- 道中は淡々と流れつつ→しっかりと加速する展開。
- 一定の持久力&切れが問われる。
- 予想◎アリストテレス
参考ラップタイム
(1勝&2勝&3勝クラス平均)(神戸新聞杯&大阪ーハンブルクC&3勝クラス平均)
ラップ傾向
阪神開催。とりあえずはコースを把握するために1~3勝クラスの平均ラップを
見つつ、世代限定戦ではあるが重賞の神戸新聞杯、元々この距離のOPレース
として施行されていた大阪ーハンブルクC('07-'16)のラップを眺めてみたい。
条件クラスのラップタイムを見ると、スタートは落ち着いた入り方から、道中は
淡々と流れて、勝負所で大きく加速しつつ→直線は右肩下がりの形。
ここでは「淡々と」と表現したが、水準としては速い訳ではないものの、遅い
訳でもない…という扱いで、単純に長い距離を走る中での"効率"が物を言う。
純粋な持久力の部分で、やはり一定以上のものが問われると考えたい。
また後半では、大きな加速が入るため当然切れが必要になるが、そこから最後は
"惰性"の戦いになる。脚が上がって→減速して行く中では、一完歩毎の"効率"が
物を言うので、この距離に向いたフットワーク…というのが重要にはなりそう。
クラス別では、前半はほぼ重なっていて、差は道中~上がりに表れる。
その中で、1勝クラス⇔2勝クラス間では道中に明確な差があるが、2勝クラス
⇔3勝クラス間では、道中同じようなペースから→上がりの方に差が出ている。
その点で上級クラスでは、より性能が問われる…という考え方ができそう。
以上を踏まえつつ、まずは神戸新聞杯を見ると、スタートはある程度流れている
ものの、道中ははっきりと緩む形で→完全なる切れ勝負。
一方で大阪ーハンブルクCは、(連続開催の5日目or6日目の馬場という条件を
考えれば特に)道中水準が高く、どちらかと言うとスタミナ寄り。
(この点が度々目黒記念に対する裏付けとなっていた)
ここは開幕週だし、コースの傾向からも神戸新聞杯的にハッキリと切れに寄る
可能性もあるが、距離に不安がある馬は出走してこない古馬のレースでもある。
イメージ的には、「G2なり」とまではいかなくとも、やはり持久力の部分で
一定の淘汰がありつつ、その上で切れを問う…というスタンスで考えたい。
好走の条件
・一定の持久力&切れがあること
予想
◎アリストテレス
ここ3戦は、阪神内回りで良さが出ず(天皇賞は外→内だが)。
タイプ的には、真っ直ぐに末を伸ばした方がいいイメージだし、その点でここで
直長コースに条件が替わって→巻き返してくる可能性は十分に考えられる。
裏付けとしても、持久力の部分では菊花賞でしっかりしたものを示しているし、
(切れというタイプとは言い切れないが)上がりをまとめる能力は当然ある。
最後の"惰性"という部分でも、中京の坂上で絶対に譲らなかった内容や、京都
外回りでコントレイルを苦しめた内容から明らかだし、ここでは推したくなる。
○キセキ
地力は当然上位。昨年は(京都開催だが)道中をまずまず高い水準で進めつつ、
コーナーでぶん回した内容ながらキッチリと2着を確保。
一定の持久力が問われる…という前提に立てば、やはり好走の可能性は高そう。
今回は和田Jというところで、積極的な騎乗になって、特に逃げる選択まである
のなら、(逃げ切りの多いコースでもあるし)後ろに脚を使わせつつ→押し通す
目もあっていい。可能性は考えておきたい。
▲マカヒキ
ダービー馬。方向性として、まずはこの舞台には合っているはず。
また同じ2400mということで言えば、近年のジャパンCはかなり体力勝負の方に
寄っている中で、それでも4着が2回。一定の持久力が担保されつつ、もし今回
(この距離での)まともな切れ勝負となれば、ダービー以来の絶好の条件かも。
年齢のこともあるが、若いコントレイルの引退が発表されている中で、ディープ
産駒の貴重なダービー馬が走り続けている。まだ出来る状態…なはず。注目。
注ヒートオンビート
G1を転戦しているような馬と比較すると、地力の部分で特別な裏付けがある
訳ではないが、好走を続けている…というのはやはり一定の持久力があってこそ
だし、ある程度ゆったりとした走りをするイメージ的に、距離適性も高そう。
2走前のレースで、(上がりは速いが)最後ラップが落ちていく中で差されて
いる点は、ラストの"惰性"という点で気掛かりだが、当然上位には扱いたい。
△アイアンバローズ
ここ2走は、前半は歩いたような内容だが、道中を高い水準で進めつつ(特に
前々走)→上がりをしっかりとまとめての勝利。その地力は認められる。
タイプ的には、持続力の方に寄っているようには思えるので、G1級も出走して
いるここで、直線主張し切れるか?というのはあるが、今回最内枠を引いたし、
ある程度のポジションを確保しつつ、ロスなくという競馬なら。相手には。
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