じように芝丈で
馬場を調整する(しようとしていると思われる)試みがあるようで、第1回の
開催で程々にコントロールできた雰囲気の東京は、2回開催もそれを継続。

今開催の京都はむしろ短くしているあたり、冬の開催が重くなり過ぎた所では
やめたのかも…という邪推ができる。(だとすると次の小倉もやめるはず)

自然相手なので、相当に難しい仕事だとは思うが、主催者もただただ高速馬場を
放置している訳ではなく、試行錯誤は十分に窺える。そこは素晴らしい。
(ここまでは全て想像の話)


ともかく今開催に話を戻せば、芝が長い状態ならば⇒走り方に影響が出るのは
必然だった模様で、印象として、全体の時計は出ているものの、血統などからは
明らかにパワー寄り。(ここまでの重賞でディープ産駒が0勝という点でも…)

一通り開催が進み、結局ダービー週は昨年と同じ条件に落ち着いた格好だが
(昨年もこの週に芝を伸ばしてきた)、ここまでの経過が全く違っているし、
そもそも短くした訳ではない。やはり地脚の強さが問われそうではある。

また今週はコース替わり。土曜の競馬では、もちろん展開次第ではあるが、
外を回してきた馬が勝ち切るケースも普通にあったし、Bコースに替わった週
(京王杯&ヴィクトリアマイルの週)と同じメカニズムならば、外もそれほど
問題なく…となるのかも知れない。

結論としては、↑の話をした上で本命にディープ産駒を選ぶの?とはなるの
だが、それでも推したくなる特別な存在…という認識。(他は切った)
枠に関しては、極端には意識せずに。


◎コントレイル
皐月賞は、レースの展開自体は道中で一旦落ち着いた形だが、1頭が飛ばしての
縦長の隊列で、緩んだ区間で詰めた後続には、実質高い水準での追走になった。
その中でこの馬自身も、道中で厳しいラップを踏みつつ、コーナーで外から捲り
気味に進出して→しっかりと末を伸ばしての勝利。
その内容は、例年(ここ2年は少し違っているが)のダービー馬が示すような
脚の使い方だし、それらとのパフォーマンス比較でも上回っているような扱い。
(単純に考えても、同じような内容で皐月賞を負けている馬がダービー馬になる
中で、この馬は勝ち切っていること自体、大いに評価できる)
枠は3枠5番。ディープインパクト&オルフェーヴルと同じ枠。
完全に歴史に食い込んできている雰囲気。今回は素直に期待。

○サリオス
皐月賞は、離れた集団の前寄りから進めつつ、勝負所ロスなく進出して→直線
しっかりと持続させての僅差の2着。
この馬も道中では厳しいラップを踏んでいる形だし、そのパフォーマンスは当然
高いものになっていて、ぶっつけの距離延長にアッサリと対応した点で、(個人
的には)ある意味こちらの方が恐れ入った…感があったくらい。
その地力を考えれば、やはりここも有力な存在ということになるが、脚の使い方
としては、この馬の方が"皐月賞的な"内容ではあって、距離延長&東京という
ところで、とりあえず今回は相手の方を上に取っておきたい。
追えば追うほど…という体と心臓の強さ。競り合いに持ち込めれば。

▲ヴァルコス
前走・青葉賞は、後半かなり締まった展開で、ロスなく回して来ることが重要に
なったレース。その中でこの馬は、早い段階から動き、コーナーは外々を回し
つつ→直線も踏ん張っての2着。とてつもない持続力を示した。
今回、内枠ならば2番手評価もありか?と考えていた中で、外枠を引いたことは
本当に残念だが、(個人的に)ここ2週、それを理由に割り引いて失敗している
ので、必要以上には下げないことにする。(同じことを繰り返さない選択)
とりあえずは、少なくとも3年前のアドミラブルくらいの扱いは出来ると思うの
だが…、正直人気は甘過ぎに感じる。

注ガロアクリーク
皐月賞は、前2頭には離された形だが、この馬自身も道中を高い水準で進めつつ
→直線徐々に外に持ち出して、ジワジワと脚を伸ばしての3着。
パフォーマンス的には悪くないし、地力をしっかりと更新してきた。
勝ち切った2戦は、大きな加速が入るような展開で、切れ勝負の方が強いという
キンシャサノキセキ産駒らしからぬタイプ。その点、東京に替わっての前進も
あり得るし、(連続で好走しているにも関わらず)着差の分だけ人気を落とす
のであれば、むしろ積極的に評価してみたくなる。

△ダーリントンホール
皐月賞は、後方外から道中で極端に脚を使いつつ→直線でジワジワと詰めての
6着。実質的に後半長い脚を使う展開で、(「荒れた内を通らない」と同時に)
距離ロスをしないことが重要だったレースではあり、その点、自身の位置取りは
逆境の立場だったと言えるし、着順以上の評価をしても良さそう。
東京では、共同通信杯でしっかり末を伸ばす内容を示しているし、葉牡丹賞や
前走で示した地力との合わせ技で、こなせない…ということはないはず。
鞍上も2戦目。前走より積極的な内容から→粘り込む可能性は考えたい。

△マンオブスピリット
京都新聞杯は、道中を高い水準で進めつつ→上がりをまとめての2着。
その力は十分に認められて、指数やら(もっと細かい)パフォーマンスやら、
他の組と横並びにしてどう見えるか?に注目していたのだが、いざ蓋を開けて
みれば、皐月賞で2頭から離れてそこそこ浮上した馬たちと同じくらい。
(具体的にはガロアクリークと同等か少し負けるくらい)
やはり2頭(+1)の牙城は果てしなく高く、相手の1頭まで。
勝ち馬との比較では、こちらの方が末を伸ばせそう…という点で、一応上に。

△ディープボンド
前走は、前半の速い流れに引っ張られて、自身も道中で厳しいラップを踏みつつ
→上がりをまとめての勝利。相手と比べて高い位置取りから→押し通した地力は
認められるし、先につながることも多くなっている「厳しい京都新聞杯」を勝ち
切った点で、やはり注目はしておきたい存在。
しかしこれも同様。(自身もその組だが)皐月賞上位などと比べて、それらを
明確に上回るだけのパフォーマンスを示せたか?と言えば微妙。
前から行くとしても、昨年のロジャーバローズまでは…。相手まで。



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