2021年4月15日木曜日

桜花賞回顧(ラップ分析)2021


まとめ
  • 道中が高い水準で流れた総合力勝負。
  • 高い持久力&持続力(&一定の切れ)が問われた。

桜花賞結果

ソダシ1.31.1 33.8 03-03
サトノレイナス1.31.1 32.9 15-16
ファインルージュ1.31.2 33.7 08-06
アカイトリノムスメ1.31.3 33.9 03-06
アールドヴィーヴル1.31.8 34.1 08-09
ククナ1.31.8 33.2 18-18

天候:晴 芝:良
上り4F:45.9 3F:34.3
前半4F:45.2
12.1-10.8-11.2-11.1-11.6-11.2-11.2-11.9



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半はミドルペース(~やや速い)くらいの流れから、
道中はハッキリと高い水準で進む展開になり、勝負所である程度加速しつつ→
最後は少し落ちるという形。

今回は、かなり速い馬場にはなっていたが、それを考えても道中は流れた扱い。
展開としては、途中からハナを譲ったストゥーティのところで考えれば、4F~
5F目の緩急がならされて(実質はフラットに近い)→勝負所で一脚使った格好。
高い持久力&持続力(&一定の切れ)が問われる総合力勝負だった。

脚質的には、絶対的に速いラップを刻む中で、ある程度流れに乗る&ロスなく
進めることが重要になったイメージだが、個別の内容を見ても、(特に)道中の
部分で楽ができた馬は1頭もいない。結局は地力が反映された印象ではある。

終わってみれば、阪神JFと同じ2頭の決着。それに迫った馬も含めて、今回は
指数的にも高い数字になっているし、この先に向けては、(適性面で細かい上げ
下げはしつつも)まずは上位馬の活躍に素直に期待…といったところ。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ソダシ
スタートから脚を使い、前半~道中を一定に近い高い水準で進めつつ→上がりを
しっかりとまとめての勝利。文句なし。
走り方自体は、少しパワーに寄っているイメージにはなるのだが、実際にこの
スピード水準をこなしたことは大きいし、惰性部分の強さを合わせて考えれば、
いよいよ(同じクロフネ産駒で言えば)アエロリット的な走りを期待できそうな
雰囲気になってきた。とりあえず、"超えてきた"感がある。
あとは距離延長した場合にどうか?だが、長さのあるタイプではあるし、こなす
可能性も十分。当然この先も注目していきたい存在。

サトノレイナス
微妙なスタートで後方から進めつつ、道中は無理な押し上げをせず→真っ直ぐに
力を使った内容(馬群の中にいたというのもあるが)。最後は進路確保のために
僅かに追い出しが遅れた分…という雰囲気だし、他の上位が基本ロスなく回した
ことを考えれば、当然評価できる。
ぶっつけではあったが、これもパフォーマンスを順調に更新してきた格好だし、
性能をいかんなく発揮。この手のタイプの場合、距離延長は全く問題にならない
だろうし、オークスでも普通に期待はできるはず。
あとはスタート。そこが決まるなら。

ファインルージュ
速い馬場の中で、展開が極端な切れ方向に寄らなかったことはプラスに働いた
と思うが、パフォーマンス的には、ソダシとほとんど変わらないような内容。
当然その力は認めておきたいところ。
少し細かく脚を使うイメージで、将来的には短縮方向に向かうのかも…といった
ところだが、とりあえず、5月の府中には十分つながって良さそう。
次がNHKマイルなら、牡馬の王者ともいい戦いをするのかも。動向に注目。

アカイトリノムスメ
前半~道中を高い水準で進めつつ→上がりをまとめた格好での4着。
最後の部分は少し苦しくなったが、サトノレイナスはともかく、他の2頭よりも
距離を走った格好だし、着差にはその分も含まれているはず。
馬体的にもう少し厚みが出てくれば…というのはあって、そこはもう1つ成長が
必要になりそうだし、(その観点から)オークスがあまり激戦にならなければ
いいな…と願いつつ、とりあえず長い目で見守りたい感覚。



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