2020年12月26日土曜日

有馬記念展望(予想)2020



予想


例年のような混雑はないのだから、ジャパンCのように12Rにして、本当の年内
最終戦にすればいいのに…とか(いきなり番組を変更するのは無理なのか…)、
そのジャパンCで3冠馬×3頭の対決を望んでおきながらも、1頭くらい来れば
良かったのに…とか、勝手なことを思ってしまうが、ともかく今年の締めくくり。

世の中がこんなことになっていなければ、競馬界的には相当に凄い1年だった。
(ジャパンC当日の東京は、本来どれくらいの入場者数になっていたのか…)

その中で個人的には、とにかく"ブレた"年ではあり、おそらく過去最低の成績を
記録していると思われるのだが(これは後々回顧するが)、有馬記念が終われば
それも確定してしまう訳で、今現在、戦々恐々とはしている…。


そんなこんなで、終わって欲しくない気持ちが例年にも増して強いのだが、そう
いう時に限って本命は元々決まっており(成否はともかく)、各馬それぞれに
対して、今になって考えることはあまり多くない。

あとは展開。これは結局(近走はゲートを出ている)キセキの出方次第。
仮に行くとしたら、さすがにジャパンCのようなことはないにしろ、一昨年の
有馬記念くらいの水準はあり得るので、シンプルに地力の高い差し馬…か。

逆にキセキが控えた場合、前に行きそうなバビットは、単純に前半から飛ばす
というより、一貫したラップを刻みつつ→上がりをまとめる形で強い馬。
例えば前半ゆったり→(道中から締めていく)2000mの競馬をしたら、後方から
外を回す形だと、コーナーで脚を使い過ぎて→直線不発も起こり得る。

高い持久力&持続力を備えていることがまずは前提となるが、どちらの展開にも
対応出来るような自在性(特に先行力)を持った馬を中心には見たい。


◎クロノジェネシス
大阪杯の道中~上がりという持続力勝負をある程度好位から→2着。宝塚記念の
前傾持久力&持続力勝負を少しだけ受け流すポジションから→圧勝。天皇賞の
切れ勝負を差し浮上して→3着…と、どんな展開でもこなしている状況。
そして、その中で勝ち切ったのが春のグランプリ。少し細かく脚を使うタイプ的
にも、やはりこの手の舞台でこそ、より強さを発揮する馬だとは思えるし、当然
ここでは有力な存在ということになる。
先行勢の出方次第で→ポジションを決められる自在性も備えていて、とりあえず
本命に推すことへの不安はない。素直に期待。

○カレンブーケドール
ジャパンCは、実質的に後半長くいい脚を使う展開で、極力ロスを抑えることが
重要になった。その中でこの馬は、(元々は内にいたが→)勝負所は外を回した
格好だし、その内容で3冠馬の一角を崩すか…というところまでいったことは
当然評価できる。
単純にそのパフォーマンスは高く、ここでは普通にトップレベル。持続寄りの
タイプで、この舞台にも合っていそうだし、現状は位置取りの加減も利く。
乗り替わりで、どう変化するか?というのはあるが、やはり注目しておきたい。

▲フィエールマン
昨年4着。その時は、(アーモンドアイを潰すような)勝ちに行く競馬をして
→後ろに差されたという格好で、やはり強い内容を示している。
溜めればその分だけの脚を使える…という部分を見せた天皇賞秋からも、純粋な
持久力&性能というタイプには思える馬。
その点、本質的にはここよりもジャパンCという気はするが(出走していたら
どこに食い込んでいただろう?という興味は湧く)、かと言ってここでも崩れる
イメージにはならない。やはり格好はつけてくるものとして扱いたい。

注ラッキーライラック
個人的にこの馬に関しては、これまで後傾の展開でこそ…という表現をしてきた
のだが、おそらくそれは、後傾の(道中~上がりという)脚の使い方でこそ…
というのが本質。それを証明したのが前走(のルメールJ)。
つまりこれまでの前傾(もしくはそれに類する性質)のレースでは、単純に位置
取りが高過ぎた…というイメージで、本来自在性がある馬だけに、舞台によって
→ポジションを上げ下げすれば良かっただけなのでは?と、今更ながら思う。
初騎乗の福永Jだが、ペース次第で…と気楽に行く方が、むしろハマるのかも。

△オーソリティ
アルゼンチン共和国杯は、骨折休養明けの状態ながら、差し優勢の展開を好位
からの押し切り。道中水準という部分では、まだ1つ裏付けが足りない側面も
あるが、とりあえず全体としてのパフォーマンスは、ここでも十分に出来ていい
所まで到達している。
パワー系、かつ長さのあるタイプ的に、今の中山の状況&この距離には合って
いるし、好走の可能性はしっかりと考えておきたい存在。

△ワールドプレミア
昨年3着。その時は、展開的にはさすがにハマった印象だが、道中~上がりで
示したパフォーマンスはやはり高くなっているし、地力は十分に認められる。
前走ジャパンCに関しても、ロスのない好騎乗ではあったが、久々の状態ながら
ハイレベルなレースでしっかりと格好をつけてきた。
当然ここは前進に期待…となるし、上位に食い込む可能性は考えたいところ。
(後半型の一貫…という展開になった場合のリスクはある。その点だけ)

△キセキ
実力は当然トップクラスに扱える存在で、単純に道中~上がりという脚の使い
方ができるかどうか?だけのイメージ。
その点でこの舞台では、逃げてタイトに回って来ると→自身のフットワークを
なかなか活かしづらい部分があるので、他の馬に引っ張ってもらって→大きく
回してくる形がベスト…という気はするが、今回自分が行かない場合は、展開が
落ち着いて→逆境の立場にもなり得る…というジレンマ。う~む。



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