2021年11月19日金曜日

福島記念回顧(ラップ分析)2021


まとめ
  • 前半(~道中)が極端に速くなった展開。
  • 持久力(&離れた後続は持続力)が問われた。

福島記念結果

パンサラッサ1.59.2 37.6 01-01-01-01
ヒュミドール1.59.8 35.6 06-06-06-06
アラタ1.59.9 35.3 09-09-10-09
ステイフーリッシュ1.59.9 37.0 04-04-04-04
エフェクトオン2.00.1 35.4 11-12-12-09

天候:晴 芝:良
上り4F:50.0 3F:37.6
前後半1000m:57.3-61.9
11.9-10.8-10.9-11.9-11.8-11.9-12.4-12.4-12.1-13.1



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半が超絶に速くなり、その後の道中も緩まない展開。
勝負所で多少の変化はついているが、上がりはさすがに掛かった。

今回の特徴は、言うまでもなく前半(~道中)の速さ。
前3Fが33.6秒。これでも過去最速にならないのがこのレースの凄いところだが
(とりあえず重賞になってからは2003年の33.4秒がある)、スプリント領域の
スピードで入っての→完全な持久力勝負になった。

当然と言うべきか、比較したくなるのは、ツインターボが勝った'93年の七夕賞
(前後半3F:33.9-37.7、前後半5F:57.4-62.1)ということになるが↓
12.4-10.6-10.9-11.8-11.7-12.2-12.2-12.6-12.4-12.7
細かい数字はともかく、全体的なラップの形はとても良く似ている。
4馬身差の逃げ切りという点まで同じ。(中舘厩舎所属なら完璧だった)

ただし、93年の方は後続がもう少し追い掛けていて、2着以降の最速上がりが
37.0秒。35秒台で上がっている馬が複数いる今回とは、少なくとも後ろの馬の
事情は異なっている印象。

実際に2~4着馬で言うと、前から進めていた馬から、ステイフーリッシュは
完全な前傾だが、ヒュミドールやアラタなどはハッキリとした後傾の内容(道中
~上がりという脚の使い方)になっている。
(※データにミスがあり、この文脈では投稿後に表現を訂正しました)

つまり今回の場合は、ツインターボの時のように、前のペースに潰された結果の
→4馬身差ではなく、持久力オンリーの前に対して、後続が持続的な脚の使い
方をして、それぞれ別レースをした結果の→4馬身差だった。

もちろん、前半から脚を使った実力馬ステイフーリッシュがコンマ7秒負けて
いる訳なので、他が追い掛けていたとしても何とかなったか?は怪しいところ
だし、勝ち馬の価値は変わらないが、次戦以降に向けては、それぞれの挙動を
しっかりとチェックして→示した適性を見極めつつ、扱っていきたいところ。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

パンサラッサ
過去に33秒台で入った2003年&2013年(33.7秒)では、逃げた馬はともに
大差での最下位。後続がどうであれ、自身は間違いなく高い地力を示した扱い
だし、素晴らしい逃走劇だった。
前走の逃げ切りは、もっとイーブンに近いバランスで、溜め→切れを発揮した、
言うなれば(切れもある)サイレンススズカ型だったのに対して、今回は完全に
持久力で押し通した格好。
そのどちらにも対応できることを示した点で、より価値が高くなりそう。
次は有馬記念という噂。さすがにそこは走ってみなければ…とはなるが、来春
あたり、中距離の台風の目になる可能性はあるのかも。面白い存在。



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