2022年3月18日金曜日

金鯱賞回顧(ラップ分析)2022


まとめ
  • 締まった流れから、勝負所でしっかり加速→最後は右肩下がりの展開。
  • 総合力が問われた。

金鯱賞結果

ジャックドール1.57.2 34.6 01-01-01-01
レイパパレ1.57.6 34.6 04-04-04-04
アカイイト1.57.8 34.7 07-07-05-05
ポタジェ1.58.0 34.2 11-12-12-12
ギベオン1.58.0 35.2 03-03-02-02
ショウナンバルディ1.58.0 34.6 12-10-09-07

天候:曇 芝:良
上り4F:46.2 3F:34.6
前後半1000m:59.3-57.9
12.5-11.0-12.2-11.9-11.7-11.7-11.6-11.0-11.3-12.3



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、平均強くらいの入り方から、道中はビッシリと締まった
展開。そこから勝負所でしっかりと加速しつつ→直線は右肩下がりの形。

今回の特徴は、まずはレースを通して高い水準に”居続ける”展開になったこと。
息を入れられる瞬間がなく、ごまかしは利かなかったはずで、持久力&持続力が
しっかりと問われた。

また後半では、厳しいラップを踏んだ中で→もう一脚を使う形に。
"切れ"というよりも"余力"に近い印象ではあるが、変化に対応する必要があり、
レース全体としては総合力勝負となった。(最後は惰性的な力)

脚質的には、この展開を後ろから追い上げるのはなかなか難しかっただろうし、
一応は流れに乗った方が良かった…とは思うが、そこは「有利」というよりも
「マシ」といった程度。結局は地力が物を言った印象ではある。
(展開的に、ロスなく回すことは重要だった)

本番に向けては、阪神10Fも後半型の持続勝負が基本ではあるし、今回の水準を
考えれば、つながる可能性は当然ありそう。
細かい適性の違いはあるので、その点の上げ下げは必要になるかも知れないが、
シンプルに、上位馬にはしっかりと注目しておきたいところ。


最後に1つ。2回中京1週目のレースを見て気になったのが、コーナーで舞い
上がる土?or砂?(or肥料?)…のようなもの。
時計は速く、悪い訳ではないのだろうが、芝の状態にはちょっと怪しさがある。
一気に悪化する可能性なども含めて、G1に向けて注視はしておきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ジャックドール
締めつけた逃げから、勝負所でひと脚を使いつつ→最後は”惰性力”を発揮しての
押し切り。
高い水準に居続ける中で→もう1つ加速できる…という総合力の高さがありつつ、
脚が上がってからも→スピードが落ちにくいフットワークも併せ持っている。
少なくともこの舞台では最強に近い…という印象にはなる。
前走も高い数字は示していたが、今回もパフォーマンス的に前進。数字的には
G1級の扱いになる。相手も上げてくるだろうが、本番でも可能性は当然あって
良さそう。注目しておきたい。

レイパパレ
好位から流れにつき合いつつ、なだれ込む形での2着。
今回は斤量を背負う立場だったし、ラップの速い後半のコーナーでは外寄りを
回した格好。細かく脚を使う馬で、坂上ではフットワーク(のタイプ)の差が
出た印象だったし、着差ほどの負けではなく、この結果は仕方のないところ。
脚が上がってからが勝負の中京に対して、最後までしっかりと脚を動かすことが
必要な阪神。その点で本番では、自身として前進を見せる可能性は十分あるし、
まだまだ分からない…といったところ。
エフフォーリアも合わせて(正確には筆頭に…だろうが)、俄然楽しみな1戦に
なってきた。



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