まとめ
- この距離としては高い水準の流れから→上がりで長い脚を使う展開。
- 高い持久力&末脚の持続力が問われる。
天皇賞(春)過去10年のラップタイム
過去のラップタイムを見てこのレースの傾向を探ってみたい。2022(タイトルホルダー:3.16.2) 阪神開催
12.7-11.9-11.9-12.0-12.0-11.9-12.2-12.8-13.3-12.9-12.3-12.0-11.9-11.5-11.7-13.2
天候:晴 芝:稍重
上り4F:48.3 3F:36.4
4F毎ラップ:48.5-48.9-50.5-48.3
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:36.4
2021(ワールドプレミア:3.14.7) 阪神開催
12.8-11.3-11.7-11.9-12.1-11.9-11.8-12.1-13.1-12.6-12.1-12.0-11.9-12.1-12.3-13.0
天候:晴 芝:良
上り4F:49.3 3F:37.4
4F毎ラップ:47.7-47.9-49.8-49.3
勝ち馬コーナー通過:07-07-07-04
勝ち馬上り3F:36.7
2020(フィエールマン:3.16.5)
13.2-12.4-12.4-12.5-12.5-12.0-11.6-12.5-12.1-12.2-12.7-12.5-11.9-11.9-11.9-12.2
天候:曇 芝:良
上り4F:47.9 3F:36.0
4F毎ラップ:50.5-48.6-49.5-47.9
勝ち馬コーナー通過:08-08-07-07
勝ち馬上り3F:34.6
2019(フィエールマン:3.15.0)
12.9-11.5-11.6-11.6-12.2-12.2-12.5-13.8-13.3-12.4-12.5-12.3-11.7-11.6-11.0-11.9
天候:晴 芝:良
上り4F:46.2 3F:34.5
4F毎ラップ:47.6-50.7-50.5-46.2
勝ち馬コーナー通過:07-05-04-01
勝ち馬上り3F:34.5
2018(レインボーライン:3.16.2)
13.0-11.2-11.4-12.0-12.5-12.3-12.0-13.2-12.6-12.6-12.8-12.6-12.1-12.1-11.4-12.4
天候:晴 芝:良
上り4F:48.0 3F:35.9
4F毎ラップ:47.6-50.0-50.6-48.0
勝ち馬コーナー通過:10-10-11-11
勝ち馬上り3F:35.2
2017(キタサンブラック:3.12.5)
12.9-11.5-11.2-11.3-11.4-11.6-11.6-13.0-12.5-12.7-12.6-12.5-12.2-11.6-11.7-12.2
天候:晴 芝:良
上り4F:47.7 3F:35.5
4F毎ラップ:46.9-47.6-50.3-47.7
勝ち馬コーナー通過:02-02-02-01
勝ち馬上り3F:35.3
2016(キタサンブラック:3.15.3)
13.0-12.1-12.4-12.2-12.1-12.0-11.6-12.9-12.6-12.6-12.7-12.5-11.6-11.4-11.7-11.9
天候:晴 芝:良
上り4F:46.6 3F:35.0
4F毎ラップ:49.7-48.6-50.4-46.6
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:35.0
2015(ゴールドシップ:3.14.7)
12.7-11.4-12.0-12.5-12.8-12.2-12.1-12.8-12.4-12.3-12.5-12.0-11.7-11.8-11.5-12.0
天候:晴 芝:良
上り4F:47.0 3F:35.3
4F毎ラップ:48.6-49.9-49.2-47.0
勝ち馬コーナー通過:14-14-03-04
勝ち馬上り3F:35.0
2014(フェノーメノ:3.15.1)
12.8-12.0-12.1-12.4-12.4-12.1-11.3-12.5-12.9-12.9-12.9-12.3-11.7-12.0-11.1-11.7
天候:晴 芝:良
上り4F:46.5 3F:34.8
4F毎ラップ:49.3-48.3-51.0-46.5
勝ち馬コーナー通過:08-08-07-05
勝ち馬上り3F:34.3
2013(フェノーメノ:3.14.2)
13.0-11.9-11.6-11.4-11.5-11.6-11.7-12.5-12.1-12.4-12.5-12.8-12.9-11.9-11.8-12.6
天候:晴 芝:良
上り4F:49.2 3F:36.3
4F毎ラップ:47.9-47.3-49.8-49.2
勝ち馬コーナー通過:07-07-03-02
勝ち馬上り3F:36.2
過去10年の平均ラップタイム(2021、2022年は除く)
12.94-11.75-11.84-11.99-12.18-12.00-11.80-12.90-12.56-12.51-12.65-12.44-11.98-11.79-11.51-12.11
(48.51-48.88-50.16-47.39)
3.14.94
ラップ傾向
(過去記事の一部修正)過去のラップタイムを見ると、スタートはさすがに落ち着いた入り方だが、そこから1周目のスタンド前までは淀みのない流れで進む。その後1コーナーで減速して向こう正面まではゆったりとしたペースになり、上り坂辺りから徐々に→下り坂で一気に加速して、ラスト4Fが速くなる。
展開としては上記した通りだが、結局のところは、「この距離としては道中の水準が高い」という点がこのレースの1番の特徴(=格)。したがって、何と言ってもまずは持久力(有酸素運動能力、心肺機能)の高さが重要になり、とりあえずはそれが土俵に上がる(勝負所まで余力を残す)ための大前提条件となる。
それを満たしたうえでレース後半では、3コーナーの下り坂から速いスピードを維持し続けるような形になるので、好走するためには相当な持続力(筋持久力)が必要になる。
(つまり上がりでは中距離的な資質が問われる)
単なる中距離ランナーでは、道中で持久力の足りない分を補うために無駄な脚を使ってしまう可能性があるし、逆に完全なステイヤーでは、速いスピードに居続ける上がりに対応できない可能性があり、結局は上記した2つの資質(持久力&持続力)を持ち合わせた馬でなければ勝ち負けは難しい。
最後に、近年の天皇賞はスピード化が顕著で、以前のようなバテない者勝ちの粘り勝負とは一線を画しているため、単純な性能の高さや自在性が重要になっている。その点では、他力本願的に浮上するタイプにはほとんどノーチャンス…と考えておきたい。
好走の条件
・相当な持久力が必要(大前提)
・末脚の持続力を備えていること
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