まとめ
- 前半少し引っ張られて、道中で一旦落ち着きつつ→ラスト4Fの戦いになる。
- 高い持久力&末脚の持続力が問われる。
菊花賞過去10年のラップタイム
過去のラップタイムから傾向を探ってみる。2022(アスクビクターモア:3.02.4) 阪神開催
12.3-10.9-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-13.3-12.6-12.1-12.1-11.9-11.9-12.2-12.9
天候:晴 芝:良
上り4F:48.9 3F:37.0
3F毎ラップ:34.9-35.9-38.5-36.1-37.0
勝ち馬コーナー通過:02-02-02-01
勝ち馬上り3F:36.9
2021(タイトルホルダー:3.04.6) 阪神開催
12.5-11.1-11.5-12.1-12.8-12.6-12.8-14.3-13.1-12.6-12.4-11.7-11.5-11.4-12.2
天候:曇 芝:良
上り4F:46.8 3F:35.1
3F毎ラップ:35.1-37.5-40.2-36.7-35.1
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:35.1
2020(コントレイル:3.05.5)
12.8-11.9-12.1-13.3-12.1-11.9-13.1-12.4-12.5-12.7-12.9-12.2-11.8-11.6-12.2
天候:晴 芝:良
上り4F:47.8 3F:35.6
3F毎ラップ:36.8-37.3-38.0-37.8-35.6
勝ち馬コーナー通過:07-07-05-04
勝ち馬上り3F:35.2
2019(ワールドプレミア:3.06.0)
12.9-12.4-12.3-12.6-12.2-12.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.5-12.0-12.0-11.8-12.4
天候:晴 芝:良
上り4F:48.2 3F:36.2
3F毎ラップ:37.6-37.0-37.9-37.3-36.2
勝ち馬コーナー通過:07-06-08-06
勝ち馬上り3F:35.8
2018(フィエールマン:3.06.1)
12.8-11.9-12.5-12.9-12.6-12.4-13.3-13.0-12.8-12.7-12.8-12.2-12.2-10.7-11.3
天候:晴 芝:良
上り4F:46.4 3F:34.2
3F毎ラップ:37.2-37.9-39.1-37.7-34.2
勝ち馬コーナー通過:07-07-05-06
勝ち馬上り3F:33.9
2017(キセキ:3.18.9)
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9
天候:雨 芝:不良
上り4F:52.9 3F:40.0
3F毎ラップ:37.8-39.8-42.3-39.0-40.0
勝ち馬コーナー通過:14-14-12-07
勝ち馬上り3F:39.6
2016(サトノダイヤモンド:3.03.3)
13.0-11.3-11.0-12.4-12.2-12.7-13.6-13.2-12.3-12.7-12.2-12.0-11.6-11.5-11.6
天候:曇 芝:良
上り4F:46.7 3F:34.7
3F毎ラップ:35.3-37.3-39.1-36.9-34.7
勝ち馬コーナー通過:08-08-09-05
勝ち馬上り3F:34.1
2015(キタサンブラック:3.03.9)
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6
天候:晴 芝:良
上り4F:47.3 3F:35.4
3F毎ラップ:35.4-37.9-39.2-36.0-35.4
勝ち馬コーナー通過:05-05-10-08
勝ち馬上り3F:35.0
2014(トーホウジャッカル:3.01.0)
13.0-12.0-12.0-12.0-11.9-11.7-12.4-12.5-12.3-12.4-12.2-11.7-11.7-11.6-11.6
天候:晴 芝:良
上り4F:46.6 3F:34.9
3F毎ラップ:37.0-35.6-37.2-36.3-34.9
勝ち馬コーナー通過:05-05-05-02
勝ち馬上り3F:34.5
2013(エピファネイア:3.05.2)
13.0-12.5-11.7-12.3-11.7-12.1-13.0-12.7-12.6-12.6-12.8-12.1-12.0-11.8-12.3
天候:曇 芝:不良
上り4F:48.2 3F:36.1
3F毎ラップ:37.2-36.1-38.3-37.5-36.1
勝ち馬コーナー通過:03-03-02-02
勝ち馬上り3F:35.9
過去10年の平均ラップタイム(2021、2022年は除く)
12.93-11.96-11.90-12.61-12.30-12.45-13.29-13.06-12.54-12.63-12.56-12.13-12.04-11.74-12.11
(36.79-37.36-38.89-37.31-35.89)
3.06.24
ラップ傾向
(過去記事の一部修正)ラップタイムを見れば、前半はミドルペースくらいの流れだが、1周目のスタンド前まではある程度のスピードを保ったまま進む展開。その後のコーナーで一旦落ち着きつつ、向正面でペースが整えられて、上がりはこのコースだけに4Fの戦いになる。
レース全体の形としては、上がりでしっかりとペースアップする展開にはなっているのだが、この舞台では基本的には速い脚は必要ない。
それよりもとにかく、ある程度速い前半&長い道中を耐える(追走で無駄脚を使わない)ための高い持久力と、最後は少し惰性勝負っぽくなる上がりの部分で"止まらない"ための持続力を備えていることが重要になる。
特に前者の持久力に関してはこの距離だけに大前提となるので、その点をクリア出来て初めて(好走のための)土俵に上がることが可能になるイメージ。
そしてそこから、後者の持続力によって、最後まで伸び切った馬が勝つ…というように、2つのステップを踏むことで勝敗が決する、やはり格がしっかりと問われるレースになっている。
ただ一つ注意しておきたいことは、同じ3000m級のレースでも天皇賞とは違ってここでは(どの馬も距離的に未知数な状態で走るため)道中が極端に緩む展開もあり得て、持久力の足りない馬が、道中死んだ振りから→末の持続力だけで上位に食い込む(≒性能の高さで距離の壁を越える)可能性はある…ということ。
そのようなタイプは当然のように軸にはすべきではないが、道中の展開が最も読みづらい条件のレースなだけに、3着まで考えれば、どうしても押さえておく必要はあるのかも知れない…。
好走の条件
・持久力(心肺機能、有酸素運動能力)が高いこと
・末脚の持続力があること
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