2023年10月6日金曜日

凱旋門賞回顧(ラップ分析&雑感)2023



'23凱旋門賞ラップタイム


2023 14.37-11.29-11.90-12.46-12.73-12.33-12.04-12.25-12.14-11.80-11.11-11.08 2:25.50


(勝ちタイム調整)

(エースインパクト&スルーセブンシーズ⇔2023年)


レースラップ分析&雑感

まず今回のラップタイムだが、平均との馬場差が甚大。そこでレース全体のバランスを把握するため、便宜的に両者が同じ勝ちタイムになるように調整しつつ眺めてみると、前半~道中が平均弱の流れから→後半徐々に&直線でしっかり加速する展開になっている。

もちろん正確な馬場差が分からない限り、実際のペースは速いとも遅いとも言い切れないのだが、少なくとも出走各馬がある程度脚を溜められるくらいの水準で進み、適性としては切れ(&末脚の持続力)が問われるレースになった。


エースインパクトは、後方外でじっくり構えつつ、勝負所から徐々に→直線で1枚上の推進力を発揮して、しっかりと抜けての勝利。評判通りの素晴らしい決め手を発揮した。

例年の"重い"凱旋門賞ではなく、この手の"速い"凱旋門賞を勝ったタイプが、今のジャパンCでどのくらい走れるのか?という興味は当然湧く中で、(鞍上の進言で?)実際にそのプランも検討されている模様。CデムーロJのゴリ押しに期待したい。

スルーセブンシーズは、エースインパクトとほとんど同じようなラップを刻みつつ→後半4Fの各区間で(ほんの)少しずつ後れを取った…という格好。

上がりの性能の差という部分もあるかも知れないが、こちらは勝負所で少し抑える場面があり、直線も馬群の中を捌いて…というところで、相手と比べればスムーズさを欠いていた。それを考えれば、立派な4着だったと言えそう。


今回のような馬場&展開になった年に限って、参戦したのが1頭だけで、しかも後半が特に強い、要はダービー(&オークス)型のタイプが行っていなかった…というのは、なかなかの皮肉ではある。

条件がかみ合えば…ということを改めて感じさせてくれる一戦になった中で、それをつかみ取るためには、トライし続けるしかない。その点でスルーセブンシーズの参戦は、今後に向けてとても大きな収穫になったように思える。素直に拍手を送っておきたい。




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