- 前半速い流れから、後半は緩急がついた展開。
- 高い持久力が必要になった。
- 切れ&持続力が問われた(動いた後続は後者に特化)。
大阪杯結果
1 | レイパパレ | 2.01.6 | 36.8 | 01-01-01-01 |
2 | モズベッロ | 2.02.3 | 36.8 | 10-10-09-05 |
3 | コントレイル | 2.02.5 | 37.4 | 09-09-06-02 |
4 | グランアレグリア | 2.02.5 | 37.4 | 05-05-05-02 |
5 | サリオス | 2.02.7 | 37.7 | 03-03-02-02 |
天候:雨 芝:重
上り4F:49.0 3F:36.8
前後半1000m:59.8-61.8
12.4-11.1-12.1-12.1-12.1-12.8-12.2-12.1-11.6-13.1
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、(馬場を考えれば特に)前半が速くなり、後半は一旦
落ち着きつつ、徐々に&しっかりと加速して→ラスト1Fは大きく落ち込む形。
後傾が基本というレースだが、今回はハッキリとした前傾戦。
前半の実質的に厳しい流れから、まずはやはり高い持久力が必要になった。
また後半では、大きく緩急がついた中で、ある程度長い脚を使う格好になり、
適性的には、切れ(余力という表現の方が合うだろうが)と持続力のバランス
…といったところ。(動いた後続はもちろん持続力特化)
脚質的には、前半引っ張られつつの溜め→加速という、差し馬優勢になりがちの
展開で、実際に2着以下はそういったイメージなのだが…、結果は逃げ切り。
勝ち馬の走りだけが(この条件では)異次元という雰囲気ではあった。
今回のラップの形(前半が速くて→後半は緩急)を見て少し思い出したのが、
ネオリアリズムがモーリスを抑え込んだ2016年の札幌記念。
12.7-10.9-12.0-12.2-12.1-12.2-12.7-12.5-12.1-12.3
緩急のタイミング&最後を落としていない点は違うのだが、掛かる馬場の中で、
逃げ→差し(×2)→好位という順の結果、人気どころの負け方、マイル王が
10Fに参戦など、なかなかに状況が似ている。
それぞれのその後を見れば、上位2頭が国内外で10FのG1を勝ち、3着だった
レインボーラインは最終的に天皇賞春を制覇。
モーリスがマイルに戻らなかったことは当然大きいのだが、前傾戦でも距離短縮
方向につながった訳ではない…という点は、1つ覚えておきたいところ。
馬場に対する適性や脚の使い所の問題などで、この先細かい上げ下げをしつつ、
今回の内容がどのようにつながっていくのか? しっかりと注目していきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
レイパパレ
小気味いい走り方が馬場に合っていた部分はあるだろうが、厳しい展開を演出
しつつ→勝負所でもう一脚、最後までリズムを保っての完勝。
他が押し上げている区間で一旦溜めた…というのはあるが、前半この水準で脚を
使いつつ→緩めたら、普通はなかなか満足には上げられない。
馬格のない馬だし、やはりこれは中身の良さによるものだろう。
(筋力ではなく中身という)そのイメージからは、絶対的に速いスピードを刻み
続ける(肉体的な負荷が掛かり続ける)レースではどうか?というのが現状では
あるので、もしかしたらこの先は、もう1つ距離延長してもいいのかも。
指数的にもかなり高い水準を示しているし、当然しっかりと注目していきたい。
モズベッロ
コントレイルをじっくりと見ながら、後半徐々に進出して→最後ジワジワと浮上
しての2着。
脚の使い所の違いが、この結果につながった部分はやはりあるのだろうが、この
手の馬場&引っ張られる展開での強さは、宝塚記念で既に証明していた訳だし、
しっかりと状態を持ち直していた…ということにはなりそう。
変則開催で、今年の宝塚記念は開催4日目。その点で、馬場がどうなるか?次第
だが、当然候補としては考えたい存在。
コントレイル
この馬の位置取りでも、実質的には前半それなりに引っ張られていて、その後は
かなり早い段階から動いた内容。それによって(緩んだ区間も含めて)おそらく
12秒フラットくらいのラップを刻み続けることになり→最後は脚が上がった。
馬場への適性という部分もやはりあるだろうが、なし崩し的に脚を使った格好
ではあるし、これはまあ仕方がない…といったところ。
この先に関しては、自身の抜群の推進力を活かすには、やはり広いコースの方が
良さそうだが、今回も崩れている訳ではなく、どこでも格好はつけてくるはず。
個人的には長い距離も全く問題ない(むしろ走りやすいのでは?)とは思うし、
当然引き続き大注目していきたい存在。
グランアレグリア
前半から流れに乗りつつ、後半はコントレイルに対抗して動いた格好。最後は
伸び切れずに終わったものの、底辺の高さを十分に感じさせる内容だった。
この条件で、前傾の内容でもしっかりと戦えるのなら、とりあえずこの距離に
対しても目途は立った…という捉え方ができそうだし、この先しっかりとした
結果を出す可能性も普通にありそう。(秋あたり)
とりあえず次、マイルに戻るのであれば、当然巻き返してくるはず。
サリオス
好位インから進めて、直線は内を粘り込んでの5着。
勝ち馬を除いて考えれば、掲示板に載った馬の序列はシンプルに後ろから順番
という格好ではあるし、負けはしたものの、特別に悪い内容ではなかった。
馬格の割りには結構回転力のある走り方をする馬で、個人的には馬場が全くダメ
という気はしないし、結局のところ、現時点ではもう1つ成長が必要なのかも
知れないが、そこはハーツクライ産駒。とりあえず長い目で見守りたい感覚。
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