ＮＨＫマイルカップ回顧（ラップ分析）2024

まとめ

• 平均的な入り方から、一旦溜めて→しっかりと加速する展開。
• 一定の持久力＆切れが問われた。

ＮＨＫマイルＣ結果

１	ジャンタルマンタル	1.32.4	33.9	03-03
２	アスコリピチェーノ	1.32.8	34.2	05-03
３	ロジリオン	1.32.9	34.0	08-06
４	ゴンバデカーブース	1.32.9	33.9	09-09
５	イフェイオン	1.33.2	34.4	06-06

天候：晴　芝：良
上り4F：46.1　3F：34.1
前半4F：46.3
12.3-10.7-11.3-12.0-12.0-11.4-11.2-11.5

レースラップ分析＆雑感

ラップタイムを見ると、平均的な入り方から、道中は（馬場を考えれば特に）一旦しっかりと緩んだ展開。そこから勝負所で大きく加速しつつ→最後まであまり落ちない形。

今回は、前後半で言えば（やや後傾の）イーブンに近いバランスになり、その中で緩急がしっかりとついた格好。元々スタートがそれなりに流れるレースの平均なので、一定の持久力は必要になったが、後半はシンプルな性能勝負。適性的には切れが問われた。

脚質的には、速い馬場で、ある程度流れに乗る＆極力ロスなく進めることが基本ではあったが、大きく変化がついた中で、結局は位置取りよりも性能が物を言った印象ではある。

この先に向けては、しっかりと溜めが入る展開だったので、地力の部分では他のレースによる補完が必要になりそうだが、（色々あったものの）何だかんだ人気２頭の決着で、実力馬がそのまま力を示した格好。普通につながっていきそうではある。

各馬について

出走各馬の詳細＆次戦に向けての考察

ジャンタルマンタル
流れに乗りつつ、シンプルに溜め→切れという形での快勝。外を回す格好ではあったが、コーナー部分が落ち着いた展開で大きなマイナスにはならなかっただろうし、ただただ元々の実力を改めて証明した…というくらい。特に言うことはない。
この先は、ダメージも少なそうだし安田記念でも見たいくらいだが、一旦休養をはさんでの秋ということなら、とりあえずは前哨戦で古馬水準での地力を確認した上で、当然しっかりと注目しておきたいところ。

アスコリピチェーノ
休み明けの鞍上が冷静さを欠いた部分は否めないし、パフォーマンス（数字）としては判断が難しくなったが、直線での事案のあとは→しっかりと脚を伸ばして２着を確保。勝ち馬に対してはともかく、他に対しては違いを見せた訳だし、改めて力を示した。
不完全燃焼感があった中で、次のローテがどうなるのか？は分からないが、ジャンタルマンタルとはこの先も幾度となくぶつかることになりそうだし、何だかもう、２頭のストーリーを想像するだけでニヤけてしまう気分。仲良く、元気にマイルを盛り上げてほしい。