- 前半~道中がかなり厳しくなった展開。
- 高い持久力&持続力が問われた。
宝塚記念結果
1 | タイトルホルダー | 2.09.7 | 36.1 | 02-02-02-02 |
2 | ヒシイグアス | 2.10.0 | 35.9 | 06-06-06-05 |
3 | デアリングタクト | 2.10.3 | 36.0 | 10-10-08-08 |
4 | ディープボンド | 2.10.3 | 36.6 | 03-03-03-03 |
5 | マイネルファンロン | 2.10.6 | 36.5 | 08-08-06-05 |
6 | エフフォーリア | 2.10.6 | 36.2 | 09-08-08-10 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.1 3F:36.3
前半1000m:57.6
12.5-10.4-11.0-12.1-11.6-12.1-11.9-11.8-11.9-12.0-12.4
レースラップ分析&雑感
ラップタイムを見ると、前半がかなり速くなり、道中も(多少の加減速があり
つつも)高い水準をキープする展開。そこから後半は、早めの仕掛けをして→
(最後まで極端には落ち込まないものの)徐々に減速していく形。
今回の特徴は、やはり前半~道中の速さ。
長い隊列にはなっていたが、後続も前半から引っ張られて厳しいラップを踏んで
おり、それぞれの挙動をチェックすれば、軒並み前傾の内容になっている。
その厳しい展開の中で、道中以降も一定以上のスピードを維持する必要があり、
とにかく全くごまかしが利かないレースだったと言える。
適性的には当然、高い持久力&持続力が問われた。
脚質的には、前傾の厳しい流れ&コーナーも含めて速いラップを刻み続ける形
…という部分で、前後左右での多少の有利不利はあっただろうが、とりあえず
今回は、ポジションよりも地力が物を言った印象ではある。
(後ろ過ぎては詰める場面で脚を使い過ぎて→ノーチャンスだっただろうが…)
この先に向けても、やはり上位の力を素直に認めたいし、適性面での多少の上げ
下げは考えつつも、それらの活躍に素直に期待したいところ。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
タイトルホルダー
最終的に相手を行かせたものの、スタートから脚を使って、勝負所では正攻法で
捻じ伏せにいっての→完勝。
正直もうあまり言うことはない。シンプルに、強い競馬だった。
梅雨時らしい馬場の宝塚記念だったらどうなっていたのか?というのはあるが、
ともかくこれで中距離一貫という部分もこなしたし、現状この方向性では右に
出る者はいない扱い。
凱旋門賞では、持続力に加えて変化という部分も必要になるが、この馬の場合は
自ら展開を作れる強みがあるし、エルコンドルパサーに近いようなイメージで、
やはり期待はしたくなる。
どのようなローテになるのか?は気になるが、秋を楽しみに待ちたいところ。
ヒシイグアス
ある程度流れに乗りつつ、道中はインでじっくりと進めて→上がりをまとめての
2着。勝負所では少し待つ場面があったものの、(厳しい展開の中で)それが
マイナスになった印象にはならないし、この内容で負けたのなら勝ち馬を褒める
しかないが、どちらにしろ自身としては(特に前半で)過去最も厳しいラップを
踏んだ格好。その持久力&持続力は当然認めておきたい。
今回のハッキリとした前傾の内容から考えると、1F短縮しての前進に期待したく
なるし、正直今すぐにでも香港で見たいくらい。もちろん国内では飛ばしそうな
馬が複数いる情勢なので、展開的に天皇賞でも面白そうだし、秋もしっかりと
注目しておきたい存在。
デアリングタクト
中団の外から進めつつ→最後は徐々にラップが落ちていく中で、相対的に脚を
伸ばしての3着。
(後述する)エフフォーリアに関しても言えることだが、エピファネイア産駒は
真っ直ぐに走ってこそ…というイメージではあり、本質的にここに合っている
とはあまり思わないのだが、それでも地力勝負になった中でしっかりと好走。
改めて格を見せつけるとともに、これで本当に復活!ということで良さそう。
秋はどのようなローテになるのか分からないが(できるなら香港よりも東京で
見たいが)、当然期待はしておきたいところ。
エフフォーリア
スピードの中で勝負所では少し対応し切れない雰囲気になり、直線はなだれ込む
形での6着。ただし各馬ともに疲労困ぱいのゴール後には、実は先頭まで躍り
出ていて(各鞍上の手心には依るが)、惰性部分での強さは見せていた。
その姿からは、(皐月賞や有馬記念はこなしたものの)この手の舞台に対しては
適性面でのズレを感じてしまうし、本質的にはやはり、長い直線で真っ直ぐに
力を使いつつ(→最後を惰性で押し通す)…という形でこそなのかも知れない。
その観点から今回は、個人的にあまりネガティブな印象にはならなかったし、
むしろシンプルに秋の東京での復活に期待したくなった。
しっかり休養して、また元気な姿を見せて欲しい。
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