- 道中がかなり厳しい流れから、上がりも長い脚を使う展開。
- 高い持久力&持続力が問われた。
日本ダービー結果
1 | ドウデュース | 2.21.9 | 33.7 | 13-14-14-14 |
2 | イクイノックス | 2.21.9 | 33.6 | 16-16-16-14 |
3 | アスクビクターモア | 2.22.2 | 35.3 | 02-02-02-02 |
4 | ダノンベルーガ | 2.22.3 | 34.3 | 10-10-11-11 |
5 | プラダリア | 2.22.8 | 35.2 | 05-05-06-05 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:35.2
前半1000m:58.9
12.5-10.8-11.8-12.0-11.8-11.7-12.3-12.0-11.8-11.5-11.7-12.0
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半まずまずの入り方から、道中は多少の緩急はついて
いるものの、全体的に高い水準で進んだ展開。そこから後半でも早めのペース
アップをしつつ→上がりは少し掛かった形。
今回の特徴は、やはり道中の速さ。
前が少し離した隊列ではあったが、後続の挙動を(数字的に)見ても道中では
厳しいラップを踏んでいて、それはもう、はっきり言ってジャパンCの水準。
当然、まずは高い持久力が必要になった。
また後半部分に関しては、7F目で一旦は落ち着きかけたものの、その後すぐに
加速に転じつつ→長い脚を使う形になっていて、結局はしっかりとは溜められ
なかった格好。適性的には、高い持続力が問われた。
脚質的には、好位から残っている馬もいるが、厳しい展開の中で(前半部分で
少しでも脚を使っていない)差し馬がやはり優勢に。
どちらにしても後ろの馬も地力があってこそだが、前からこの水準に"居続ける"
ことは難しかったように思える。
この先に向けては、秋はそれぞれの進路が異なってきそうなので、各馬の適性を
しっかり判断しつつ…といったところだが、今回はレースの水準も高かったし、
上位馬の地力は当然信頼できる。それらの活躍に素直に期待しておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ドウデュース
中団の後ろに位置していても、道中では流れに乗っていた馬と同等くらいにしか
脚を使っておらず、しっかり前を向いてから…という競馬での勝利。
皐月賞の競馬が活きたとも言えるし、総じて武豊Jの完璧な騎乗だった。
言うまでもなく、馬自身も高い地力を発揮。
(個人的に)懸念していた走りの細かさという部分に関しては、実際このレース
でも感じたのだが、最後までしっかりと脚を回転させて続けてみせた。
これはもう完敗&脱帽…という感覚。
昨年のシャフリヤールにも言えることだが、11秒台のスピード領域に"居続ける"
時間が長いレースで、中長距離的なフットワークよりも、シンプルな"脚の速さ"
という方が重要になった…ということなのかも知れない。
(同じ武豊Jで言うと、キズナの時とは全くイメージが異なるダービー)
ともかく、次は凱旋門賞という話。スピードに寄ったダービーの勝ち馬…という
部分ではどうか?ともなりそうだが、一方では走法の部分で、ゆったりとした
走りをする馬よりも(馬場には)ハマる可能性があるのかも…という気もする。
仮にこのタイプがピッタリだった…となったら、それこそ競馬の奥深さという
雰囲気だし、面白くもある。10月の答え合わせを待ちたい。
イクイノックス
前半はじっくり進めたが、道中では他の上位よりも1段近く上の水準でかなり
脚を使った格好。そこからしっかりとした決め手を発揮しての2着で、当然その
実力は認められる。
秋はどちらに向かうのか?分からないが、今回の内容的には距離延長にも十分に
つながりそうな雰囲気。
この手の"惰性力"の高い馬は、本来ならば(阪神内回りよりも)京都外回りに
ハマりそうな気はするので、1年ズレていれば…とも思うが、当然期待はして
おきたい。(脚元の状態も気になるし、まずは動向に注目)
アスクビクターモア
少し離れた番手から、レースを通して平均的に脚を使っての→粘り込み。
高い持久力&持続力を示したし、後方の馬も浮上している中で、当然これは評価
できる内容だった。
タイトルホルダーの活躍もあり、阪神内回りでは競馬を作れるタイプの方が合う
イメージがあるし、自身も元々長い脚を使うことができて、適性はピッタリと
はまる可能性がありそう。秋の注目度は俄然高くなる…という雰囲気。
とりあえずは、順調に夏を越して欲しい。
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