京都競馬場のコース特徴



京都競馬場のコースの特徴&ラップタイム


※ラップグラフ中の( )内はサンプル数です。
※特別に記載のない限りは古馬(3歳上&4歳上)500万下~OPの平均です。
※ラップの集計期間:2015年~2018年5月

芝1200m
point好位差し有利。次いで逃げ。
◆枠は基本的には満遍なくだが、大外枠だけ良くない。
◆持続力が問われる。
前半は速い入り方をしなくて、前後半がイーブンに近い展開になることが多く、 場合によっては後傾の展開まで普通にあるコース。
一方で、3F目がちょうど下り坂になっていることもあり、 途中のラップがあまり落ちないため、なかなか息を入れづらく、 スタートから全開…という展開とはまた違った厳しさがある。
ただのスローからの→上がり勝負ではない(それも度々あるが)。 高い持続力が必要。
芝1400m内
(3歳未勝利の平均)
point先行有利。次いで好位差し&差し。
◆最内&真ん中&大外が悪く、それらの中間の枠に集中。
◆高い持続力が必要。
現在は未勝利以下のレースが行われるコース。
レースを通して11秒台の淀みのないラップを刻み、勝負所での加速も僅か。 適性的には、当然持続力が問われることになる。
外回り1400mと比べると、性能よりも地の強さ…という方向性。
芝1400m外
point ◆逃げ&差しが優勢。
◆枠はやや中だが、基本は満遍なく。
◆(速い)スピードの持続力が必要。
下り坂の影響で、他の競馬場の1400mと比べると4F目が速く流れやすく、 淀みのない展開から、持続力が問われる。
内回り1400mと比べると、前半が少し落ち着いた入り方をする分、上がりの方にやや偏るので、 単に粘り強くスピードを維持するだけでなく、"いい脚を長く"使う必要がある。
芝1600m内
(3歳未勝利&3歳500万下の平均)
point ◆逃げ~好位差しまで。後ろはあまり良くない。
◆内枠優勢。外枠も悪くない。中枠が悪い
◆一定の持久力&持続力が問われる。
若駒の下級条件で使われるコース。
内回りで最後の直線が短いという意識によってか、少し前掛かりになり、 尚且つ最初の直線が長いため、前半ある程度しっかり引っ張られて、持久力が問われる。
後半は3コーナーからの下り坂もあり、ジワジワと加速していく展開で、 やはり持続力が必要。
外回りと比べると、やや粘りの方に寄っているイメージ。
芝1600m外
point ◆好位差し優勢。次いで差し、先行の順。
大外枠目立つ
◆高い持続力が必要。
丘の頂上までしっかり坂を上る…という部分で、前半~道中で一旦落ち着きやすく、 後半は下り坂からしっかりとペースアップして、そこから長い脚が問われる展開。 内回りと比べると、少し上がりの方に傾く。
(内回りにも丘はあるが、高さが違うため、坂の影響による加減速はこちらの方がやはり大きい)
外回り1400mと同様に、長くいい脚を使う必要があり、 単に粘るだけではなく、ある程度の性能の高さも必要。
レベルが上がれば、持久力まで含めた総合力勝負になるが、その場合も、 粘り方向に近づくのではなく、むしろ上がりが更に伸びる。
芝1800m
point ◆追い込み優勢。次いで差し。
◆中~外枠優勢。(逃げなら内でも)
◆切れ&末脚の持続力。
1600mと比べて、最初の直線は長くなるが、前半もそこまでペースは上がらず、 むしろ距離が長くなる分、道中が落ち着く…ということの方が目立つ。
後半は、前半楽をしていることで加速が大きくなるため、切れという要素が重要になるが、 ここでもやはり、下り坂から早めのペースアップという形になり、持続力はしっかり問われる。 特に、クラスが上がると仕掛けのポイントがより早くなるため、後者の適性を強調したいところ。
芝2000m
point逃げ有利。次いで好位差し。
◆枠はやや内寄りだが、他も一応満遍なく。
◆末の持続力が基本。
前半落ち着いた入り方をして、道中は淡々と進みつつ→ラスト4Fの戦いになる。 末脚の持続力勝負。
クラス間で意外な程にペースが変わらず、上がりにその差が表れやすい。 当然相対的には、下級クラスは厳しい展開から→持久力が問われ、 上級クラスは比較的楽な展開から→性能が問われる。
もちろん、単に切れるだけの馬では、直線不発に終わる可能性が高くなるので注意が必要。
芝2200m
point ◆好位差し&先行が中心。でも差し~追い込みも悪くない。
◆極端ではないが一応中枠が優勢。
◆切れと持続力をバランス良く備えていること。
仕掛けはやはりラスト4Fからなので、基本は持続力となるが、 淡々とした流れから→上がり勝負の方に傾くため、ここでは切れという要素もある程度問われる。 ⇒イメージとしては、両者をバランス良く備えているタイプが合う。
ただしレベルの高いレースになると、道中の水準が上がって長距離色が出てくるので、 持久力のあるタイプが台頭する。
芝2400m
point ◆好位差し&差しが中心。次いで逃げ。ただし他も特に悪くはない。
◆全体的に満遍なくだが、相対的に外枠だけ少し落ちる。
◆一定の持久力。切れと持続力のバランス。
2200mと比べると、最初の直線が長くなる分、前半が速くなりやすい。 当然そこで引っ張られることで、後半は一定の持久力が問われることになる。
上がりの部分は、京都なので、さすがに一瞬の切れ味勝負ということにはならないが、 他の条件と比べると、ある程度じっくりと待ちつつ→それなりに加速する形。 切れと持続力を併せ持つタイプの方が信頼はしやすそう。
芝3000m
(菊花賞&万葉Sの平均)
point ◆逃げ~好位差し。後ろから勝ち切るのは無理。
◆内枠中心。(特に菊花賞は)
◆高い持久力&持続力が必要。
このコースでの長距離戦。持久力&持続力は当然問われる。
特に菊花賞では、前半速い入り方をすることもあるため、より持久力の部分が重要になり、 地力が反映されやすい。
上がりではしっかりとした加速が入ることも多いが、 2000m以上の距離を進めての→ペースアップなので、 それは結局"切れ"というよりも、"持久力"という表現の方が正確。 まずは土俵に上がれるかどうか?の見極めから。
芝3200m
point ◆先行&差し。
極端な脚質は難しい。
◆高い持久力&末脚の持続力。
天皇賞専用コース。道中の水準は高く、 まず第一にこの距離への適性がなければ話にならないのは当然。 地力で何とかなる場合もある菊花賞とは違い、距離のごまかしは効かない。
後半はロングスパートになることが多く、長い道中で厳しいラップを踏んだ後、 最後まで脚を持続させなければならい。相当にタフな条件。
ダ1200m
point ◆逃げ~追い込みまで満遍なく。
最内枠は悪い。他はどこでも。追い込みは外枠が基本。
◆相当な持久力が必要。
前半速く、ほぼ一直線にラップが落ちていくような展開。 高い持久力が問われることになる。
3コーナーの下り坂も手伝って各馬が早め早めに脚を使いやすく、 位置取り的にはどこからでも勝利がある。 馬場が渋ると逃げ切りは増えるが、それでも差しは十分に来る。
ダ1400m
point追い込みが決まる(下級クラス)。次いで逃げ、先行の順。
◆外寄りの枠優勢。最内&中が良くない
◆基本は持久力&持続力勝負。
芝スタート&最初の直線が長いという部分で、前半がかなり速くなり、 当然高い持久力が必要。 後半は下り坂から→直線平坦という設定で、最後もそこまで落ち込まないため、 やはり持続力が問われる。
前半の厳しい展開と、後半の加速のしやすさ…という部分で、 高い頻度で後方の馬が勝ち切っている。
ただしクラスが上がると、意外と前半が頭打ちになって、その分が上がりの方に転化されるため、 脚質もシンプルに好位が優勢になる。
ダ1800m
point ◆逃げ優勢。次いで好位差し。
◆やや外寄り。内も悪くない。
◆高い持続力が問われる。持久力も必要。
徐々に加速して行き、最後もそれほど落ちない展開で、適性的には持続力が第一に重要な舞台。 もちろん前半の入り方は速いので、一定の持久力はやはり欲しい。
一応外寄りの枠の方が成績はいいが、 この手の(1周する)コースにありがちの"内不利"という傾向は、ここでは見られない。
またクラスが上がると、前半がかなり速くなり、それに伴って逃げ馬の成績が急降下。 代わりに追い込みが台頭してくる。(好位は相変わらずいいが)
ダ1900m
point逃げ有利。次いで先行。
◆中~外寄りの枠が優勢。最内は悪くないが、それ以外の内が悪い
◆持久力&持続力が問われる。
前半引っ張られ、後半長い脚を使う展開で、最初の直線の長さは違うものの、 形としては1800mとかなり近いラップを刻む。当然持久力&持続力が重要。
1つ違うのが、クラスが上がって→前半のペースが上がる…という部分が、 このコースでは穏やかな印象で、その分、逃げ馬が押し通すパターンも多い。
逆に、相対的に前半の厳しい下級クラスでは、 全体の傾向に対して逃げ馬の成績が少し落ちていて、直後の先行馬の方がハッキリ上回る。
補足 京都のラップ傾向を決めているのは何と言っても3コーナーの坂ということになる。
特に下り坂の影響で各馬のスピードアップが他の競馬場に比べて早くなり、 そこからゴールまでが長いために、相当な持続力が問われるような展開を 作り出している。
したがって一瞬の切れ味で勝負するタイプの馬が末脚を維持できずに 直線不発に終わることも多く、そのあたりに妙味も生まれる。


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