2022年10月10日月曜日

京都大賞典@阪神展望(ラップ傾向&予想)2022


まとめ
  • コース自体は淡々と流れつつ→しっかりと加速する展開が基本。
  • ただしこのレースでは、道中水準が上がる可能性がある。
  • 持久力&切れ(&持続力)が問われる。
  • 予想◎マイネルファンロン

参考ラップタイム

(1~3勝クラス平均)

(2021年⇔神戸新聞杯平均&大阪ーハンブルクC平均)


ラップ傾向

(過去記事の転載+α)

阪神開催。とりあえずはコースを把握するために1~3勝クラスの平均ラップを
見つつ、世代限定戦ではあるが重賞の神戸新聞杯、元々この距離のOPレース
として施行されていた大阪ーハンブルクC('07-'16)のラップを眺めてみたい。

条件クラスのラップタイムを見ると、スタートは落ち着いた入り方から、道中は
淡々と流れて、勝負所で大きく加速しつつ→直線は右肩下がりの形。

ここでは「淡々と」と表現したが、水準としては速い訳ではないものの、遅い
訳でもない…という扱いで、単純に長い距離を走る中での"効率"が物を言う。
純粋な持久力の部分で、やはり一定以上のものが問われると考えたい。

また後半では、大きな加速が入るため当然切れが必要になるが、そこから最後は
"惰性"の戦いになる。脚が上がって→減速して行く中では、一完歩毎の"効率"が
物を言うので、この距離に向いたフットワーク…というのが重要にはなりそう。

クラス別では、前半はほぼ重なっていて、差は道中~上がりに表れる。
その中で、1勝クラス⇔2勝クラス間では道中に明確な差があるが、2勝クラス
⇔3勝クラス間では、道中同じようなペースから→上がりの方に差が出ている。
その点で上級クラスでは、より性能が問われる…という考え方ができそう。


以上を踏まえつつ、まずは神戸新聞杯を見ると、スタートはある程度流れている
ものの、道中ははっきりと緩む形で→完全なる切れ勝負。

一方で大阪ーハンブルクCは、(連続開催の5日目or6日目の馬場という条件を
考えれば特に)道中水準が高く、どちらかと言うとスタミナ寄り。
(この点が度々目黒記念に対する裏付けとなっていた)

そして2021年は、スタートは落ち着いたものの、道中が極端に締まった展開。
これをデフォルトと考えるのは躊躇してしまうが、条件戦or世代限定戦などとは
違って、距離に不安がある馬は基本出走してこない…というところで、各馬が
強気な競馬をして→スタミナ寄りになる可能性は否定できない。

その点から神戸新聞杯と比べれば、持久力の部分を強く問いたいイメージには
なるし、適性面でも、(切れから→)少し持続力の方にシフトして考えた方が
いいのかも知れない。


好走の条件
・持久力&切れ(&持続力)があること



予想


◎マイネルファンロン
着のバラつきが大きいタイプだが、2200m以上に限定してみると、とっても安定
しているし、長い方にシフトした今年は、とにかく充実。
G1でも上位に食い込んできた持久力と、元々新潟記念で示していた決め手を
合わせて考えれば、この舞台もこなせても良さそう。
適性的には少し持続力の方に寄っているが、メンバー的に引っ張られる展開に
なるなら、むしろプラスに働く可能性があるし、デムーロJも(最近は騎乗機会
自体が減っているが)元々この舞台では驚異的な成績を収めていたジョッキー。
人気も程々…といったところだし、ここは推し切ってみたい。

○ヴェラアズール
芝転向後の4戦は、道中をまずまず高い水準で進めつつ→上がりをしっかりと
まとめられている内容。その中での初戦・淡路特別に関しては、前半から脚を
使っている形だし、とりあえずこの舞台に対しての不安は少ない。
あとはパフォーマンス的に、この相手に対してどこまで?という問題になるが、
現段階でも指数では上位に食い込んでいるし、いきなり出来ても良さそう。
展開的に恵まれる可能性もあるし、やはりしっかりと注目しておきたい。

▲ボッケリーニ
目黒記念は、展開に対しての位置取りは恵まれた方だが、斤量を背負っていた
中でしっかりと勝ち切った格好。AJCCでは逆に、位置取り&コース取り的に
少し難しい立場から好走しているし、ここでもやはり上位に扱える。
今の状況で内枠がプラスかどうか?や、今回は前に行く馬も複数いて、展開的に
逆境の立場になるリスクもあるため、評価は少しだけ控えるが、可能性としては
当然しっかりと考えておきたい存在。

注ディアマンミノル
目黒記念は、内先行の馬も残る中、直線は大外からしっかりとした決め手を発揮
しての浮上。4着した昨年のこのレース&大阪ーハンブルクCでの、道中高い
水準から→上がりをまとめた内容と合わせて、ここでも普通に上位扱いになる。
前走・新潟記念に関しては、自身の道中~上がりの内容を見れば、(距離換算
すれば)ほとんどいつも通りの水準で走っていて、ただただ切れ負け…という
ことでいいだろうし、ここで巻き返す可能性は考えておきたい。

△レッドガラン
前走・札幌記念に関しては、差しにくさのある馬場での、道中が締まった展開に
削られて→なだれ込むだけに終わったが、今年に入ってからは、道中~上がり
という脚の使い方で、しっかりと高いパフォーマンスを発揮できている馬。
この距離は初となるが、走法からはある程度こなせそうなイメージにはなるし、
(前走の内容からも)長くゆったりという道中に対して、むしろハマる可能性も
ありそう。人気もないし、ここは注目してみたい。

△アリストテレス
昨年2着。その時は道中が極端に締まった展開の中で、正攻法の競馬をしつつ
→結果を出して、十分に評価できる内容だったし、そもそもの話で、元々示して
いたパフォーマンスから考えれば、当然の上位扱い。
前走・目黒記念の内容からは、さすがに状態面がどうなのか?というところで、
休養をはさんで立て直されているのなら…という条件は付くが、やはり相手には
ピックアップしておきたい。



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